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こんにちは!
「医療資格は、ずっと味方」をテーマに医療資格保有者専用の働き方の選択肢を広げるスクールプラットフォームを運営しています、Medi+です!
「医療系取材ライターのはじめかた」講座内課題のペアインタビュー&取材記事をご紹介していきます✨
今回は「第2回医療系取材ライターのはじめかた」を受講したヤマナカさんにインタビューしました。
幼いころから医療の道を志し、薬剤師となって病院や薬局でキャリアを積んできたヤマナカさん。結婚を機にご主人の仕事の都合で東南アジアへ渡りました。多くの壁に直面しながら、場所に捉われずどこでも働ける働き方を模索し、向き合ってきました。お仕事以外にも、スポーツファーマシストという資格を取得し、英語の勉強にも力を入れて多彩な挑戦をしています。今回は、新たな挑戦として医療系取材ライターを目指すヤマナカさんにお話を伺いました。
配偶者帯同でベトナムに暮らす、元病院薬剤師のヤマナカさん
ーー早速ですが、簡単に自己紹介をお願いします。
ヤマナカと申します。秋田県で育ちました。秋田県には薬学部のある大学がないので、上京し国家試験合格率の高い都内の大学に進学しました。卒業後は、中野区にある病院で2年間薬剤師として働いたのち、諸事情のため退職して一度秋田に戻りました。その後再び上京し、ワークライフバランスを考えて薬局に再就職し2年間勤めました。結婚を機に退職し、主人の仕事の都合でカンボジアに渡って約3年半過ごしたのち、現在はベトナムにいます。
ーー薬学部志望で上京されたとのことですが、なぜ薬剤師になろうと思ったのですか?
私の実家がお寺で、小さいころから生死を近くに感じていました。最初は医学部を目指していたのですが、高校生のときに挫折。そのとき、就きたい職業を考えたときに薬剤師が思い浮かびました。もともと理系分野が好きなこと、また友達の母親が薬剤師だったこともあり、身近な存在だった「薬剤師」として働きたいと思ったのがきっかけです。
海外で受験!スポーツファーマシストで身近な人の力になりたい
ーーヤマナカさんは、薬剤師の認定資格の一つであるスポーツファーマシスト*という資格を持っていらっしゃるそうですね。どうして取得しようと思ったのですか?
カンボジアにいたとき、たくさん時間があったので、何か薬剤師に関連した資格を取りたいと思っていました。実は、親戚にサッカー選手として活躍している方がいます。スポーツ選手は、市販薬や処方薬のなかでも、規制されている薬が多くある。親戚から薬剤師として相談してもらえたときに自信をもって答えられるよう、スポーツファーマシストの資格を取ろうと思ったんです。勉強して無事資格を取得しましたが、まだスポーツファーマシストとして実務をおこなった経験はありません。
コロナ禍の海外生活、直面した働くことへの壁
ーー「カンボジアにいたとき、たくさん時間があった」とのことでしたが、海外では何かお仕事されなかったのですか?
カンボジアに大きな日系の病院があり、転勤後はそこで働くことがほとんど決まっていました。
しかし、ちょうどコロナ禍でロックダウンになってしまったんです。当時は、まだ新型コロナウイルスがどういうものかわからない状況だったため、就職は断念しました。
その後も何回か就活しましたが、現地で働くのは難しくて……。働くことへのモチベーションが下がってしまいましたね。オンラインでできる仕事も探しましたが、薬剤師の仕事は見つかりませんでした。配偶者帯同で海外へ行く人は、労働ビザではなく帯同ビザのため働くことはイレギュラーで、給金が発生することにグレーな部分もあるんです。そのため、カンボジアにいたときはわりきって、ゆっくりと過ごしていましたね。
ーー海外で働くのは大変なんですね。一度モチベーションが下がってしまった状態から、「また働いてみよう」と思うようになったきっかけは何だったのでしょうか?
カンボジアにいたときは、コロナ禍という特殊な状況でもあったため「仕事をしない」とわりきっていました。それから少しずつ現地の友人が増えたり、趣味を見つけたりして、没頭できるものが増えていたので仕事をしていなくても充実していました。
しかし、その矢先、次の主人の赴任先がベトナムだと告げられたんです。次は日本に帰れると思っていたので、まだまだ働けない状況にショックを受けました。ベトナムに移り、また友人がいない環境になり、一人の時間が増えて「どうしたらいいんだろう」ととても悩みました。そこで、「やはり働きたい」というモチベーションになり、オンラインでできる仕事に挑戦することにしたんです。
新たな挑戦として「医療系取材ライター」を選んだ理由
ーーオンラインでできる仕事が多くあるなか、医療系取材ライターを目指そうと思ったのはなぜですか?
カンボジアにいたころ、クラウドソーシングサイトに登録し、オンライン秘書やオンライン事務に応募しました。しかし、事務の経験がなかったのでことごとく落ちてしまったんです。タイピングには自信があったため、未経験でもできる文字起こしにも挑戦しました。ですが、とても時間がかかったにもかかわらず数百円という低報酬で……。ライティングにも挑戦しましたが、テストライティングを提出してダメ出し、提出してダメ出しのくり返しで契約にならないことが多かったです。本を読むのは好きだったのですが、一から書く仕事は初心者には難しかったですね。
色々な在宅ワークに挑戦しましたが、「薬剤師」という資格だけでは在宅ワークを見つけられませんでした。やはり「他にスキルが必要」だと考えていて。そんなときに、Medi+主催の「医療系取材ライターのはじめかた」講座を知りました。私自身、人と話すのも、人の話を聞くのも好きなので、コミュニケーションをとりながら記事を執筆する仕事に非常に惹かれました。
ーー人とお話をしたり、人のお話を聞くのって楽しいですよね。ヤマナカさんがコミュニケーションをとるとき、大切にしていることはありますか?
まずは「人の話を聞くこと」を大事にしています。
私は、興味を持った人のことを、“知りたい”と思うんです。友人にも「面接みたいな質問だね」と言われるほどです。初対面の方にも取材のように生い立ちまで聞いちゃって。
質問と回答のラリーを繰り返すことで、徐々に相手が心を開いてくれていると感じられます。また、リアクションをしたり、「一緒にいて楽しい!」という雰囲気を作ったりするよう意識しています。病院で働いていたときも、他職種の方と話す機会が多くあったので本当に楽しかったです。
ただ、取材とプライベートの会話では違う部分もあると思うのですが、楽しく話を聞きつつ、良質な取材記事が書けるよう取り組んでいきたいですね。
マナカさんのこれからの展望
ーー医療系取材ライターという新たな挑戦に一歩踏み出そうとしているヤマナカさん。今後の展望について教えてください。
実はまだ決められていません。医療ライターの勉強もしたいと思っています。医療系取材ライターとしても必要としてもらえるのであればやっていきたいと思うのと同時に、薬剤師の仕事も好きなので薬剤師として働く希望も捨てていません。
海外で広がった視野、自分の可能性を信じて歩む
ーーなるほど。今後の仕事について色々と考えている途中なのですね。
はい。薬剤師の仕事もとても好きですが、東南アジアという自身にとって未開の土地に来てみて、仕事も新たな可能性を広げていきたいと思うようになりました。日本にいたときは、「資格を持っているから、薬剤師として働く」という選択肢しか考えられていませんでした。ですが、いまは薬剤師に“+α”のスキルを得て、さまざまな仕事に挑戦したいと考えています。
せっかく海外に住んでいるので、英語の勉強も頑張っているんです。日本にも海外の方が増えてきているので、帰国してまた薬剤師として働けるときに外国人の患者さんの対応もできるようになれればと思っています。
今後、日本に戻る可能性も、海外生活が続く可能性もあるので、どこでも働ける準備はしておきたいですね。
ーーこれから医療系取材ライターとして働くとすれば、どのような記事を書きたいですか?
私も母も多くの病気をしてきました。そういったとき「この疾患なんだろう?」とまずインターネットで調べるんですよね。不妊治療をしていたときも、センシティブな内容なので人に聞きにくくて。インターネットからもらう情報で救われたり、悩みを解決できたりすることが多かったことを覚えています。
今回、講座内の課題でも、病院と患者さんをつなぐような記事を取り上げて分析しました。自身が経験したように、疾患や不調に悩んでいる誰かの役に立てる記事が書けたらと思っています。
これからママに!プライベートも大切に生きる
ーー現在、妊娠中だとお聞きしました。今後生活スタイルが変わってくると思いますが、どんな生活を送っていきたいですか?
いままでは、時間がありすぎたがゆえに仕事がしたくて仕方ありませんでした。一方で海外に住んで働けない状況になってみると、仕事を諦めた方が楽だったので色々な理由をつけていたんだと思います。
妊娠をきっかけに仕事への考え方がまた変わったんですよね。子育てをしながら仕事も頑張っている世のお母さんたちを見て「やっぱり自分も仕事がしたい!」と気持ちが芽生えたんです。子どもが生まれたらまた変わるかもしれませんが、子どもが生まれたら子どもと過ごす時間も大切にしながら、新たな仕事にも取り組んでいきたいですね。
ーーヤマナカさん、本日は貴重なお話ありがとうございました。
ペアインタビューをしてみて:取材ライターの感想
ななさん
ヤマナカさんとお話しができて楽しかったです。ありがとうございました。
今回、ヤマナカさんにインタビューをさせていただいて、私の知らない世界をたくさん知っているヤマナカさんのお話はとても興味深いものでした。海外に行き、働き方を見つめなおし、さまざまな挑戦をするヤマナカさんのこれからが楽しみです。人生初取材でとても緊張しましたが、取材の難しさや面白さなど魅力を存分に感じられた有意義な時間となりました。
また、課題の中で、このような貴重な体験をさせていただけたことをうれしく思います。企画・運営してくださった、スタッフの方々に感謝申し上げます。
そして、最後まで読んでくださった読者の皆様、ありがとうございました。
放射線技師取材ライター:ななさん
放射線学科卒業後、都内の大規模病院に就職。レントゲン・CT・MRIなど画像検査を担当し、3次救急医療も経験。現在はがんの放射線治療に従事。多様な生き方や価値観を発信できるライターを目指し、取材活動開始。ていねいなコミュニケーションとわかりやすい文章を心がけています。趣味はカフェ巡り、Instagram、読書。
ななさんも受講、Medi+「医療系取材ライターのはじめかた」とは?