文章を書いたあと、「ここの文章がねじれていて分かりにくい」「主語と術後の関係がズレている」と指摘された経験はありませんか?
ユカさん
筆者もWebライターとして活動を始めた頃、クライアントからたびたび指摘を受ける経験がありました。
また、初心者ライターの中には、「文章のねじれ」とは何なのか疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
ユカさん
「文章のねじれ」についての知識がないと、知らない間に読みにくい文章作成をしてしまいます。
今回の記事では、「文章のねじれ」とは何なのか、文章のねじれを防ぐ方法について紹介します。
文章のねじれとは
文章のねじれとは、文章の主語と述語の関係がバラバラになってしまうことです。[1]
例えば、以下の文章に違和感を感じませんか?
【悪い文章の例】
私の日課は、日記を毎日書き続けます。
「私の日課は」という主語に対して、「日記を書き続けます」という述語が正しく結びつかないですよね。これが「文章のねじれ」です。
【正しい文章の例】
私の日課は、毎日日記を書き続けることです。
このように直すと、分かりやすくなりますね。
文章のねじれが起きる2つの原因
文章のねじれとは何なのか、お分かりいただけたでしょうか。では、なぜ文章のねじれが起きてしまうのか疑問に思いませんか?
文章のねじれが起きてしまう原因は、2つあります。
文章が複雑になっている
文章が複雑になるほど、文章のねじれは起こりやすくなります。
例えば、以下の悪い例を見てみましょう。
悪い文章の例
友達と一緒にキャンプをし、友達は帰りにテントを片づけてくれましたが、私の担当は残ってるものがないか確認をした後に掃除をします。
「私の担当は」という主語に対して「掃除をします」という述語が結びつかないですよね。文章が複雑になると、1つの文の中に複数の主語や述語が登場するので、文章のねじれが起きやすくなってしまいます。
正しい文章の例
キャンプが終わり、友達はテントを片づけてくれました。私は忘れ物がないかの確認と、掃除を行います。
このように直すと、1つの文章が簡潔になり、分かりやすくなります。
主語が省略されている
主語が省略されている文章も、文章のねじれが起こりやすい原因となります。
悪い文章の例
私は犬を飼っている。私が落ち込むと、心配してよく慰めてくれる。
「私が」の主語に対して、「慰めてくれる」という述語が結びつかないですよね。
主語の「犬が」が省略されているため違和感を感じてしまいます。
正しい文章の例
私は犬を飼っている。私が落ち込むと、犬が心配して慰めてくれる。
このように直すと、分かりやすくなります。
文章のねじれを直すには
執筆した文章にねじれが起きてしまった場合、どのように直せばいいのか悩んだ経験はありませんか?
文章のねじれを直すには、2つの方法があります。
長い文章は複数の文に分ける
長い文章を複数の文に分けると、文章のねじれを直すことができます。
悪い文章の例
Webライティングをはじめましたが、最初は営業方法が分からなかったり、うまく稼げなかったりしましたが、初めは不安な気持ちでいっぱいでも、だんだん軌道に乗ったことで自信があります。
こちらの文章を直すと
正しい文章の例
Webライティングを始めたばかりだと、営業方法が分からなかったり、うまく稼げなかったりすることもあります。
不安な気持ちでいっぱいでしたが、だんだん軌道に乗ったことで自信をつけました。
このように長い文は文章を分けると、文章のねじれを直すことができます。
主語と述語を見直しして正しい関係にする
文章中の主語と述語について見直し、正しい関係にすると、文章のねじれを直すことができます。
悪い文章の例
私がWebライターを始めたのは、自由な働き方をする。
「私がライターを始めたのは」という主語なので、述語は理由を示す言葉が正しいですよね。
正しい文章の例
私がWebライターを始めたのは、自由は働き方をしたいからです。
このように直すと、分かりやすい文章になります。
文章のねじれは、主語と述語をしっかり把握できれば、簡単に直せます。執筆した文章にねじれが起きていないか、見直して直すことを心がけましょう。
すぐに実行できる!文章のねじれを防ぐ3つの方法
文章のねじれは、ちょっとしたことで防ぐことができます。
筆者も行っている、文章のねじれを防ぐ3つの方法を紹介します。
主語・述語を把握する
文章のねじれは、「主語」と「述語」の関係がバラバラになることで起こります。そのため、それぞれの文章の「主語」と「述語」が何か把握することが大切です。
1つの文章に内容を詰め込まない
文章が複雑になるほど、文章のねじれが起こりやすくなります。
1つの文章に、内容を詰め込まないようにしましょう。1つの文章には1つの意味を書く、「1文1意」という考え方を持つことが大切です。
ユカさん
読者にとっても、読みやすく分かりやすい文章になりますよね。
完成した文章をゆっくり読み返す
ライティングをしていると、気付かないうちに文章のねじれが起こっている場合があります。完成した文章をゆっくり読み返すことも、文章のねじれ防止に繋がります。
ユカさん
声に出して読んでみたり、数時間または1日時間が経ってから読んでみたりすると効果がありますよ。
文章のねじれは、意識をしていても起こる可能性があります。文章のねじれを防ぐ方法を普段から実行することで、文章のねじれが起きる回数を減らすことができますね。
文章のねじれを改善して分かりやすい文章を書こう
文章のねじれを改善すると、文章が分かりやすくなります。分かりやすい文章は、読者にどんなことを伝えたいのか明確になりますよね。
ユカさん
文章のねじれを改善して、分かりやすい文章のライティングを行いましょう!
薬剤師ライター:岩片 ユカさん
薬学部卒業後、大学病院門前の調剤薬局に勤務。時間や場所に囚われない自由な働き方をしたいと考え、調剤薬局を退職。2021年からライターとして活動を開始。薬剤師として培ってきた知識を生かした記事だけではなく、幅広い分野での執筆活動をしています。
SNS(X):岩片ユカ@医療ライター
ユカさんも受講、Medi+の「医療ライターのはじめかた」講座とは?