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仕事と育児の両立、そして新たな挑戦とは!臨床検査技師の猫乃エナさん

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こんにちは!
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「医療系取材ライターのはじめかた」講座内課題のペアインタビュー&取材記事をご紹介していきます✨

今回は「第2回医療系取材ライターのはじめかたのはじめかた」を受講した猫乃エナさんにインタビューしました。

子育てしながら新しいスキルを習得するのは、決して簡単なものではありません。猫乃エナ(ねこのえな)さんは、2人の未就学児のお子さんを育てながら、医療系取材ライターに挑戦中です。

今回、臨床検査技師*と細胞検査士*の資格を持つエナさんに、医療の道を志したきっかけや、医療系取材ライターに挑戦した理由、これからの夢についてお話を伺いました

エナさんの努力し挑戦し続ける姿勢やマインドは、現状に満足していない医療従事者や子育て中の医療従事者にとって、大変参考になるでしょう。

臨床検査技師*:医師の指示に基づき、患者の血液、尿、組織などの検体検査や心電図、脳波などの生理機能検査を行い、診断や治療に必要なデータを提供する医療専門職。

細胞検査士*:がん診断のスペシャリスト。患者から採取された細胞サンプルを顕微鏡で観察し、がん細胞の有無や程度を判断する専門職。

臨床検査技師&細胞検査士の資格を持つ猫乃エナさん

ーー本日はお忙しい中ありがとうございます。早速ですが、自己紹介をお願いします。

臨床検査技師と細胞検査士の資格を持っています、猫乃エナ(ねこのえな)です。病院勤務を経験、2人の未就学児を育てながら、医療クリエイター*として活動中です。動画編集が主ですが、医療系取材ライターにも挑戦しています。

医療クリエイター*:医療系ジャンルの動画編集や取材などを行うクリエイター

心の支えだった臨床検査技師との会話。医療の道へ

ーーなぜ、医療従事者として働こうと思われたのですか?

医療の現場で働こうと思ったのは、ある方との出会いがきっかけです。

幼いころ、持病のてんかん*で通院していました。当時は、病気のためなかなか前向きになれなくて……。振り返ると、暗い幼少期を過ごしていました。

病気で気持ちが沈む中、1年に2回脳波の定期検査のときに、臨床検査技師の女性との“ほんの少しの会話”が励みになっていたんです。検査をしている短い時間でしたが、その優しい対応に心が救われる自分がいました。

この出来事がきっかけで、「病気で落ち込んでしまった人を医療従事者として元気づけたい」と思い、医療現場で働こうと思いました。

ーー病気で暗くなっていたときに、支えてくださった医療従事者の出会いをきっかけに、医療現場で働こうと思ったのですね。

はい。学生時代、理科の実験がとても楽しくて好きだったんです。そのため、臨床検査技師が自分に向いていそうだと思い、臨床検査技師の道に進みました。

てんかん*:脳内の神経細胞が過剰に興奮し、発作を繰り返す慢性的な脳疾患

臨床検査技師として働きながら細胞検査士の資格取得へ

ーーなぜ、臨床検査技師の資格を持ちながら、細胞検査士の資格を取られたのでしょうか?

今から13年前、院長から検査科に対して細胞検査士の資格取得の要請があったのがきっかけです。

当時、細胞検査士の募集をしていたものの、応募者はなく、院内のスタッフを細胞検査士として育成する方針になったんです。細胞検査士になるためには、職場から離れた都内の養成所に10カ月通う必要がありました。しかし育児中のスタッフが多く、現実的に候補者は私しかいませんでした。そのため、自分から資格取得したいと立候補したんです。

ーー立候補されたんですね!もともと細胞検査士に興味があったのですか?

興味はありましたが、細胞検査士の資格を取るのはとてもハードルが高く、自分には無理だと思っていたんです

特に、細胞検査や病理検査は覚えることが多くて苦手でした。

葛藤がありましたが、「スキルアップしたい」という気持ちと「自分しかいない」という責任感があいまって、細胞検査士として勉強する決心をしました

ーー実際に勉強してみてどうでしたか?

養成所の学生は新卒の方が多く、10歳下の学生さんと混ざって勉強しました。社会人は私一人だけで、「必ず試験に合格しなければいけない」というプレッシャーと毎日戦いながらの勉強は精神的にとても辛かったです。想像していた通り、覚えることが多く、大変だったのを覚えています。

ーー細胞検査士の勉強をするにあたって、周りのスタッフから反応はありましたか?

細胞検査士は合格率25%の難関です。誰しもが勉強したら簡単に受かるものではないため、私が合格するなんて誰も期待していなくて……。直接言われないんですが、雰囲気から伝わってきました。

ただ、誰よりもやる気はありました。応援してくれる人もいて、快く養成所に送り出してくれましたよ。

そのため、一発合格して「細胞検査士」の資格を持ち帰れたのは本当に安心しました、それに嬉しかったですね!

ーーどの医療職も、仕事をしながら勉強することは難しいと思います。職場の指示で、養成所に通い勉強して合格されたのは、エナさんの努力の結果だと感じています。

仕事の環境を変えて、育児にゆとりを

ーー自分が与えられた仕事に一生懸命取り組むエナさん。育児との両立はどのようにされているのでしょうか?

病院での仕事と育児の両立は、とても難しいですね

出産後は、ライフスタイルが大きく変わりました。特に平日は仕事と育児で時間的にも気持ち的にも余裕はありませんでした。

そんな毎日が続き、もっと子どもとゆっくり向き合う時間がほしいと思うようになったんです。「おかえり」を言ってあげたかったんですよね

ーーやはり、仕事と育児の両立は難しいのですね。

はい。また、最近は自分自身も臨床検査技師の仕事に対して、今後の展望が見えなくなっていました。職場では後輩が育ち、仕事を任せられるようになった反面、自分の存在価値が低くなってしまったように感じていたんです。

せっかくなので一度しかない人生を、自分らしく、自分の感情に素直になって生きたいと思いました。そう思ったら、やりたいことがたくさん頭の中に浮かんできて——。現在は本当にやりたいことを収入として得られるように、模索しているところです。

新しい働き方に向けて、オンラインと隙間時間を有効活用

ーー育児をしながら、新しいスキルを習得するのはとても大変だと思いますが、どのような時間管理をされていますか?

就寝前や週末の時間に集中して取り組んでいます。それでも土日は、子どもとの時間を作れていますね。

学習は、主にオンラインスクールを選んでビデオ学習を利用しています。移動時間に1日2時間ほどは耳で勉強しています。

医療系取材ライターに挑戦する理由

ーー医療系取材ライターを目指す理由は何でしょうか?

「人が好き」なんですよね。私はこれまで病院で働いてきた中で、多くの素敵な医療従事者に出会ってきました。皆さんが、日々努力している姿を間近で見てきたので、応援したいんですよね。

また、臨床検査技師の仕事は患者さんとの関わりが少なく、自分の働きや行動がどのように貢献できているのか実感できませんでした。

そのため、医療従事者や患者さんの声を取材し、記事にして伝えることで、自分の行動が意見の形となり、社会に貢献できることが大きな意義と感じています。現場で働く人の情熱や苦労を、多くの人に伝え、少しでも医療の未来に貢献できるような仕事がしたいです

ーー医療従事者や患者さんの声を聞くのは、他の仕事にはない魅力ですよね。

頑張っている医療従事者を応援!エナさんの今後の展望

ーーエナさんが、これから実現したいことを詳しく教えてください。

子どもが小学生になるまでに、在宅ワークで身を立てるのが近い将来の夢です。また医療系取材ライターとして、医療と地域を盛り上げたいと思います

在宅ワークが軌道に乗ったら、海外移住も視野に入れています。海外生活を通じて、子どもに異文化に触れる経験をさせてあげたいんです。広い視野と多様な価値観を持ってほしいと思っています。

ーー医療系取材ライターとして、医療と地域を盛り上げたいのですね。

「頑張っている医療従事者を応援したい」「地域の方々の健康をサポートしたい」という想いがあります。これまでの経験を活かした発信で、医療と地域のネットワークを円滑にしていければと思っています。

具体的には、地域で働いている様々な医療従事者を取材したり、健康維持や生活面で困っている地域の方の声を取り上げたりといった活動ができればと。

多くの医療従事者のおかげで、医療の現場は成り立っています。そのことを伝えつつ、多様化する医療のニーズに答えた情報発信ができたらいいなと思っています。

ーーエナさんの夢は壮大ですね。家族との時間、自分自身を大切にしながら、活躍できるよう、応援しています。

ペアインタビューをしてみて:取材ライターの感想

 管理栄養士ライター

高木みなこさん

医療系取材ライターの楽しさを感じ、今度も活躍したいと思いました。

エナさんの挑戦し続けるマインドに刺激を受けました。現状に満足していない医療従事者の方や、子育て中の医療従事者の方に届けたい。そんな思いで取材記事を執筆しました。

事前にプロフィールを読み込み、質問を考え、インタビューに臨みました。インタビュー当日、緊張はしましたが、自然な流れでインタビューできたと思います

いざ記事を執筆すると、もう少し深掘りしたいと思う内容が出てきました。実際の取材の現場では、取材が終了してから質問できないかと思います。事前準備は必要です。入念に事前準備をしつつも、もう少し具体的なエピソードを掘り下げ、自然な流れで質問できるようになりたいです。

この記事の執筆者

管理栄養士取材ライター:高木みなこさん

京都府内の管理栄養士養成課程の大学を卒業後、特別養護老人ホームの管理栄養士に入職し、厨房調理業務や栄養管理業務を経験。現在は、フリーランス管理栄養士・ライターとして、健康・栄養系のSEO記事中心に執筆活動を行う。医療系の取材ライターに視野を広げるため、Medi+主催「医療系取材ライターのはじめかた」講座を受講。
X(Twitter):https://x.com/konamina_writer
ブログ:https://konamin828-blog.com/

高木みなこさんも受講、Medi+「医療系取材ライターのはじめかた」とは?

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執筆

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