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資格があるからこそ、挑戦できる!現役放射線技師が医療系取材ライターに挑戦。

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「医療系取材ライターのはじめかた」講座内課題のペアインタビュー&取材記事をご紹介していきます✨

今回は「第2回医療系取材ライターのはじめかた」を受講した、ななさんにインタビューしました。

東京の総合病院で診療放射線技師として活躍されているななさん。
先月、部署異動されたばかりで、新しいことをたくさん覚えるのに大変な時期にもかかわらず取材させていただきました!

現在、医療系取材ライターに挑戦中のななさんは、資格があるからこそ色々なことにチャレンジし、自身の可能性を模索しています。何かを選択するときに行ってきた、ななさん流の「ユニークな決断方法」とは?たくさんのお話をお伺いしました。

放射線技師として働く、ななさんの自己紹介

ーー早速ですが自己紹介をお願いします。

ななです。都内の総合病院で診療放射線技師として働いています。今年で社会人4年目になります(2024年10月現在)。CTやMRI、レントゲンなど検査部門を長く担当していましたが、先月部署異動して、現在は放射線治療の部門でがんなどの治療に携わっています。

”やりたくないこと”がなかったから放射線技師に

ーーそもそも、診療放射線技師になろうと思ったきっかけは何ですか?

もともと子どもの頃から、あんまり将来の夢や就きたい職業がなくて……。ただ、通っていた私立の中学校では、「将来の夢を持っていなければいけない」風潮がありました。周りはお医者さんになりたい、弁護士さんになりたいなど明確な夢を持っているなか、私は“やりたいこと”がありませんでした。けれど、“やりたくないこと”はたくさんあったんです。

“やりたくないこと”を削っていった結果、消去法でたどり着いたのが「放射線技師」でした

ーー最初から、どうしても放射線技師になりたいというわけではなく、やりたくないことから「放射線技師」になったのですね。今の仕事にやりがいや楽しみはありますか?

正直、現在勤めている病院はとても忙しくて、毎日必死に仕事をしています。お恥ずかしい話ですが、やりがいや楽しさは大して見いだせていません。

しかし医師や看護師、臨床工学技士などさまざまな職業の方が働く様子を身近で見ていると、とても大変そうに見えて……。自分には他の医療職は向かなかった、放射線技師を選択したのは間違いではなかったと思います。

ーーなるほど。放射線技師は、ななさんには向いていたのですね。逆に苦労する点はありますか?

強いていえば、1人体制の夜勤があることですね。夜勤なので暇と思われるかもしれませんが、実際はずっと1人で走りまわってけっこう忙しいんです。また、3次救急*に対応してる病院なので、重度の外傷患者さんが搬送されることもあり、大変と思うことはあります。

3次救急*とは、三次救急医療機関 (救命救急医療)とは緊急性・専門性の高い疾患に対応して、高度な医療を実施。その他の医療機関では対応できない重篤患者への医療を担当し、地域の救急患者を最終的に受け入れる役割を果たす。

「疾病又は事業ごとの医療体制について」(厚生労働省医政局指導課長通知)

ーー現在、異動直後で大変な時期であり、毎日を忙しくされているななさん。さまざまな葛藤もありつつも、たくさん経験されて、これからのななさんが形成されていく時期なのかもしれませんね。

医療系取材ライターを目指したきっかけ

ーー放射線技師をされているななさんが、取材ライターを目指したきっかけは何だったのでしょうか?

社会人になって丸3年が経ち、将来を考えたときに、ふと「私たちが定年退職するときはおそらく70〜75歳まで働くのが当たり前の世界になっているんだろう」と思ったんです。現在25歳で、あと50年間同じ生活することを考えたら、「先が暗い」「人生つまらなくない?」と思ってしまって……

そのため、病院以外の働き方も知りたいと色々と調べてみたんです。探したなかで唯一興味があると見つけられたのが、「医療系取材ライター」という働き方!もうこれは「やってみるしかない」と思い始めました。

放射線技師って病院以外での働き方が少ないんです

ーー病院以外の働き方を探すのは、なかなか難しかったのですね。

そうですね。放射線技師は仕事上、機械がないと何もできないため、本当に選択肢が少ないんです。

他に、医療機器メーカーに就職するという選択肢もあります。医療機器の営業や製造に携わる仕事が主になりますが、いわゆる私の“やりたくないこと”に含まれていたので選びませんでした。医療機器は数億円レベルでお金が動く世界のため、営業のプレッシャーには耐えられそうにありません。くわえて細かい機械やエンジニアは向いていなかったんです。

夢を持てない人に、意思を持って挑戦する人のかっこよさを伝えたい

ーー”取材をする”働き方を選んだ理由は何でしょうか?

人の話を聞くのが好きという理由があります

 自分が夢を持てない反面、スポーツ選手や自分の夢を持って挑戦できる人はかっこいいと思います。また、そういう方のお話を聞きたい、応援したいんですよね。 

私のように夢が持てない人にも、「世の中には夢を持って挑戦している人もいるんだよ」「あなたの知らない世界が広がっていんるだよ」と伝えたいと思い、医療系取材ライターの道を選びました。

ーー素敵ですね!ななさんは、自身が思う医療系取材ライターとしての強みは何だと思いますか?

おそらく人よりも「共感力」が高いと思います。

また人からよく言われるのが「話しやすい」ということ。出先で外国人によく道をきかれるんですよね(笑)。きっと「話しやすい、話しかけやすい」と思ってもらえる要素が自分にはあるのかなと。

放射線技師の仕事をしているときも、患者さんが1対1になったときに相談してくれたり、「男性だと話しにくいけど、女性だから話しやすい」と言ってもらえることが多いです。

取材ライターは“聞く仕事”だと思うので、向いていると思います。

医療従事者も、色々な事に挑戦していい

ーー医療系取材ライターとして、今後どのように働いていきたいですか?

取材ライターとしての実績がまだ少ないので、どうなるかは正直わからないです。うまくいけば取材ライター1本でも良いと思ってます。逆に「違うかも」や「これやってみたいかも」と新しい仕事を見つけたら、迷わず挑戦したいですね。

医療従事者は「せっかくとった資格を使わないともったいない」とよく言われるんですけれど、むしろ資格があるからこそ、何かに挑戦して失敗してもいつでも戻れる場所がある。それが資格の良いところだと思うんです。

やってみないとうまくいくかわからない。何でも挑戦してみたい――。

上手くいけば継続すればいい、ダメだったらまた違う方法を考えればいいと今後も試行錯誤していこうと思っています。

ーーななさんは、どのような想いを、どのような人たちに届けたいですか?

私と同世代である20代の医療従事者で、現在挑戦している人や自分の意思を持って取り組んでいる人、頑張っている人を応援したいという想いがあります

私も経験がありますが、医療従事者は資格を待っているからこそ資格を使わないともったいないと言われることが多いと思うんです。しかし本当にやりたいことがあるのなら、挑戦しないと絶対に将来後悔すると思います。 

医療従事者だけれども、他の職業に挑戦してみたいと思ってる人たちは意外といると思うんですよね。そんな人たちに、医療資格とは関係のない異業種にチャレンジしている人たちの想いを届けたいです。

ーーななさんの和やかな雰囲気の隙間から、とても軸のある真の強さを感じることができました。決して受け身ではなく能動的に選択をされているななさんの今後のご活躍を楽しみにしております。本日は貴重なお話ありがとうございました。

ペアインタビューをしてみて:取材ライターの感想

 薬剤師ライター

越智さよこさん

今回はボイスレコーダーのスタートボタンを押し忘れるという痛恨のミスを犯してしまい、大反省となりました。

インタビューする側、される側、両方経験することで気づける事がたくさんありました。たとえば、対になる質問の場合、こちらを先に持ってきた方が答えやすいなとか。他の方のインタビューも拝見できて、話の流れの作り方がとても勉強になりました。実際は1度の経験でしたが、皆さんの人数分経験値が得られた気分です。

またこれらのことをこれからの活動に活かせられたらなと思います。

この記事の執筆者

薬剤師取材ライター:越智さよこさん

薬学部を卒業し、製薬メーカーの営業を経験。その後、地域に根ざした調剤薬局や在宅訪問、施設訪問といった在宅医療に取り組む薬局に勤務。現在は、副業として医療系取材ライター活動を開始。

越智さよこさんも受講、Medi+「医療系取材ライターのはじめかた」とは?

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執筆

医療者のための冒険書であるMedi Jumpは「一歩踏み出したい医療従事者さんが、ワクワクしたり元気をもらえたり、新しい挑戦につながるメディア」をテーマに、さまざまな医療従事者の生き方や記名記事を、旅するように楽めるメディアです。医療従事者のクリエイターたちが集まり運営しています。