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ソーシャルワーカーからWeb事業立ち上げへ。理想のライフスタイルを目指すヒカルさん

こんにちは!”自分らしく、楽しく、おもしろく”働く、全国の医療従事者を紹介するメディア、「Medi Jump」です。

今回は、ソーシャルワーカーからWebコンサルに転身し、Web集客のトータルサポート事業WEBFAREを立ち上げた「MediWebラボ」メンバーのヒカルさんにお話を伺いました。

ソーシャルワーカーからWebコンサルとして独立された経緯、その後の働きかた、独立する上で感じた人生の目標の必要性など、たくさんお話していただきました!

ヒカルさんの自己紹介

写真提供:ヒカルさん

ーーさっそくですが、簡単な自己紹介を伺ってもよろしいでしょうか。

ソーシャルワーカー※から働きかたを変えて、現在Webコンサルタントとして活動しています、板谷光と言います。よろしくお願いします!

私は北海道医療大学出身で、医療福祉の勉強をしていました。卒業時に社会福祉士と精神保健福祉士の資格を取り、総合病院と精神科病院で働いていました。

もともと親に勧められて医療系を目指し、なんとなく福祉の大学に進学して就職したんです。しかし、実際に働いてみると福祉系の仕事は収入が低く、働きかたを見直すようになりました

どこでも働けるWeb制作の仕事に魅力を感じて2020年に独立し、WEBFAREという屋号で事業を立ち上げました。現在はWebコンサルとして、ホームページ制作から集客までワンストップで活動しています

※ソーシャルワーカー:社会福祉士や精神保健福祉士の総称。支援や援助が必要な方の相談を受け、必要に応じて介護施設や病院、学校などの関連機関への連絡・調整を行う仕事です。

人生を考えたきっかけ

写真提供:ヒカルさん
薬学生ライター

えみぞうさん

ソーシャルワーカーから、Web制作へ独立したヒカルさんのターニングポイントについて、お伺いしました!

日本と海外で、ソーシャルワーカーの社会的地位が違うと気づいた

ーーソーシャルワーカーから、現在の働きかたに変えようと思ったきっかけは、どんなことだったのでしょうか?

安定する仕事だと思ってはじめたソーシャルワーカーの年収があまりにも低かったことが、働きかたを考えるきっかけでした。精神科病院で勤めていたとき、手取りが月15万円ほどだったんです。3年勤めても3,4千円程度しか昇給せず、このまま働き続けても、手取り20万円もらえる前に定年を迎えてしまうと感じ、転職活動をはじめました。

ただ、希望する会社には受からなかったので、思い切ってもともと憧れていた海外生活に踏みきり、ワーキングホリデーでカナダとオーストラリアに行きました。

カナダやオーストラリアなどの英語圏では、日本と比べてソーシャルワーカーの認知度が高く、社会的地位も高かったことに驚きました。年収も日本の2倍だと知り、日本で働く必要性をだんだんと感じなくなっていきました。

副業としてはじめたプログラミングが、コロナをきっかけに本業へ

ーープログラミングを学んだきっかけは、何かあったのでしょうか。

きっかけは、ワーキングホリデーでの出来事をTwitterに投稿していたら、たまたまプログラミングでの副業方法を発信している方を見つけたことでした。ちょうどWeb系の駆け出しフリーランスが流行り出したころで、時代の流れに乗って「よし、やってみよう」とプログラミングの勉強をはじめてみました

カナダのレストランで働きながら、夜はプログラミングの勉強をする生活を続けて行くうちに、ホームページを作れるようになりました。

当時は日本で働く気はなく、カナダで永住権を取りたいと思っていました。しかし、2019年末にカナダのビザが切れて帰国したら、2020年の1月にコロナが流行りはじめてしまって。海外にまた行くつもりが、行けなくなっちゃったんです

すぐにコロナが収束する気配もなかったので、日本で働くしかないと思いました。ただ、給料が安い福祉の仕事には戻ろうとは思えず、カナダで勉強したプログラミングを本業にしようと決意しました

現在の働きかた

写真提供:ヒカルさん

ーーヒカルさんの、現在の働きかたを教えてください。

現在は、自分は営業活動をメインで行っており、受注した案件はパートナー企業にお願いしています。さまざまな営業方法がありますが、テレアポやビジネス交流会を主軸に活動しています。

たとえば、オンラインの交流会では、1グループ4,5人でそれぞれPRする時間を与えられます。時間内に営業するのは難しいので、交流会後に連絡をしてアポを取り、再度Zoomしてお互いのことをよく知り、相手のニーズに合わせて紹介できる人を繋げていく。この流れで交流会から案件獲得に繋げています。

ーー受注した案件に対する稼働をパートナー企業に任せることで、ヒカルさんは営業に振り切ることができているのですね。現在、Webコンサルをされているとのことですが、具体的にどのようなお仕事をされているのでしょうか。

最初はプログラミングを本業にしていましたが、ホームページを作っても、まずたくさんの人に見てもらえないと意味が無いと気がつきました。ただコードを書くのではなく、Webマーケティングも学んだ上で、顧客獲得につながるホームページを作りたいと思うようになりました

現在はホームページ制作に限らず、GoogleマップやSNSから認知をとることで集客に繋げることや、公式LINEの初期構築、通販サイト制作などWeb全般の仕事を引き受けています。自分と関わったお客さんの経済を回すお手伝いができれば良いな、と思い活動をしています。

独立するうえで辛かったこと

写真提供:ヒカルさん

ーー独立をする中で、辛かったことはありましたか?

何を目標にするかはっきりと考えられていなかったので、方向性に迷いが生じてしまっていたことが辛かったです。

当初は生活ができるようになることを目標にWeb制作の事業をはじめたので、収益の目標を達成した後、ポカーンとなっちゃったんですよね。自分の方向性が定まっていなかったので、どの事業に力を入れたいのか迷う時期が1年ほど続きました。まず目の前の仕事に集中することで気を紛らわせていたように思います。

私と同時期にWeb制作で独立した友人は、どんどん事業を大きくして法人化していました。今は札幌と東京にオフィスを持つ友人を見て「圧倒的に差が開いたな」と感じます。

ーーその状態から、どのように方向性を考えていったのでしょうか。

あえて仕事を詰め込まずに人と会う時間を大切にしたり、自分と向き合う時間をつくったりするうちに、自ずと方向性が定まっていきました。

やはり「こういう風になりたい」と未来が具体的に思い描けていると、簡単には諦めないのかなと思います。目標がないと挫折にもつながりやすいと感じました

ーー叶えたい理想像をまず明確にすることが大事ですね。貴重なお話をありがとうございます。

今後挑戦したいこと

写真提供:ヒカルさん

ーー方向性が定まってきたとのことですが、ヒカルさんが今後挑戦したいことを教えてください。

僕は一度、コロナでカナダの永住権を諦めたんです。
当時の自分がカナダで永住権を得るためには、カナダの学校に2年通い、ワークビザに切り替えてさらに3年働き、IELTSなどのスコアなどさまざまな条件を満たす必要がありました。全部の条件を満たすまでに最低でも6,7年かかるんですね。もうそこまでの時間は費やせないなと思いました。しかし、現地での起業によるビザ取得なら、まだ可能性があるなと気がついたんです。

将来カナダに永住するために、今は日本で法人化して事業を大きくし、資金を貯めたいと思っています。いつかカナダで起業をして永住権を獲得する可能性がある限り、諦めたくないですね

ーーカナダに移住したいと思ったきっかけは、どのようなことだったのでしょうか?

ワーキングホリデーでカナダのキャンモアに住んだとき、壮大な自然に圧倒されました。現地で暮らす日本人夫婦と出会い、スローライフに憧れを抱いたのも大きなきっかけです。

カナダに行くまでは、都市で遊ぶことが多かったのですが、カナダで初めて「旅行をするなら自然を観にいきたいよね」という人たちと出会いました。いざ、カナディアンロッキーを訪れたら、壮大な山々に囲まれたきれいな湖を見たら圧倒されてしまって。

将来はカナダで働きつつ、休日は仲間で集まってバーベキューしたり、山へキャンプしに行ったりするライフスタイルを実現したいです

写真提供:ヒカルさん

ーー理想の暮らしが思い描けたのですね。
ヒカルさんが今後日本で大きくしたい事業について、教えていただけますか。

もともと福祉業界にいたので、福祉のWeb業界に貢献したい思いがあります

現在、福祉施設に訪れる方の多くが、口コミや友人の紹介です。だから、福祉業界では、まだWebサイトは作らなくても大丈夫だという認識が強いです。しかし、ホームページに書かれている情報が十分でないから、口コミしか頼れない状況になってしまっているのではないか?とも思います

たとえば、障害を持っているお子さんや、認知症がひどくなった母を福祉施設に入れるかどうかって、センシティブな内容で周りに相談しづらいことだと思います。まずネットで調べてみて施設に入れるべきかどうか判断する。やはり施設に入れたほうがいいと感じたら次のステップとして、どこに入れようかと決めるために施設を調べてみる。

しかし、どの施設のホームページも情報が少ないため、安心して家族を預けることができないという課題があります。具体的な施設の取り組み内容や、他施設との違い、どんな人におすすめなのかをホームページで伝えることで、安心して施設に家族を預けられる環境を作りたいです

後進の医療従事者に向けてメッセージ

写真提供:ヒカルさん

ーー最後に、ヒカルさんのように働きかたを見直してチャレンジしたいなと思っている医療従事者に向けて、何かメッセージをお願いします。

もともと医療従事者になりたいと思って、実現された方は多いと思います。ただ、実際に働いてみてから自分には合わないと感じることもあるかもしれません。

医療系の資格の強みは、一度別のキャリアを歩んでもまた医療職に戻れることだと思います。なので、他の仕事に興味があるのなら、まずは挑戦してみて欲しいです。やってみてから自分がどう働いていきたいか判断してもいいと思っています

休みの日に少し本やネットから情報を集めるくらいなら、できると思います。興味があるなら、まずは手を出してみることで、新たな道が開けるかもしれませんよ

ーーたくさんお話を聞かせてくださり、ありがとうございました!

取材:松岡マイ

ヒカルさんのSNS

Twitterhttps://twitter.com/webfare_hikaru
「WEBFARE」ホームページhttps://webfare.hikaru-portfolio.com/

ヒカルさんも参加中、医療×Webクリエイター交流コミュニティ「MediWebラボ

この記事の執筆者

薬学生ライター:えみぞうさん

都内薬学部薬学科4年。大学を1年休学して日本各地を飛び回る。5歳から17年続けているダンスを強みに、旅先で出会った人とダンスでコミュニケーション。旅するダンサーえみぞうとして活動中。人と話すことと深く考えることが好き。「読んだ人の心を動かす記事」を目指して執筆しています。

Twitterhttps://twitter.com/amy_amy_twi
Instagramhttps://www.instagram.com/tabi_amy_dancer_/

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メディア運営・編集

京薬卒、(株)Medited代表取締役。 医療・取材ライターや医療系介護メディアの編集長業務、キャリアスクールでの講師メンター業などを経て2020年よりオンライン動画講座「医療ライターのはじめかた」メディア「MediJump」の運営を開始。2022年より医療×Webクリエイターの交流コミュニティ「MediWebラボ」をスタート。2023年に法人化し、経済産業省JStarX起業家プログラム等に採択。「医療資格は、ずっと味方」をテーマに活動しています。