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薬機法チェック担当者の仕事とは?医療ライターとの違いや実際の働き方

「薬機法は難しくて、案件応募をためらってしまう」
「薬機法を意識しすぎて、表現があいまいになってしまう」

医療ライターとして活動している中で、薬機法に不安を感じることはありませんか?

薬機法に違反すると罰則があるため、薬機法に違反しないためには知識を持った専門家のチェックが重要です。また、薬機法チェック担当者は薬機法に違反しないかの判断だけではなく、読者の目をひく表現に言い換える必要もあります。

本記事では、薬機法チェック担当者の仕事内容や必要なスキルについてまとめました

薬剤師ライター

三木あこさん

薬機法を得意分野にし、仕事の幅を広げて報酬アップを目指しましょう!

薬機法チェック担当者とは

薬機法(正式名称:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)では、医薬品などの適切な使用のために、広告規制が設けられています。規制の対象となるのは、医薬品や医薬部外品、化粧品、医療機器、再生医療等製品で、虚偽または誇大な広告が禁止されています。[1

薬機法チェック担当者は、広告に該当する記事やWebサイトなどが薬機法に違反しないかをチェックする専門家です。正しい情報を正確に伝えるための、いわば最後の砦といえるでしょう。

健康食品やサプリメントは薬機法の対象外です。

薬剤師ライター

三木あこさん

ただし、「〇〇に効く」や「〇〇が治る」といった効能効果を連想させる記載は、薬機法にも関わり記載できないため注意しましょう。

医療ライターと薬機法チェック担当者の違い

薬機法チェック担当者と医療ライターの違いについてご存じでしょうか。

薬剤師ライター

三木あこさん

薬機法チェック担当者とは薬機法の違反を防ぐために、完成された記事を最終チェックする仕事です。そのため、薬機法のくわしい知識が必須となります。

一方で医療ライターは、医療に関する正しい情報をわかりやすく読者へ伝えるために、記事の執筆をおこないます。

本章では、薬機法チェック担当者と医療ライターの、仕事内容や報酬の違いについて解説します。

仕事内容の違い

薬機法チェック担当者の仕事は、主に2つです。

  • 執筆された記事を確認し、薬機法に違反していないかを判断する
  • 薬機法違反があった場合、リライト*をおこなう

医療ライターはいちから記事を執筆します。記事によって広告に該当するかどうかは異なり、広告の場合は薬機法を意識した執筆が必要です。

リライト*:既存の文章をテーマや意図を変えずに書き直し、より質の高い記事を完成させること

報酬の違い

報酬には、記事単価と文字単価があります。完成された記事をチェックする薬機法チェック担当者は記事単価が多く、いちから記事を作成する医療ライターは文字単価が多いです。

実績が増えれば直接営業でも案件を獲得しやすくなりますが、はじめはクラウドソーシングでの応募が一般的です。

薬剤師ライター

三木あこさん

クラウドソーシングで、実際に募集されている案件をまとめました。

薬機法チェック担当者記事単価が多い5000~8000円程度/記事資格や実績に応じて、10000円を超える案件もある
医療ライター文字単価が多い1.5~3円程度/文字実績によって5円以上の案件もある
薬機法チェック担当者と医療ライターの報酬の違い

薬機法チェック担当者に必要なスキルや資格

薬機法チェックには、その名の通り薬機法に関する知識が必要です。

必須の資格はありませんが、案件によっては資格が応募条件になっていることもあります。資格を取得することで、クライアントへのアピールにもつながり、案件獲得の可能性も高まるため、おすすめです。

薬剤師ライター

三木あこさん

ここから、薬機法チェック担当者に必要なスキルやおすすめの資格について解説していきます。

薬機法の知識

薬機法チェックでとくに大切なのは、薬機法に違反するか判断できる、くわしい知識と理解です。

薬機法を意識しすぎると、文章の意図があいまいになる場合があります。薬機法の範囲内で、読者が商品へ興味をもつような表現への、言い換えスキルも重要です。

薬機法のほかにも、全ての商品やサービスには景品表示法(正式名称:不当景品類及び不当表示防止法)、健康食品には健康増進法が関わってきます。

薬機法のチェックにはたくさんの法律の知識が必要で、慣れていないと難しく感じるかもしれません。

薬剤師ライター

三木あこさん

薬機法の知識を深めるには、ポイントを押さえて学べる講座がいくつもあるので、自分にあったものを選んで効率よく学びましょう

薬機法管理者

薬機法管理者とは、広告で求められる薬機法や景品表示法の知識に加えて、高い表現技術をもつと認められた資格です。

薬事法有識者会議が主催しており、指定された講座を受講後、試験に合格すると取得できます。1年ごとの更新制で、更新のためには動画講習の受講が必要です。薬機法の最新情報を確認でき、継続した学習につながります。

薬剤師ライター

三木あこさん

薬機法関連の案件には、薬機法管理者の資格を応募条件としている案件もあります。

薬機法関連の業務を中心に働きたい場合は、取得がおすすめです。

YMAA認証マーク

YMAA認証マークとは、薬機法や医療法*に関する広告取扱者として高い知識をもつと認められる資格です。

一般社団法人薬機法医療法規格協会が認定しており、協会のWebサイトから無料で受験できます。試験に合格すると、YMAA認証マークの発行費用として6600円が必要です。[2受験後には「薬機法・医療法のYMAA認定試験受験マニュアル」のダウンロードが可能です。不合格になった場合でも、マニュアルを活用して再度学習し、何度でも再チャレンジできます。

講座受講などの受験資格がなく無料で受験できるため、薬機法に関する最初の一歩としておすすめです。

薬剤師ライター

三木あこさん

筆者も医療ライターの活動をはじめて3か月で取得しました。

ただし、薬機法関連の案件には、YMAA認証マークのみでは応募条件に該当しない場合があるので、案件の応募条件をしっかりと確認しましょう。

医療法*:良質で適切な医療を提供するために定められた法律。広告規制が設けられており、虚偽や誇大な表示が禁止されている。

薬機法チェック担当者の働き方

薬機法はヘルスケアや美容など、幅広い分野に関係しており、薬機法チェック担当者の業務範囲も多岐にわたります

本章では、薬機法チェック担当者の働き方について解説します。

薬剤師ライター

三木あこさん

どのような案件があるのか、どのような仕事の取り組みかたをするのかをまとめたので、ぜひ参考にしてください。

どのようなクライアントから求められるか

薬機法チェックの仕事には、化粧品会社や健康食品会社といった企業からの案件が多くみられます。

仕事内容としては、以下のようなものがあります。自社製品の広告に関わる薬機法チェックで、広告媒体はさまざまです。

  • 商品へ誘導するためのSEO記事
  • 商品紹介ページの口コミ
  • 広告デザイン
  • 商品をPRするSNS投稿
薬剤師ライター

三木あこさん

SNSが普及し気軽に情報を発信できるようになったことで、薬機法チェック担当者の重要性は高まっています

薬機法チェックツールを上手に使おう

薬機法や景品表示法のチェックツールは、インターネット上に多数存在します。効率よく仕事をするために、チェックツールの活用がおすすめです。

チェックツールには、無料のものや有料のもの、言い換え表現の提案があるものやないものなどさまざまです。苦手意識があるものを補えるツールを選びましょう。

ただし、チェックツールはあくまで補助的なものです。薬機法の改定は定期的におこなわれており、最新の情報が反映されていない可能性もあります。

薬剤師ライター

三木あこさん

チェックツールは参考程度に活用し、最終的にはご自身で判断し、責任を持つことが大切です。

薬機法を学んで仕事の幅を広げよう

本記事では、薬機法チェック担当者の仕事についてご紹介しました。

薬機法チェック担当者は、薬機法に違反するかの判断だけではなく、読者の興味を惹きつける表現への言い換えも重要なスキルが求められます。知識を独学で習得できたとしても、実践で使える言い換えスキルを磨くのは容易ではありません。

薬機法を学べる講座はいくつもありますが、学んだ知識のアウトプットもできる講座がおすすめです。現役の薬機法チェック担当者への質問や、ロールプレイングで言い換え表現の提案が経験できる講座では、実践的な力が身につきます。

薬機法を学ぶことで専門性が上がり、報酬アップや仕事の幅の広がりにつながります。

薬剤師ライター

三木あこさん

薬機法を強みにして、キャリアアップを目指しましょう。

薬機法実践力向上講座                                         医療・美容・健康系のライター/デザイナー/SNS運用者に向けて、薬機法/景表法/健康増進法/医療広告ガイドラインなどを意識した「言い換え表現」を実践的に学ぶ講座です。知識があっても、実践が不安な方におすすめです!

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執筆

東京薬科大学卒。企業にて臨床開発モニターとして従事したのち、現在は調剤薬局にてパート勤務。2人の子供を育てるママでもあり、育児と仕事に奮闘中!リサーチを得意としており、エビデンスレベルの高い情報をわかりやすい言葉で執筆を心掛けています。