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メディアディレクターとは?Webディレクターや編集者との違いも解説

Webメディアのディレクターと聞くと、記事の編集やライターへの指示出しがメイン業務だと思っている方も多いのではないでしょうか。

一口にディレクターと言ってもさまざまな役職が存在します。仕事内容や求められるスキルは多岐にわたり、会社によって呼び方や業務内容が異なる場合も多いです。

ライターからディレクターを目指す場合、役割や業務内容の違いを理解していないと、想定していた仕事とのギャップを感じる可能性があります

この記事ではメディアディレクターの仕事内容や求められるスキル、Webディレクターや編集者との違いについても解説します。

薬剤師ライター

今井マイさん

新たなスキルを身につけ、ライターからディレクターへステップアップしましょう。

メディアディレクター(コンテンツディレクター)とは?

メディアディレクター(コンテンツディレクター)は、Webメディアの責任者であり、メディアの立ち上げや運用の総括者としての役割を持ちます。メディアによっては編集長とも呼ばれることもある職種です。

小規模なメディアでは、メディアディレクターがWebライターと直接やりとりをすることが多いです。一方で大規模なメディアでは編集部を設置して、ディレクターとは別に編集や校正を担当する編集者を雇うこともあり、分業するケースもあります。

メディアディレクターは、Webメディアにおいて記事の進行管理や運用、アクセス分析などを担当します。

薬剤師ライター

今井マイさん

場合によってはゼロからWebメディアを立ち上げ、企画から運用まで行うこともあるでしょう。

メディアディレクターとWebディレクター・編集者の違い

主にディレクターと呼ばれる職種は以下の4つに分類できます。

  • メディアディレクター
  • コンテンツディレクター
  • Webディレクター
  • 編集者

メディアディレクターとコンテンツディレクターは定義が曖昧であり、同じ役割を持つWebメディアも多いです。

薬剤師ライター

今井マイさん

ここでは、Medi+におけるメディアディレクターの仕事内容を例に、Webディレクターと編集者の違いについて解説します。

Webディレクター

Webディレクターは、メディアに限らず、Web上のサイトやサービス全般の制作進行を指揮・管理する責任者です。それに対してメディアディレクターは、Webメディアでの記事制作やプロジェクトの進行管理を通して、メディア運営を行います。

以下はWebディレクターの主な業務です。

  • プロジェクトのスケジュール管理
  • コンテンツの品質チェック
  • チームのメンバー選定
  • クライアントと現場スタッフを繋ぐコミュニケーション
薬剤師ライター

今井マイさん

WebサイトやLP*の制作はチームで行います。エンジニアやデザイナーなど、さまざまなクリエイターとも連携し、プロジェクトを進行させます。

サイトの設計から実装までの過程を管理し、スムーズにプロジェクトが完了するように調整することがWebディレクターの役割です。[1]

LP*:ランディングページの略。Web広告などを経由して訪問者が最初にアクセスするページ。訪問者のアクション(商品購入、会員登録など)を獲得することに特化した縦長のページを指す。

編集者

編集者は、読みやすく読者にとって満足できる内容の記事になるよう、文章のチェックや修正を行います。編集により記事の品質を担保する役割を持ちます。主な業務は以下のとおりです。

  • 記事の編集・修正
  • 内容チェック
  • 記事の企画
  • ライターへの記事発注
  • 納品スケジュールの調整
  • 記事の公開作業
薬剤師ライター

今井マイさん

編集者が記事の進行管理(ディレクション)の役割を担う場合もあります。

Webライターは記事の制作過程を深く理解しているため、経験を積んだあとに編集者にステップアップするケースもみられます。

メディアディレクターに求められるスキル

メディアディレクターには、メディア運営を成功させるための幅広いスキルが必要です。

  • 企画スキル
  • コミュニケーションスキル
  • マネジメントスキル
  • テクニカルスキル

メディアディレクターに求められるスキルについて、それぞれ詳しく解説します。

企画スキル

メディアディレクターは、クライアントの目的に沿った企画立案のスキルが求められます。

Webメディアの目的は、認知度向上やコンバージョン*の増加など、クライアントによって異なります。目的を達成するために、特性に合った取材先の選定や上位表示を狙うキーワードの設定など、記事のテーマや方向性を決定する必要があるでしょう

薬剤師ライター

今井マイさん

そのため、メディアディレクターには目標に合った企画を作り上げるスキルが求められます。

コンバージョン*:WebメディアやSNSなどで、ユーザーがサービスの申込みや商品購入など、自社で設定したアクションを達成すること。CV。コンバージョン率は達成した割合を言う。

コミュニケーションスキル

メディア運営では、クライアントのニーズや目的を正確に理解する必要があるため、コミュニケーションスキルが必要です。

またチームでの仕事を円滑に進めるためには、Webライターや編集者への適切な指示出しも重要です。メディアディレクターは、Webライターや編集者に対して納期の調整や記事の方向性を伝えたり、クライアントとスケジュール調整を行ったりします。

薬剤師ライター

今井マイさん

各方面とコミュニケーションを取り、進捗を把握してプロジェクト全体を調整しなければなりません。

プロジェクトは複数人で進めるため、共通の目標に向かう必要もあります。メディアディレクターがチーム内で積極的にコミュニケーションをとることで、メンバー全員が一体感を持って目標を達成できるでしょう。

マネジメントスキル

メディアディレクターには、スケジュール管理や予算の調整を行うマネジメントスキルが求められます。プロジェクト全体の進行を見据えながら、各メンバーの進捗状況を把握し、必要に応じて調整を行わなければいけません

たとえば、記事の公開日から逆算してスケジュールを立て、タスクの優先順位を決める必要があります。進捗に遅れが出た際は、迅速な対応が求められるでしょう。

薬剤師ライター

今井マイさん

限られた予算で最大の成果を出すため、人的リソースやコスト配分が最適になるよう判断力も求められます。

テクニカルスキル

メディアディレクターには、SEO(検索エンジン最適化)の知識やアクセス分析、HTMLなどのテクニカルスキルも重要です

薬剤師ライター

今井マイさん

これらのスキルを活かして、検索順位を向上させたり、アクセス数を増やしたりするための施策を考えます。

また、商品購入やサービスへの問い合わせなどのコンバージョンを高めるため、データをもとに改善点を特定し、具体的な戦略を立てられるスキルが求められます。

スキルを身に付けメディアディレクターを目指そう

メディアディレクターはメディア運営に深く関わる場合も多く、プロジェクトが形になっていく過程を直接見ることができます。クライアントの目的に応じたメディアを作り上げることで、面白さや大きなやりがいを感じられる職業です

ただし、メディアディレクターには、さまざまなスキルが満遍なく必要になります。企画力やコミュニケーションスキル、プロジェクトの全体を見渡すマネジメント能力、SEOやアクセス分析といったテクニカルな知識も必要です。

薬剤師ライター

今井マイさん

実践を通じて身に付けるスキルが多く、独学では理解しづらいかもしれません。

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執筆

薬学部卒業後、調剤薬局で薬剤師として多くの科の処方を扱い、のべ6万人の服薬指導を経験。患者と話をする中で、誤った健康情報や治療方法が数多く出回っていると実感。正しい知識を知ってほしいという思いで、「難しい専門用語をわかりやすく解説」をモットーに医療ライターとして活動しています。