「医療ライターになったけれど、思うように仕事が獲得できない」「ライティングスキルだけでは不安」
医療ライターとして働いていると一度はそんな不安を感じるのではないでしょうか。
理学療法士の朝倉りんさんは、出産を機に在宅ワークに挑戦。その後、Webライターとして活動をはじめますが、自分を売り出すものがもう一つほしいと、第2回「Medi+医療広告デザイナーのはじめかた講座」を受講しました。
現在は図解やホワイトペーパー作成も請け負うフリーランスとして活躍されています。そんな朝倉さんにフリーランス転向のきっかけや現在の働き方、さらにデザインへの想いを伺いました。医療資格を持ち、新しい働き方を模索している方に、勇気とヒントをお届けします。
新しいキャリアの“かたち”を模索、理学療法士の朝倉さん

ーーはじめまして。まずは、自己紹介をお願いします。
理学療法士の朝倉りんです。13年間病院に勤務し、回復期から終末期まで、さまざまな患者さんに寄り添ってきました。出産をきっかけに、Webライターをはじめ、2025年春に病院を退職。現在はフリーランスとして、医療ライターやデザインの仕事を中心に、オンラインでリハビリサポートもおこなっています。
好奇心旺盛な努力家
ーー朝倉さんはがんのリハビリテーション研修を修了されるなど常に学び続ける姿勢が印象的です。その背景にはどのような思いがありますか?
病院勤務をしていたときは「学び続けなければ患者さんのためにならない」という考えと、職場に貢献したいという気持ちで自己研鑽に励みました。
Webライターは、家族の理解があったからこそ挑戦できました。だからこそ「一度決めたことは必ずやり抜く」という強い覚悟を持ち、自然と貪欲に学ぶ姿勢になれたのだと思います。
ーー責任感の強い人柄が伝わってきますが、自身ではどのような性格だと思われますか?
「やってみたい」と思ったら、飛び込むタイプですね。好奇心旺盛で、新しいことに挑戦するのが好きです。これは母の影響が大きいかもしれません。秋田県の実家から群馬県の専門学校を受験するときは、不安がる私に「行ってこい」と親は付き添ってくれませんでした。それから一人暮らしを経験するなど、さまざまな挑戦の機会を与えてくれました。
また、コツコツ努力を続けることも得意です。中学、高校と剣道部を続けた経験が、粘り強く取り組む姿勢に結びついてると感じています。
偶然出会ったオンラインで働く世界
ーー人生を見直すきっかけは何でしたか?
10年以上働くなかでキャリアについて意識する機会は何度もありましたが、育児休業をきっかけに真剣に見つめ直しました。「子どものそばにもっといたい」という思いが一番でしたね。
また「理学療法士は病院で働くのが当たり前」という常識も、時の流れとともに変化し、働き方の選択肢が広がっていると感じるように。ちょうど、自分の思い描いていた理学療法士の姿と現実との間に違和感を抱いていた時期でもあり、新しい働き方を模索しはじめました。
「自分を変えたい。でもどうすれば?」と悶々としていたころ、偶然立ち寄ったコンビニで、市が開催するテレワーカー養成講座のチラシがちょうど目に留まったんです。そのチラシをきっかけにリモートワークを知りました。今の活動につながる大きな転換期になりましたね。
ーー普通なら見過ごしてしまうチラシがあさりんさんの働き方を変えたのですね。
医療資格を活かし専門性を磨く

ーー数あるオンライン講座の中で、「Medi+(メディタス)」を選ばれた決め手は何でしたか?
Webライターとして、SEO記事やYoutube台本などの執筆からはじめてみたものの行き詰っていた時、SNSでMedi+を見つけました。Instagramの雰囲気に惹かれ、個別面談に参加してみたところ、疑問に対して丁寧に答えてくださる姿に、信頼できると感じました。
カリキュラムの内容も魅力的でしたが、受講生インタビューを読んだ時に「自分も飛躍できる」と未来がイメージできたことが一番の決め手です。
ーー第2回「Medi+医療広告デザイナーのはじめかた講座」の受講前から、デザインの仕事を受注されてたそうですが、改めて学ぼうと思った理由は何ですか?
デザイン案件を手がけてはいたものの、医療広告ガイドラインや薬機法*といった法律面を十分に考慮できていないと感じていました。第1回の募集時にも気になっていましたが、迷った末に受講を見送ることに。しかし、医療資格と知識を活かして、専門性のあるデザインを提供できるようにしたいと考え直し、受講を決意しました。
「見栄え」から「専門性」へ。デザイナーとしての成長
ーー実際に講座を受けてみて、いかがでしたか?
基礎から実践まで体系的に学べる、とてもわかりやすい講座でした。プロのデザイナーから案件獲得の方法や表現の工夫について、直接指導を受けられるので、すぐ実践で活かせました。内容が盛りだくさんで、復習の時間を確保するのは大変でしたが。
講座を終えた今は、「卒業はゴールではなく、学んだことを実践してこそ自分の力になる」という思いを胸に、日々仕事に取り組んでいます。
ーー講座を終えたことで、どのような変化がありましたか?
「見栄えのいいデザイン」から一歩進み、「医療者としての視点を活かしたデザイン」を意識できるようになったと感じています。WebデザインやLP*においても、医療者ならでは表現を取り入れたいと思うようになりました。
また、同じ志を持つ仲間の存在も心強いですね。講座同期メンバーのデザインや成長に触れることが大きな刺激になっています。自分にはない発想のデザインを見つけると、自分も頑張ろうと気持ちも前向きになりますね。
さらに、クライアントから感謝や評価の言葉をいただけることが、理学療法士時代とはまた違った形のやりがいにつながっています。
ーー2025年8月からMediJumpのInstagramディレクターに就任されたそうですね。おめでとうございます。経緯を教えてください。
医療広告デザイン講座の終了時にお声がけいただきました。私がXに投稿していた図解*や、以前携わったホワイトペーパー*制作でのデザイン実績が、今回の仕事につながっています。ディレクションははじめてですが、いただいた機会を大切にし、全力で取り組んでいきたいと思います。
仕事も家族も大切に。理学療法士×フリーランスの1日

ーー現在はフリーランスとして、どのような1日を過ごされていますか?
子どもを保育園に送り出した後は、自宅で仕事をしています。午前中は主にデザインの仕事、午後はオンラインリハビリトレーナーの仕事が多いです。子どものお迎えから寝かしつけまでは家族との時間を優先し、夜に再び3時間ほど仕事をします。
休日は、子どもと過ごす時間を大切にしています。ただ、締切が迫っているときは夫に子どもの世話をお願いして、日中に少し仕事を進め、夜に作業することもありますね。
【1日のスケジュール】
| 6:30~8:00 | 朝食~保育園の送り出し |
| 8:00~12:00 | デザインの仕事を中心に在宅ワーク |
| 12:00~13:00 | 昼休み |
| 13:00~16:00 | オンラインリハビリトレーナー |
| 16:00~21:00 | 保育園お迎え~寝かせつけ 家族時間 |
| 21:00~24:00 | 在宅ワーク |
ーー仕事に集中するために工夫していることはありますか?
特別な工夫はしていませんが、子どもを送り出してパソコンに向かうと自然と集中できます。家事が気になった時は、「この作業を終えてから洗濯」と区切りを意識しながら仕事に取り組むようにしています。
デザインの力で情報をわかりやすく
ーー今後はどのような活動をしていきたいですか?
医療ライターとWebデザインの両方のスキルを活かし、医療クリエイターとして「正しく、わかりやすい医療情報」を届けたいと考えています。LPやオンライン資料、広告デザインなどを通じて、医療機関や健康関連企業のデジタル発信を支援し、社会に貢献していきたいです。臨床経験にクリエイティブの力を組み合わせることで、医療現場と一般の方をつなげるデザインを提供することが目標ですね。
ーーますます、ご活躍の幅が広がりますね。マルチタレントでまさに躍進中の朝倉さんですが、もし名刺に1つだけ肩書きを書くとしたら?
「あなたに寄り添う医療クリエイター」です。依頼してくださる方の飛躍をそばで支えたい——そんな思いを込めています。
経験を味方に新しい世界へ飛び込もう

ーー最後に、受講を迷っている方へメッセージをお願いします。
医療者としての経験は必ず強みになります。自分にできるか不安に思うこともあるかもしれませんが、勇気を出して一歩踏み出してください。仲間や講師の存在が大きな支えとなり、新しい可能性が広がります。
私自身も挑戦したことで新しい働き方につながりました。少しでも興味があるなら、ぜひ飛び込んでみてください。
ーーフリーランスの働き方を叶えた朝倉さんだからこそ、力強い言葉が胸に響きます。本日は、ありがとうございました。
医療広告デザイナーのはじめかた講座
医療広告ガイドラインや、デザインの法的側面を知り、Figmaで課題制作をし営業も学ぶ実践的な講座です。未経験からクリエイティブを通して、医療/美容/健康/ヘルスケア業界で活躍したい方におすすめです!

