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【卒業生インタビューvol.32】諦めかけたWebデザイナーの夢に再挑戦!薬局薬剤師のうみのさん

残業が続き、自分のことを考える時間もない。このままでは体を壊してしまうかも——。そんな不安を感じている医療職の方も多いのではないでしょうか。

薬局薬剤師のうみのさんも長時間の残業に疲弊していたひとりでした。忙しい中でも自分の理想の生活を思い描き、福岡への移住を決意。現在は愛犬と暮らしながら副業で医療広告デザイナーとして充実した日々を送っています。

「Webデザイナーへの挑戦は2度目」と語るうみのさん。1度目は計画的に進められず挫折し、第1回「Medi+医療広告デザイナーのはじめかた講座」で再挑戦。自走力に自信がなかったうみのさんが講座を完走し、Webデザイナーとして継続できている秘訣について伺いました。

理想の暮らしを実現、薬局薬剤師のうみのさん

ーー早速ですが自己紹介をお願いします。

新卒で薬局薬剤師をはじめて今年で7年目です(2025年10月現在)。卒業後、関西の薬局で5年間働きました。年代の近い同僚が多くにぎやかな職場で、たまに同期と食事をしておしゃべりをするのが良い息抜きでしたね。

現在は福岡に移住し、フルタイムで薬局薬剤師をしながら、副業でWebデザイナーをしています。

ーー薬剤師として働いていて、やりがいを感じるのはどんなときですか?

処方せんを持ってこられた患者さんの悩みを解決できたときです。薬への不安を話してもらえるように、表情をよく観察して小さなサインを見逃さない。「今何か言いかけたな」と感じたら深掘りするようにしています。心を開いてもらえたときは本当に嬉しいですね。

「寝て起きたら仕事」限界を感じた薬剤師生活

ーー移住を決めたきっかけを教えてください。

関西で働いていたころ、人手不足と繁忙期が重なり残業が続き心身ともに疲弊した時期がありました。寝て起きたらすぐ仕事という日々が続いて……。これから何十年もこのまま過ごすのかなと不安を感じていました

30歳を目前にキャリアの節目を感じ、学生時代からなじみのある福岡への移住を決意しました。タイミング良く、友人の紹介で薬剤師の人材派遣をしている方とつながり、移住が実現。福岡で犬を飼いはじめ、毎日がとても穏やかです。

ーー移住も犬を飼うことも大きな決断ですよね。決断するときに心がけていることはありますか?

決断をするときは、直感だけで突き進むのではなく「こっちを選んだときにどうなるか」を一度立ち止まって客観的に考えるようにしています

マイペースな性格で、興味が湧いたらすぐ動くこともあれば、今は違うと思えば静観する。自分のペースで動くことが大事だと感じています。

犬を飼うことは昔からの夢でした。子どものころから犬と暮らしていたため、いつか自分で責任をもって「最初から最期まで」命を背負いたいと思っていました。

デザインで久々に感じた仕事の楽しさ

愛犬をモチーフに制作したLINEスタンプ

ーーどうして副業として医療広告デザイナーを選んだのでしょうか?

残業続きのころ、在宅ワークに興味を持ちはじめました。薬剤師は臨床現場が前提と思い込んでいましたが、新型コロナウイルスの流行で在宅勤務を身近に感じたのです。

以前、実家で飼っている犬をモチーフにLINEスタンプを制作したとき、デザインする楽しさを感じました。その経験が忘れられずWebデザイナーを目指しました。

挫折を乗り越え、Medi+で夢を叶えた

ーー「Medi+医療広告デザイナーのはじめかた講座」を受講したきっかけをおしえてください。

以前、別のWebデザインスクールに入っていましたが、自分の好きなタイミングで動画を見るスタイルで、モチベーションが続きませんでした。仕事と両立しながら一人で学ぶのは、想像以上に難しかったです。

実は「Medi+(メディタス)」は2校目なんです。福岡での生活が落ち着いたころ、「もう一度しっかり学びたい」と思っていた時にinstagramで「Medi+」を知りました。「医療者専用」という言葉に惹かれましたね。医療職の経験を活かして新しいスキルを学べる環境は、自分にぴったりだと感じ、受講を決めました

薬剤師としての経験が強みに

ーー実際に受講されて印象に残った講座内容は何でしょう?

講座の名称のとおり、医療広告ガイドライン*を学べたことです。患者さんが正しく情報を得るために、どのような表現が必要かを理解できました。普段から誤解を与えないような表現を意識して患者さんと話していたので、法律の理解もスムーズにできました。

今でもクライアントワークのたびに講座の動画を見返しています。デザイナーとして抑えておくべき「大切」なことを再確認できます。知識を振り返る場所があることは安心につながっています。

医療広告ガイドライン*:正式名称は、「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針」。不当な医療広告から患者を保護することを目的に定められた指針。

ーー受講後の仕事はどのように探されていますか?

クラウドソーシングサイトで仕事を探して実績を積んでいます。営業は、講師とのマンツーマンの面談で相談した内容が役立っていますね。面談では講師の実体験を通して、クライアントとの接点作りや価格設定などを教えていただきました。現在、私自身の医療知識を活かして、小規模の病院やクリニックを中心に営業し、医療広告ガイドラインに対する知見があることや「医療×デザイン」という強みで差別化しています。

デザインと愛犬…自分軸で時間を大切に過ごす

ーー講座受講を通して変わったことはありますか?

はじめは、最後まで受講できるか不安がありました。しかし「Medi+」の講座では2週間に1度課題提出があるのでペースを作りやすかったです。締め切りに向かって、自分のスケジュールに作業が組みこめるので無理なく受講できました。

卒業後も「この日はクラウドソーシングに応募する」「この日までに自主制作を一本仕上げる」と、細かく計画を立てて行動する習慣がつきました。結果的に“続けられる仕組み”が自分の中にできたと感じています。

ーー現在はどのようなスケジュールで1日を過ごしていますか?

平日はフルタイムで薬局薬剤師として働き、朝と夜にデザインの作業をしています。休日は、デザインや愛犬との外出の時間を必ず確保すると決めています。普段の散歩だけなく、ドッグランや犬同伴可能なカフェ、電車に乗って小旅行することもありますね。

【1日のスケジュール】

5:00~6:00起床
6:00~9:00デザインの作業、身支度、愛犬のお世話
9:00~18:00薬局勤務
18:00~21:00愛犬のお世話、夕食、家事など
21:00~23:00デザインの作業
23:00~24:00就寝

ーーフルタイム勤務で忙しい中、副業の時間を確保するために心がけていることはありますか?

以前はSNSをだらだら見る時間が多かったのですが、自然と減りました。「大切な愛犬との時間」と「夢に向かうデザインの時間」という揺るがない軸ができたことで、それ以外の優先順位が下がっていきました

また、仕事の休憩時間などのスキマ時間にはPinterestでデザインの参考画像をさがしたり、クラウドソーシングサイトで案件のチェックをしたり、上手に活用しています。

医療広告で笑顔と安心を届けたい

ーー今後の目標を教えてください。

今後は、医療・ヘルスケア関連のLP*やホームページ制作を中心に仕事をしたいです。

愛犬との時間を大切にしながら、在宅で働ける環境を整えていこうと思っています。薬剤師の仕事を少しずつ減らし、デザインに関わる仕事の比重を増やすことが目標です。

薬剤師と医療広告デザイナーで「相手の不安を和らげたい」という想いは共通しています。薬剤師として患者さんを安心させるように、デザイナーとしてもクライアントの不安や困りごとを解消し笑顔を届けたいですね。

LP*:ランディングページ(Landing Page)の略称。主に広告やSNS、検索結果などからユーザーが最初にアクセスするWebページ。

ーー医療現場で培った「人に寄り添う力」は、どのような仕事にも通じるうみのさんの大きな武器ですね。最後に受講を迷っている方へメッセージをお願いします。

医療職というと臨床現場のイメージが強いと思います。私はMedi+講座を受講してから「医療職でもさまざまな働き方ができる」と知りました。

医療現場以外で働く道をあきらめないでほしい。スクールに入るか迷うよりも、まず一歩踏み出してみてほしいです。

ーー本日はありがとうございました

医療広告デザイナーのはじめかた講座
医療広告ガイドラインや、デザインの法的側面を知り、Figmaで課題制作をし営業も学ぶ実践的な講座です。未経験からクリエイティブを通して、医療/美容/健康/ヘルスケア業界で活躍したい方におすすめです!

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執筆

国立大学大学院修了後、企業にて品質管理にかかわる製品の開発製造に従事。その後、調剤薬局に9年間勤務し幅広い診療科を経験。現在は、医療職の多様な働き方を発信したいというおもいから、薬剤師取材ライターとして活動している。第4回Medi+医療系取材ライターのはじめかた講座卒業生。