処方せんどおりに薬を調剤する毎日に疑問を感じ、もっと患者さんと向き合いたい――。
そんな思いで漢方薬局に転職した高橋彩さん(仮名)。第1回「Medi+オンライン漢方相談講座」の受講後は漢方薬局で知識を深めながら、将来オンライン漢方相談ができるように準備を進めています。
「薬剤師としての専門性を活かしつつ、患者さんの根本的な体質改善に取り組みたい」と語る高橋さんに、講座の感想や現在の働き方、そして今後の展望についてお話を伺いました。

漢方薬局に転職、元薬局薬剤師の高橋彩さん

ーー早速ですが、自己紹介をお願いします。
薬剤師の高橋彩(仮名)です。薬剤師として働きはじめて6年目になります(2025年5月現在)。これまで調剤薬局で5年ほど勤務していましたが、1年前に漢方薬局に転職し、現在は非常勤として週3日勤務しています。
ーー薬剤師を目指したきっかけから教えてください。
実は、自分が薬剤師になるとは、まったく思っていませんでした。高校の時に、薬学部とは別の理系学科を志望していましたが、落ちてしまったんです。それで、合格していた薬学部を仕方なく選びました。
調剤薬局で「できること」に限界
ーー以前は調剤薬局に勤めていたそうですが、漢方薬局に転職した理由は何だったのでしょうか?
調剤薬局で働いていた頃「処方せんどおりに薬を調剤する」という仕事に疑問を持つようになりました。すでに病気を患っている患者さんに対して、投薬や服薬指導するだけで「できること」が少なく、医療者として「受け身」の姿勢にもやもやしていました。患者さんにもっと何かできることがあるのではないかと。
予防、体質改善…漢方薬の可能性を再認識
ーーなるほど、もっと患者さんの力になりたいと考えたんですね。
正直、調剤薬局でずっと働いていくイメージが持てませんでした。薬剤師以外の仕事を考えたときもありますが「じゃあ何をやろう」と考えた時に明確な答えが見つからなくて……。そんな時に「漢方」という選択肢に出会いました。症状に直接アプローチする西洋薬よりも、体質から改善していく漢方の方が、症状に幅広く対応できるだけでなく予防の点からも力になれると感じました。
ーーそもそも、どのようなきっかけで漢方に興味をもったのでしょうか?
友人の何気ないアドバイスがきっかけでした。私が仕事に悩んでいる時に、「漢方」の道を勧めてくれたんです。その友人は医療職ではありませんが、以前から漢方薬を服用していました。その一言がきっかけで漢方を意識するようになりました。
薬の専門家だからこそ、副作用のことも理解しているので、薬に頼りすぎるのは良くないと思っています。自分が風邪を引いた時も、すぐに薬を飲むよりは自分の治癒力で治したいと考えるタイプなんです。とくに西洋薬は効き目が強い分、副作用のリスクもあるので、根本的な解決につながる東洋医学の考え方が好きですね。
漢方相談のスキルアップを目指して!講座受講を決意

ーー「Medi+オンライン漢方相談講座」を受講した理由は何だったのでしょうか?
せっかく漢方薬局に転職できたので、将来的には漢方相談ができるようになりたいと思っていました。そんな時にInstagramの広告でこちらの講座を見つけました。また、別の講習で生田悠起先生を知っていたので、生田先生が講師だったのも受講の決め手ですね。
ーー実際に受講した感想を教えてください。
受講前は「オンライン漢方相談ができるようになる」講座という漠然としたイメージしかなかったのですが、実際はとても実践的な内容が多く驚きました。動画で実際の漢方薬局の様子や「漢方相談とはどのような仕事なのか」を知るところからはじまり、最後はロールプレイングもありました。受講生同士でペアになって患者役と相談役を交代でおこない、漢方相談を実践します。最初は漢方薬局の紹介など初心者向けの内容でしたが、後半の課題である症例検討はとても専門的で、中医学の基礎知識がないと難しいと感じました。
漢方を勉強中だけど勉強の仕方がわからないという初学者の方から、すでに漢方相談ができるレベルだけれどさらにスキルアップしたい方まで、幅広くおすすめできます。ただ後半は非常に実践的な内容になるので、ある程度の基礎知識があると課題が取り組みやすいと思います。
ーー特に印象的だった内容はありますか?
症例検討が印象的でした。めまいや生理不順の症例について、「証」*を見極める課題があり、とても実践的な内容でした。正直、中医学の基礎知識がないと難しい内容で、自分の知識不足を実感。また、講師の先生からの添削やフィードバックがとても丁寧で勉強になりました。
ーーすでに漢方薬局で対面相談を見ている高橋さんにとって、オンライン相談との違いは何かありましたか?
基本は変わらないと生田先生もおっしゃっていましたが、オンライン相談の場合は画面の背景や服装、照明にも注意を払う必要がありますね。また、話すスピードもタイムラグを意識する必要があることがわかりました。
「漢方相談で貢献」が目標。学習の継続と新たな挑戦

ーー現在の働き方について教えてください。
現在は漢方薬局で週3日勤務をしています。他の日は漢方の勉強に充てています。講座以外にも自分で書籍を読んだり、他の漢方講座も受講したりして知識をつけているところです。
講座を受講していたときは、日によりますが、空いている日は半日、予定がある時は2〜3時間程度を自己学習に使っていました。講座の動画は録画されているので、自分の空いた時間に視聴できるのが便利でしたね。
今は知識の習得に集中
ーー講座卒業後、実際の業務に活かせていますか?
現在勤務している漢方薬局では、まだ相談業務は担当していません。ただ実際に相談業務を見ていると、お客さんから相談されることがとても幅広いんです。たとえば便秘一つとっても、その原因によって使う漢方薬が変わってきます。同じ症状でも、その人の体質によって違う薬が出るのが漢方の面白いところですが、それだけ深い知識が必要だということも実感しています。
まだまだ知識不足を感じていますが、まずは身近な人の相談にのれるレベルからスタートしようと思っています。
苦手なSNSにも挑戦!アウトプットで知識の向上
ーー今後の目標を教えてください。
受講中、講師の生田先生と個別面談をする機会があったので、私は今後の進路について相談させていただきました。現在週3日勤務で時間に余裕があるため、副業やダブルワークについても相談。その際に、SNSやブログでの発信を提案していただきました。
SNSは少し苦手ですが、自分のアウトプットのためにも発信を頑張っていきたいですね。
ーー将来的にはどのような活動をしたいですか?
最終的には、相談の仕事ができるレベルまで知識と技術を身につけたいと思っています。そのためには、まだまだ勉強が必要ですが、講座で学んだことを基盤に、着実にステップアップしていきたいです。
ーー最後に検討している方へメッセージをお願いします。
漢方に興味があって、将来的にオンライン相談をやってみたいと思っている方には、とてもおすすめの講座です。初学者の方から漢方の知識がすでにある人まで、幅広い層に対応している講座なので、ぜひ気になったら無料相談を申し込んでみてください。。
ーー本日はありがとうございました!
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