初心者向け添削付き動画講座「第2回オンライン漢方相談講座」受講生募集中!

【卒業生インタビューvol.20】「漢方の力」で予防から治療まで。フリーランス薬剤師のもこもこさん

漢方に興味があって勉強しているけれど、日常の業務になかなか活かしきれない――。そんな思いの方もいるのではないでしょうか?

調剤薬局で働いていた、もこもこさんもそのひとり。第1回「Medi+オンライン漢方相談講座」(2025年2月開催)を受講し、漢方オンライン相談で仕事の幅を広げようと、今まさに知識と技術を磨いています。そんなもこもこさんに講座の感想や現在の働き方についてお話を伺いました。

薬局薬剤師をしながら薬膳Barを運営、もこもこさん

ーー早速ですが、自己紹介をお願いします。

薬剤師のもこもこと申します。薬剤師として働き始めて10年目になります(2025年5月現在)。

管理薬剤師として勤務していましたが、「Medi+医療ライターのはじめかた講座」受講後に退職。その後、中医学に興味を持ち、薬膳の飲食店で1年間働きました。現在は派遣薬剤師やフリーランス薬剤師として薬局で働きながら、医療ライターや薬膳Barの運営者をしています

せっかく得た漢方の知識も、普段の業務に活かせず

ーー漢方に興味を持ったきっかけを教えてください。

総合病院の門前で薬剤師をしていた頃、多種類の薬を服用している方や長期間にわたって薬を服用していても調子が悪い方をたくさん見てきました。治療方法が悪いというわけではなく、「慢性的な不調には漢方のアプローチが向いている」と思うようになったのが漢方に興味を持ったきっかけです。

最初は独学で漢方を勉強していましたが、基礎が難しく学習が進まなかったため、漢方薬局が運営している3日間の集中講座を受講しました。そこで中医学や漢方医学の基礎を学びました。ただ、一般的な調剤薬局ではせっかく学んだ漢方の知識を活かす機会はなかなかありませんでした

「オンライン漢方相談」という働き方を見つける

ーー「Medi+オンライン漢方相談講座」を受講した決め手は何だったのでしょうか?

漢方関連の講座や資格を新たに勉強しようと思っていた矢先、Instagramで第1回「Medi+オンライン漢方相談講座」の広告を見つけました。漢方や薬膳の通信講座は多くありますが、「オンライン相談」に特化した講座は聞いたことがなかったので純粋に興味を持ちました。正直、自分の知識に不安もあったため、実際に漢方薬局を経営されている生田悠起先生が講師である点も受講の決め手です。

未経験からオンライン漢方相談を学ぶ

ーー講座を受けた感想はいかがでしたか?

講座は、2週間に1回のサイクルで1時間程度の動画が共有され、課題に取り組むという形です。講座動画はとても濃い内容で、視聴し終わるまで集中力を維持するのが大変でした。受講後も繰り返し視聴できるため、何度も見返して復習したいですね

私の場合は、動画見終えた後すぐに、課題でアウトプットしていました。2回目の課題以降は、1週間は前回の復習、もう1週間は次の課題という流れで取り組んでいました。

ーー特に印象的だった内容はありますか?

私は、漢方薬局での実務経験がないので、症例検討や漢方相談のロールプレイングができたことはとても良かったです。オンライン相談ならではのメリットやデメリットを実践的に学べました。

また、生田先生の実体験や知人の漢方薬剤師の活動なども勉強になりました。希望すれば生田先生と1対1でお話もできるので、漢方以外に開業や経営について教えていただけて、とても貴重な経験でした。

今後のことはまだ具体的に決められていませんが、「やってみたい事にどんどん挑戦してみよう」と前向きに変われたのは良かったと思います

もっとお客さんと向き合いたい!薬膳Barの運営に挑戦

薬膳ダイニングバー「銀座しんのう」

ーー現在はどのような働き方をされていますか?

現在は、派遣薬剤師やフリーランス薬剤師として薬局で働きながら、空いている時間に医療ライター、そして薬膳Barの運営をしています。薬局薬剤師の仕事で収入の大半を得ており、少し前に沖縄の離島で1か月間がっつり働いてきたばかりです。薬膳Bar運営のため、流動的な働き方をしています。

ーー薬膳Barをはじめようと思った経緯を教えてください。

「養生」にも興味があったので、薬膳ダイニングバー「銀座しんのう」で1年ほど働いていたことがあります。お店のオーナーが国際中医師・国際薬膳師の資格を持っており、中医学による体質診断をメニューとして提供していました。お客さん自身に質問項目にチェックを入れてもらいながら、体質の診断を進めていくものです。ただ、お店が忙しいとなかなかお客さんとゆっくり話ができないので、自分でBarを運営して薬膳のアドバイスや体質の相談などにゆっくり取り組みたいと考えるようになりました

最初は自分で一から場所を借りてお店をはじめようと考えていましたが、コストがかかることや薬酒の提供のための許可などさまざまな壁があって……。そのことをアルバイトしていた薬膳ダイニングバーのオーナーさんに相談したところ、ご厚意で店休日に間借りさせてもらえることになりました。現在は不定期で薬膳Barを営業しています。

ーーもこもこさんの運営している薬膳Barではどのようなメニューがあるのでしょうか?人気メニューはありますか?

薬酒や薬膳茶、簡単なおつまみの提供、お客さんからの希望があれば悩みに合わせて中医学や体質のお話をしています。

人気のオリジナルメニューは『クコの実甘酒豆乳』です。中医学では、甘酒や豆乳といった白い食材は潤いを与えてくれる食材です。クコの実は血の巡りを良くし、眼精疲労に効く食材といわれています。甘酒の甘さとクコの実の酸っぱさがちょうどいい味になっています。季節の食材でアレンジした薬膳茶や、私の地元である長野県の蕎麦も提供しています。蕎麦も気の巡りに良いといわれている食材なんですよ!

希望があれば、簡単な中医学における体質の説明や養生法などをアドバイスしています。たとえば、冷え性でお悩みの場合は、体を冷やす緑茶は避けて、体を温めるほうじ茶が良いとか。その人の体質に合う食材やお茶、旬のものをお勧めしています。

予防から治療まで、漢方で支える薬剤師に

薬膳ダイニングバー「銀座しんのう」より提供

ーー今回の講座を受講して、何か変わったことはありますか?

薬膳Barにおける体質に関するアドバイスと、漢方相談は別物だと感じました。

薬膳Barはあくまで飲食店なので、薬膳や薬酒をアドバイスしつつも、お客さんには楽しんでもらう場所なんですよね。一方で、漢方相談の対象は何かしらの不調を抱えている方で、主訴や体質の悩みといったものを掘り下げて原因究明をして治療につなげるという違いがあります。「薬膳や養生法の知識」と「漢方における治療」は中医学の考え方としては同じですが、必要なスキルが異なることを改めて知りました。医療従事者として、困っている患者さんに“漢方の力”で寄り添いたいという気持ちがより強くなりました

薬膳Barも漢方相談もそれぞれ求められているものが違うので、どちらも楽しんで取り組んでいけたらと思います。

ーー今後どのような活動をしたいですか?

大きな目標として、中医師の資格を取りたいと思っています。
オンライン漢方相談に関しては、診断や漢方の選択はなどまだまだ未熟な点があるので、これからも自分の知識や技術を磨いていきたいですね。最終的には”予防から治療”まで、健康に対する全体的なアドバイスができる人になれたらと考えています。同時に、医療ライターとして漢方や薬膳に関する発信もしていきたいです!

ーー最後に「Medi+オンライン漢方相談講座」を受講したいと思っている方へメッセージをお願いします。

漢方に興味はあるけど、あまり知識がなくて不安に思っているような人でも大丈夫です!知識は努力次第で後からついていきます。オンライン漢方相談ならではの必要な知識や、具体的な相談内容をとてもわかりやすく教えていただけるので、今後の活動の道が広がるのではないかと思います。講座に少しでも興味があれば受講をおすすめします!

ーー本日はありがとうございました!

オンライン漢方相談講座
漢方の歴史・現状、営業形態やオンライン店舗見学、勉強方法、ロールプレイングまで実践的に習得できる講座です。医療現場での専門知識や経験と漢方知識を掛け合わせて働きたい方に特におすすめです!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

執筆

薬学部を卒業し、製薬メーカーの営業を経験。その後、地域に根ざした調剤薬局や在宅訪問、施設訪問といった在宅医療に取り組む薬局に勤務。現在は、副業として医療系取材ライター活動を開始。