医療ライターをしていると、薬機法*にかかわる相談を受けることはありませんか?
独学で医療ライターをはじめたさっちゃんさんは、薬機法がかかわる執筆に不安を感じていたそうです。
「自信をもって医療記事を書けるようになりたい」と、第1回「薬機法実践力向上講座」(2024年5月開催)を受講。講座受講後は、薬機法を強みに倍率が高い案件を獲得できたそうです。
ライフイベントにあわせ、さまざまな仕事のスタイルを模索してきたさっちゃんさん。現在の働き方、実践的な薬機法を学ぶメリット、今後チャレンジしたいことなど、たくさんお話をしていただきました。
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結婚、転勤、不妊治療…ライフイベントを機に医療ライターへ転身
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ーーさっそくですが、自己紹介をお願いします。
医療ライターの、さっちゃんと申します。
現在、ライター歴は3年目です。薬剤師の経験と知識を生かし、婦人科領域を専門に健康系コラムの執筆などをしています(2025年1月現在)。
また、医療ライターだけでなく、派遣薬剤師として薬局薬剤師やオンライン医療相談(遠隔健康医療相談)*の仕事もしています。
ーー薬学部卒業後はどのような働き方をされていたのでしょうか?
新卒後は製薬会社に入社し、MR(医薬情報担当者)のサポートをする部署に所属していました。婦人科系疾患の薬を主に扱っている会社だったので、婦人科領域には詳しくなりましたね。
当時の仕事内容は、営業職であるMRに製品の講義や、自社製品に関する社内報の作成です。
その後は結婚や夫の転勤、不妊治療などの理由から退職。現在の働き方に至りました。
新型コロナウイルス流行が後押しになった「在宅」という働き方
ーーご主人の転勤や不妊治療をきっかけに働き方を変えたさっちゃんさん。在宅の働き方を選んだ理由は何だったのでしょうか?
夫の転勤や不妊治療で、“固定のシフトで、継続して店舗に勤務する”働き方が難しいと感じていて……。そんなときに知り合いの紹介で、医療系ベンチャー企業*に転職しました。
新型コロナウイルス流行の影響もあり、オンライン診療が追い風に乗った時期で、オンライン医療相談の需要も増えはじめたタイミングだったんですよね。
私には、在宅での働き方がライフスタイルに合っていましたね。
ーー具体的に、オンライン医療相談ではどのようなことをされているのですか?
オンライン診療の利用者を対象に、チャットで医療相談の対応をしています。主に、生理や避妊、ピルなどの婦人科関連、その他に薬の飲み合わせ、副作用について相談応需をしています。
また別の仕事では、「オンライン漢方」という漢方専門の仕事も経験しました。チャットや電話で、症状や体質のヒアリングを行い、相談者の方に合う漢方薬や養生法の提案をする仕事です。
在宅ワークに新たな手札を。独学で医療ライターに
ーーオンライン医療相談にくわえ、医療ライターになろうと思ったきっかけは何でしたか?
以前、同僚から医療ライターの仕事について聞いたことがあって。そのとき、薬剤師以外の働き方があることを知りました。
「オンライン医療相談の仕事は時間に少し余裕もあるから、自分にもできそう」と思ったのがきっかけです。オンライン医療相談の仕事だけでは、今後の仕事に不安があったので、独学で医療ライターをはじめました。
医療ライターの仕事は、薬や健康の知識を「文章」としてアウトプットする仕事です。健康や薬の知識を「言葉」としてアウトプットするオンライン医療相談の仕事と、非常に相性が良いと感じています。
ーー独学で医療ライターをはじめて3年。医療記事を書くうえで心がけていることはありますか?
専門用語をなるべく身近な言葉に書き換えることです。たとえば、女性の不調に関する記事を書くとき「月経」を「生理」に変換するなど、なるべく医療用語を使わない工夫をしています。
また、健康系コラムでは、一次情報をしっかり調べています。医療従事者として正しい情報を届けたい、間違った情報は伝えてはいけないというのが根本にありますね。
独学の不安から「薬機法実践力向上講座」を受講
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ーー独学で医療ライターをはじめた、さっちゃんさんですが、薬機法だけは講座を受けようと思った1番の要因は何ですか?
1番は「法律違反になるかもしれない」という不安です。自分の書いた記事が薬機法に抵触したら……と思ったんです。
独学で医療ライターをはじめたので「執筆をするうえで気をつけなければいけない“法律”がある」ことを知りませんでした。仕事を続けていく中で、サプリメントなど「薬機法」にかかわる記事をお願いされるようになったんですよね。
実は心配性な性格で……漠然とした“怖さ”を感じるようになりました。それと同時に「一度しっかり薬機法を勉強しないといけない」と。
法律に関することなので独学ではなく、しっかりと学ぼうと調べた結果、Medi+の「薬機法実践力向上講座」にたどりつきました。
薬機法を4カ月で集中的に学べる点や講義スケジュールが「自分の生活スタイルに合いそう」と感じ、受講を決意しました。Medi+講座は費用面においても、自身が納得、安心できる設定だったのもポイントですね。
ーー実際に第1回「薬機法実践力向上講座」を受講されてみていかがでしたか?
チャットから講師の先生に何回でも質問できて良かったです。他の受講生さんの質問も見られたので、自分と違った視点を学べ、とても参考になりました。
また、課題が実践的で、非常に勉強になります。
私の場合は「薬機法に関する仕事を実際にしてみないと疑問も出てこないだろう」と思い、薬機法の仕事を受けながら受講しました。守秘義務はもちろん注意しましたが、実案件に沿って質問ができたので、実践に則した薬機法が身についたと思っています。
実践的な薬機法で「選ばれる医療ライター」に
ーー受講後、実践的な薬機法を身につけたことで役に立ったエピソードはありますか?
クライアントワークをする上で、スムーズに話ができることが多くなりました。「この人、薬機法を知っているな」と相手から信頼を得やすくなったように思います。
医療記事を執筆するときだけではなく、クライアントとのコミュニケーションをはかる上でも薬機法の知識はとても役に立っています。
健康コラムや医療広告、クライアントさんとの契約書作成まで、講座で得た知識が幅広く生かされていますね。
ーー受講前後で、働き方に変化はありましたか?
薬機法が強みとなったことで、倍率の高い案件でも選ばれるようになりました。受講後に1番大きく変わったところです。60人の応募者の中から、選ばれたこともあります。文字単価3円の記事が決まったときは嬉しかったですね。
また、クライアントワークへの姿勢にも変化がありました。薬機法がかかわる記事だと気づいたときには、自分から提案するなど、積極的にクライアントワークに参加できるようになったんです。
薬機法を学んでからは、医療記事を執筆するときの不安もなくなり、自信を持ってサプリメントや漢方薬などの記事が執筆できるようになりました。
医療ライターをしていくうえで、薬機法は避けて通れないと痛感しています。
医療ライター×薬剤師、さっちゃんさんの1日のスケジュール
ーー在宅でのお仕事はどのように進めているのでしょうか?1日のスケジュールを教えてください。
朝子どもを幼稚園に送り出したら、午前中はオンライン医療相談のパートをしています。午後からの2〜3時間を執筆にあてています。
15時くらいに子どもを迎えに行き、その後、一緒に習いごとへ行きます。習い事の待ち時間の合間、リサーチや記事添削をしています。
育児や家事があるため、ゆっくり執筆活動はできないので、隙間時間を見つけて効率よく作業することを心がけています。
女性の健康を支えたい!さっちゃんさんの新たな挑戦
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ーー医療ライターとしては今後どのように活動されたいですか?
これまでの仕事を通じて、クライアントと信頼関係を着実に積み重ねている実感があります。最近では新しいクライアントも増え、単価も少しずつ上がっています。これからも少しづつですが、実績を増やしていきたいです。
医療ライターとして安定してきたからこそ、新たな挑戦もしていきたいです。薬機法が強みになったことでライティングにも自信が持て、自分の可能性を信じて新しいことにチャレンジしてみようと思えるようになりました。
ーーさっちゃんさんの「新たな挑戦」とは何でしょう?
将来的には、「女性の一生をサポートする薬剤師」を目指しているんです!
自身の不妊治療や、これまで取り組んできた仕事の経験を活かして、女性の健康を支えられたら……と思ったんですよね。そのために、新たに2つのチャレンジをしているところなんです。
1つは、不妊専門カウンセラーとしての活動です。また、オンラインで薬膳*料理教室もしています。
いずれの活動も、医療ライターとして培ってきたライティングスキルや薬機法が大いに役立っていますね。
ーー新しい挑戦も応援しています!最後に講座受講を考えている方へメッセージをお願いします。
医療記事を執筆していくのであれば、薬機法はやはり避けては通れない道だと思います。そして、薬機法にかかわる表現には「正解がないもの」なので独学では不安になる方が多いのではないでしょうか。そんな方には「薬機法実践力向上講座」はおすすめです。
講座では、薬機法に抵触しない言い換え表現を、専門の講師から学べます。受講することで、法律違反に対する不安の解消、自信を持って執筆活動ができるようになるなど、メリットはたくさんあると感じました。
他の医療ライターとの差別化にも繋がり、選ばれる“強み”にもなると思います。
ーー本日はありがとうございました。
薬機法実践力向上講座
医療・美容・健康系のライター/デザイナー/SNS運用者に向けて、薬機法/景表法/健康増進法/医療広告ガイドラインなどを意識した「言い換え表現」を実践的に学ぶ講座です。知識があっても、実践が不安な方におすすめです!
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