医療分野の広告デザイン作成やマーケティングに挑戦しようとした際に、「医療広告ガイドライン」に気をつけないといけないと聞いたことはありませんか?
医療広告は、患者さんが適切な医療機関を選ぶ上で非常に重要な情報源です。そのため、「医療広告ガイドライン」という厳しいルールが設けられています。
医療広告ガイドラインを正確に理解し、遵守できるデザイナーは、医療機関にとって非常に価値のある存在です。

庄子さん
本記事では、医療広告ガイドラインの基本から具体的な違反事例、さらに万が一の罰則までを、医療系国家資格を持つ筆者がわかりやすく解説します。
本記事を読んでガイドラインを味方につけ、自信を持って医療分野のデザイン案件に取り組みましょう。
医療広告ガイドラインの基本を理解する


医療広告をデザインする上で、根幹となるガイドラインの基本を把握することはとても重要です。まずは、医療広告ガイドラインがなぜ存在し、どのような内容で構成されているのかを理解していきましょう。
医療広告ガイドラインの概要
医療広告ガイドラインの正式名称は、「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針」です。このガイドラインは、患者さんが適切な医療サービスを選択できるように、不当な広告から保護することを目的としています。
具体的には、虚偽の内容や誇大な表現、他の医療機関と比較して優れていることを強調する広告などが禁止されています。



庄子さん
また、患者さんの主観に基づく体験談や、治療前後の写真で効果を誤認させる可能性のあるものも、制限の対象です。[1]
あなたのデザインは対象になる?規制の範囲
では、具体的にどのような情報発信が医療広告規制の対象となるのでしょうか。
医療広告規制の対象となる「広告」とは、「患者さんに受診を促す意図があるか(誘引性)」と「病院や医師の名前がわかる形で情報を出しているか(特定性)」の両方の要件を満たすものと定義されています。[1]



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この規制は医療機関だけでなく、マスコミや広告代理店、Webデザイナーなどを含むすべての人が対象となります。[1]
したがって、Webデザイナーとして医療広告の企画・制作に携わる場合、ガイドラインの内容を十分に理解し、違反がないか留意しなくてはなりません。違反があった場合は、広告依頼者とともに指導等の対象となり得るため注意が必要です。
あなたのデザインが規制の範囲内であるかどうかを正しく判断することが、コンプライアンスを守るための第一歩です。
医療広告ガイドラインがかかわる場面


医療広告ガイドラインは、私たちが日々目にするさまざまな情報伝達の場面で適用されます。デジタル媒体からアナログ媒体まで、デザイナーが広告制作に携わるのは以下のようなケースです。
- Webサイト
- ランディングページ(LP)
- SNS用の画像や動画
- バナー広告
- 紙媒体のチラシのデザイン



庄子さん
このような媒体を通じて医療に関する情報を発信する際には、ガイドラインの内容を守ることが、デザイナーの専門性や信頼性を示すうえで重要です。
医療広告ガイドラインの違反事例と罰則


医療広告ガイドラインに違反すると、医療機関だけでなく、広告を制作したデザイナーにも影響が及ぶことがあります。



庄子さん
ここでは、とくに注意すべき具体的な違反事例と、違反した場合に科せられる罰則について詳しく見ていきましょう。
具体例でわかる!医療広告ガイドラインの違反事例
医療広告ガイドラインには、患者さんを誤認させたり、不適切な情報を提供したりする行為を防ぐための具体的な禁止事項が定められています。主な違反事例は以下の通りです。
違反の種類 | 概要 | 具体的な違反事例 |
虚偽広告 | ・治療内容や期間の虚偽・データの根拠が不明確な調査結果・加工・修正した術前術後の写真等の掲載 | ・「どんなに難しい手術でも必ず成功」「1日ですべての治療が終了」・「患者満足度99%」「発毛率99%」など数値のみの強調・施術していないフリー素材や加工画像の使用 |
誇大広告 | ・医療広告ガイドラインを遵守している旨の過度な強調 | ・文字の大きさや色で強調、公的機関が保証していると誤解させる表現 |
比較優良広告 | ・最上級の比較・他の医療機関との比較 | ・「日本一」「県内一」「最高」など客観的根拠のない表現・特定の医療機関や不特定の他の医療機関と自院を比較し、「○○医院より安い」「県内で有数の実績」など優良性を強調する表現 |
体験談 | ・患者さん個人の主観に基づく治療内容や効果に関する体験談の掲載 | ・口コミサイトからの転載、スタッフによる記載、編集・加工されたものも含む |
ビフォーアフター | ・治療内容や効果について患者さん等を誤認させるおそれがある治療等の前後の写真等 | ・加工・修正されたもの、複数の写真 |
[2]
違反したらどうなる?知っておくべき罰則
もし医療広告ガイドラインに違反してしまった場合、どのような処分が下されるのでしょうか。罰則の内容を知ることで、改めてガイドラインを守ることのの重要性を認識できるでしょう。
医療広告ガイドラインに違反した場合、行政指導や罰則の対象となる可能性があります。



庄子さん
虚偽広告をした場合や中止等の命令に従わなかった場合は、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられることもあります。[1]
デザイナーとして医療分野の案件に携わる際は、罰則を理解し、ガイドラインを守ったデザインを作成しましょう。
医療広告ガイドラインに強いデザインスキルを身につける近道


医療広告ガイドラインのスキルを習得することは、医療分野のWebデザイナーとして大きな武器になりますが、その学習方法は多岐にわたります。効率的かつ着実に知識を身につけるための近道として、おすすめなのが専門講座の受講です。



庄子さん
医療広告ガイドラインは、その解釈が非常に難しく、独学で習得しようとすると誤った理解や重要な見落としのリスクが伴います。
医療分野における広告は、患者さんの健康や生命に関わるため、一般的な広告以上に厳格な規制があるのです。
専門講座では、このような複雑なガイドラインを体系的に学べ、実務で役立つ実践的なノウハウも習得できます。



庄子さん
独学では習得が難しい専門知識も効率的に身につけ、安心して医療分野の案件を受注できるデザイナーを目指せるでしょう。
正しい知識で医療の未来をデザインしよう!


医療広告ガイドラインは、患者さんが適切な医療を選択するための重要なルールです。Webデザイナーとして医療分野の案件に携わるなら、ガイドラインを正しく理解し、遵守することがとても重要です。
Medi+の「医療広告デザイナーのはじめかた講座」では、本記事で解説した基本原則や事例に加えて、より具体的な医療系で起こりうる違反事例や注意点を解説しています。



庄子さん
正しい知識を学んで、医療機関と患者さんにとって価値あるデザインを提供することで、選ばれるデザイナーを目指しましょう。
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