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人の話をじっくりと聴きたい。看護師の傾聴スキルを活かして医療系取材ライターへ!蛇原みどりこさん

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こんにちは!「医療資格は、ずっと味方」をテーマに医療資格保有者専用の働き方の選択肢を広げるスクールプラットフォームを運営しています、Medi+です!

「医療系取材ライターのはじめかた」講座内課題のペアインタビュー&取材記事をご紹介していきます✨

医療系資格さえあれば、いつでも安定した収入が得られる。
そんな声は世間からも医療系資格者自身からも根強く聞かれます。しかしコロナ禍を経た今、そうも言ってられない現実もあらわになってきました。

今回は、そんな危機感と患者さんへの思いから「看護師から医療系取材ライター」を目指し始めた蛇原みどりこさんに伺ったお話を記事化しています。

そのきっかけや道のり、これからの夢など、たくさんのお話を聴かせていただきました!

蛇原みどりこさんの自己紹介 

患者さんと話す看護師(アイキャッチ)

ーー早速ですが、簡単な自己紹介をお願いいたします。

はい。看護師として12年目で、現在は認知症治療の中核病院にて8年勤続中です。

本日はよろしくお願いします!

看護師を目指したきっかけ

ーーまず、みどりこさんが看護師さんになられたきっかけを教えていただけますか。

看護師になったのは、親が働いてたのが病院だったことが大きいですね。小さい頃は院内の託児所に預けられていたので、ケガをしたときに病棟の看護師さんに治療してもらってた印象が深くて
中学校の進路決める段階になって、何かしら手に職つけて……と考えたら、看護師として働きたいなと。それで高校を選んで、看護師になりました。

ーーでは、かなり早いうちから看護師になると決められたんですね。

そうですね。中学校ぐらいには、もうなりたい職業は看護師と決まってました

看護師のやりがいと大変なこと

看護師のやりがいと大変なこと

ーーそして看護師になられて、今は鹿児島の病院で働かれてるそうですね。

そうですね。最初に4年ほど勤めた病院は鹿児島の地方なんですけど、 地域の救急とかも受けるようなところでした。そのあと経験を積むために少し大きな病院へ行きました。
今は結婚して、家庭を優先するために落ち着いた患者さんが多い療養型*の病院で働いてます

療養型*:病状は落ち着いているものの、長期的な医療ケアやリハビリが必要な患者を対象とした病院。

ーー療養型ならではのやりがいや、逆に辛いなと感じるところなどを教えていただけますか。

療養型の病院で働くやりがいは、自分のコミュニケーション能力を発揮できることと、それが評価されていることですね。
たとえば、落ち着きがなくなってしまった不穏状態*の認知症の患者さんの対応を他のスタッフから引き継いだ時に、私が対応したら落ち着いてくださることが結構あって。患者さんも落ち着いたら、ありがとうって言ってくれたりします。 

困った人を助けている実感が持てるから、今の部署は好きですね

不穏状態*:認知症などの患者が、落ち着かず興奮している状態。過剰な行動で医療ケアや介護に支障が出ることもある。

ーーそうなんですね。では大変な場面というのは?

 あまりにも不穏状態がひどくなると、患者さんの言葉がきつくなって暴言を吐かれたり、手が出てきたり。悪気はなくてもボディータッチというか、身体に触ろうとすることもありますね。それが苦手な看護師もいます。

一般的な業務できついと感じるのは、やっぱり排泄系の業務ですかね。私は割り切ってますが、嫌な人は嫌なんじゃないかなと思います。それも含めて、人のお世話だと思ってやってます。

大変でも、患者さんが穏やかに1日過ごしてくれたら「ああ、良かった」と自分も安心する……そういうところがやりがいかなって思ってます

ーーなるほど。みどりこさんの穏やかな話し方は、病院で培われたものなんですね。 

医療系取材ライターを目指したきっかけ

医療ライターを目指したきっかけ

きっかけはコロナ禍

ーーさて、今は医療系取材ライターを志してるということなんですが、ライターに興味を持った経緯を教えていただけますでしょうか。

はい。看護師の仕事は12年続けてきましたし、すごくやりがいもあって好きな仕事なんですけど……。ここ数年コロナの影響で感染対策をはじめとして、業務内容がすごく増えてですね

その割に給与は改善されず……どっちかと言ったら低くなりそうで。それで何か収入の柱を増やしたいと思って探し始めたんです。色々と考えたんですけど、最終的に、書くことは嫌いじゃないし、調べたことをまとめるのも好きだったから「Webライターをやってみようかな」と思って。

今年の6月から、YouTube見たり勧められた本を読んだりして独学で始めました。クラウドワークスで案件を取り、できることをやっていました。

ーーすぐにWebライターとして行動されたんですね!

でも、独学には限界を感じてしまいました。結構、積極的に提案文を出しても無視されることも多いし。やっと受かったと思った案件も、1文字0.5円以下でやっぱり厳しくて。収入の柱にするのは厳しいのかなという状況が結構続きましてですね。

このまま時間だけが過ぎていったら、モチベーションも続かない。じゃあ、なにか自分のいい点……特技じゃないけど人から褒められるところを活かしつつ、ずっと続けてきた 書くことも活かして、なにかできることってないかなって。そのためにはお金を使ってでも、何か学ばないといけないと思い始めました

ーー独学ってどうしても不安が多いですもんね。

医療系取材ライターのはじめかた講座との出会い

医療系取材ライターのはじめかた講座との出会い

最初は、Webライターの講座を受けてみようと思って探してたんですよ。そしたら、医療従事者向けの講座もありますよと紹介されてる本があって。Google検索で「医療従事者ライター講座」って調べたらMediJumpが出てきて、公式LINE登録もしたらちょうど新しく医療系取材ライターの講座も始まりますっていう案内が来たんです。

読んでみたら、今までやってきたSEOみたいにとにかく調べて分析して出す「レポート」みたいなのじゃなくて、話すことで相手から新しい知見を知れたり、相手の良さを紹介できたりする。それを文章にできるお仕事があるんだって分かってそれならこっちの方が興味がある!やってみたい!って思ったんです。それで思い切って、講座を受講しました。

 ーー確かに「話を聞く」という看護師としての傾聴スキルも活かせますもんね!

SEOライターの経験について

SEOライターの経験について


ーー医療系取材ライター講座受講中とのことですが、SEOライターも並行して続けていらっしゃるのでしょうか?

6月から9月頃まで2つの案件があったんですけど。続けながらこの講座を同時並行で受けるのは、ちょっと無理だなと。1件はちょうど契約の区切りがいいところで切らしてもらいました。もう1件も先日、契約だった「20記事の納品」が無事に終わったところです

ーーお疲れ様でした!SEOライターとして活動してみていかがでしたか?

SEOライターとしての案件は、1件はあえて苦手なパソコン関係に挑戦してみたんです

ーーすごい!

パソコンの知識は「一般的なことならできる」くらいなんですけど。「新しくメディアを立ち上げるので初心者でも歓迎ですよ」っていう案件を、1ヶ月くらいやってたんですよ。

クライアントさんも「全く知らない割には、ちゃんと情報まとめて書かれてますね」って評価してくれて。「やって良かったな」と思いました。

もう1つの案件は、生活や女性の悩み事に関するSEO記事作成でした。全くの初心者でも歓迎ですよ、教えますよっていうブログ運営者さんがクライアントでした。

でも基本的に私、2つ同時にっていうのができないもんですから

せっかくお金かけてやるんだったら、ちゃんと学ばないと!と思って。今は講座に集中してがんばってます

ーーではSEOの記事も経験した上で、今後は取材ライターを柱に活動されていくのですね。

これから叶えたい、働き方とワークライフバランス

これから叶えたい、働き方とワークライフバランス

ーーみどりこさんのブログを拝見しまして。
ライティング業に専念して働くのが目標と書かれていましたが、臨床の看護師の仕事はもう未練がないのでしょうか。

そうですね……。今はちょっと、ぶれてる時で(笑)

じっくりと人と関わりたい

まずはライティングの仕事が目標額に達するまでは、臨床も単発のバイトみたいな感じでやりつつ。1.2年くらいでライティング業に専念できる働き方になれたらいいな、と思ってます。

でももし看護師として臨床に出るんだったら、次は訪問看護*という、1人の患者さんにじっくり関わるケアの働き方をしたいなと思ってます。

訪問看護*:看護師などが患者の居宅を訪問し、主治医と連携して医療行為を含むケアを提供するサービス。

ーー医療系取材ライターにしろ、訪問看護にしろ「人にじっくりお話を聞きたい!」という思いが 強くてらっしゃるんですね。バタバタ忙しく動き回るよりも、人としっかり向き合いたいという思いを感じます。

ですね。病棟にいてすごく感じたのが、業務量が増えて忙しくなり人手も少なくなると、どうしても患者さんと触れ合う時間が減ってしまうなと。 

時間が減る前まではちょっとした挨拶をしたりお話をしたり、コミュニケーションが取れていました。でも、コミュニケーションできる時間が減ったことより、患者さんの認知症の症状が進んでしまったんです。

だからやっぱり、「1人の人として、ちゃんと見てますよ」と日々のちょっとした言葉や態度で伝えていたのってとても大事だったんだなと、すごく思って。

そう思うと、もう、今のスタッフの人数で抱えきるのって、やっぱり難しいんですよね。

1人のスタッフが患者さん1人、多くても数人にちゃんと携わってあげられたら、患者さんにとってもっといい環境になるのかなと感じています。

ーー理想と現実にギャップがあるんですね。

複数の収入の柱を目指す

ーーそんな臨床への思いもありつつも、今はライティングをがんばりたいと思われているんですね。

うーん、そうですね。なんというか、1つのことだけを収入の柱にしてたらダメなんだなと感じます

ーー看護師だけでは厳しいでしょうか?

サラリーマンって安定してるって言うじゃないですか。

でも安定している代わりに状況がきつくなると、もう逃げられないというか……文句を言えないじゃないですか。勤める場所を変えればいいよと思われるかもしれませんが、業界全体的に見ても人手不足という状況はあまり変わりません。

それだったら、畑が違うところでもう1個、収入の柱があった方がいいなって子育てもありますしね。

家庭での時間も大切にしたい

家族との時間も大切にしたい

ーー家族の話が出たので、ワークライフバランスについてもお聞きして良いですか?

はい、どうぞ。

ーーお子さん のことを考えると病院での勤務は忙しいことが多いと思います。もしライティング業を主軸にできたらお子さんとの関わり方はどう変わると思いますか?

 そうですね……ライティング業を主軸にできたら、多分、朝バタバタして、子供を急かさなくて済むのかなと思います

子供を親の時間に合わせさせるっていう感じが、いやなんですよね。朝、出勤する日は7時半とか早い時間に出ないといけないから、それまでに朝ごはん食べろ、とかね。そういう言葉、言いたくないんだけど、やっぱり言っちゃうんです

もし在宅ワークでゆとりが出たら、そんなにバタバタしないのかなって。

ーー通勤がないのと時間の融通が効くのは大きいですよね。 

みどりこさんと話していると、すごくちゃんとした理想がすでにあって、その理想を叶えるために行動していて、動きに芯が通っているのを感じます!

みどりこさんが目指す、医療系取材ライター像

みどりこさんが目指す、医療系取材ライター像

ーー次に、みどりこさんが目指すライター像をお聞きしたいと思います。
どんな医療系取材ライターになりたいですか?

取材した方とクライアントさんから「この人に任せてよかったな」って言ってもらえるような取材ライターになりたいですね。その記事を読んだ人が「ためになった」「この記事、すごくいい記事だった」って 満足してくれる記事作成を目標にしてます。

ーーやりたい分野はありますか?

そうですね。

先日、初めて親戚の方に取材したんですが、やっぱり人物紹介はやってて楽しいなって思いました。

仮記事を作ってみたんですけど、作りながら自分も相手のファンになるような、好きになっちゃうみたいな感じで作れたから。だから、私は人を紹介する記事の方が書きやすいかもって感じました。

ーー取材された方もそういう心持ちで書かれてるって知ったら、とても嬉しいかと思います!

挑戦は、まずは小さな1歩から

挑戦は、まずは小さな1歩から

ーー最後に、これから 新しいことを始めたい医療資格者に対して何かメッセージをお願いします。

そうですね。やっぱり現場で働いてると、現場の仕事でいっぱいいっぱいになっちゃうじゃないですか。でも毎日ちょっとでいいから、いつもだったら挑戦しないものを選択してみてください。 小さな1歩でいいから、それを踏み出してみるのが大事かなって。

ーー変えることって怖いですもんね。

別に何か大きなことじゃなくていいんです。 たとえば、いつも同じ道を通って通勤するじゃないですか。それをあえて、今日はこっちの道に行ってみよう、って。その小さな1歩を踏み出せば、習慣になってどんどん変えやすくなるのかなって思ってます。

ーー「人と関わりたい」「じっくりと話を聴きたい」という強い思いをお持ちのみどりこさん。その一貫した姿勢と楽しそうに話す姿が印象的でした。
これからは医療系取材ライターとして、たくさんの方の楽しいお話を引き出してくれることと思います!

ペアインタビューをしてみて

ペアインタビューをしてみて
臨床検査技師

取材ライター

あんみさん

インタビューをするのもされるのも人生初。どちらもとても緊張しましたが、同時に楽しんでいる自分もいました。

インタビュイーであるみどりこさんのお人柄によるところが大きいとは思いますが、まずは初めてのインタビューを楽しめたことは自分の中で大きな収穫です。

取材記事を書くに当たっては、エピソードの取捨選択に想像以上に苦心しました。本当は全てのお話を記事として起こしたいくらいですが、メディアの方向性・読者の知りたいこと・みどりこさんの魅力が伝わることを芯に据えて記事を作成しました。


また、そもそもインタビューの申し込み方から分からなかった自分としては、講座で企画書の書き方から学べたこともとても大きかったです。

次はこの経験と学びをかみ砕き、医療系取材ライターとしての活動の礎としていきたいです。

この記事の執筆者

臨床検査技師取材ライター:森居あんみさん

大学病院で働く臨床検査技師。脳神経超音波検査士。医療系ライター・ブロガーとしても活動中。出没スポットは本屋・居酒屋・水族館。
読みやすさ、正確性、そして「最後まで読んでもらえること」を大切に、記事を執筆いたします。
ご依頼・お問い合わせは、メールアドレスまたはXのDMにてお気軽にどうぞ!

X(Twitter):https://twitter.com/anmi_morii44
ブログ:臨床検査技師あんみのゆるっとブログ
note:https://note.com/annmi21

森居さんも受講、Medi+「医療系取材ライターのはじめかた」とは?

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メディア運営・編集

京薬卒、(株)Medited代表取締役。 医療・取材ライターや医療系介護メディアの編集長業務、キャリアスクールでの講師メンター業などを経て2020年よりオンライン動画講座「医療ライターのはじめかた」メディア「MediJump」の運営を開始。2022年より医療×Webクリエイターの交流コミュニティ「MediWebラボ」をスタート。2023年に法人化し、経済産業省JStarX起業家プログラム等に採択。「医療資格は、ずっと味方」をテーマに活動しています。