医療ライターをしていて、クライアントから関連キーワードを選定してほしいと言われた経験はありませんか?
キーワード選定の考え方を知っていると、読者の検索意図やニーズを想定しやすくなり、良質な記事が書けます。また、自分でブログを書きたい場合にも役立つでしょう。
今井まいさん
この記事では、初心者医療ライターが知っておくべきキーワード選定の考え方や必要性、手順を解説します。
また、キーワード選定に役立つツールも紹介しています。キーワード選定ができるようになると、検索意図にあった構成作りや記事執筆までできる医療ライターになれますよ。
キーワード選定とは?考え方と必要性
まずは、医療ライターが知っておきたい、キーワード選定の考え方と必要性について解説します。
キーワード選定とは記事内で使うキーワードを決めること
キーワード選定とは、SEO記事内で使うキーワードを決めることです。
今井まいさん
医療ライターは、SEO記事と呼ばれる記事を書く機会が多いでしょう。
SEOについての詳しい説明は、以下の記事を参考にしてみてください。
キーワード選定の考え方と必要性
キーワードは自分で考えるのでなく、実際に読者が検索している言葉を使用しましょう。
SEO記事は、キーワードから読者の悩み(ニーズ)を想定して書いていきます。
今井まいさん
そのため、記事の内容はキーワード選定によって決まると言えるでしょう。
記事内で伝えたいことがブレてしまわないよう、記事を書く前にキーワード選定することが大切です。
ただ注意点として、選定するキーワードの数は、多ければよいというわけではないことには気をつけましょう。
今井まいさん
筆者も以前、ブログ記事でキーワードを詰め込みすぎてしまい、何を伝えたいのかわからない記事を書いてしまった経験があります。
正しくキーワード選定をして、上位表示できる良質な記事を目指しましょう。
読者のニーズを想定するコツは、以下の記事を参考にするのがおすすめです。
医療ライターのキーワード選定!3ステップで解説
医療ライターとして記事を書くときに重要な、キーワード選定の手順を3ステップで解説します。
この記事では、クライアントからメインのキーワードはもらっているという設定で、より良質な記事を書くための「関連キーワード」を設定する手順をみていきましょう。
ステップ1:ツールを使用してキーワード候補を洗い出す
まず、クライアントからもらったメインキーワードから、関連キーワードの候補を洗い出します。
関連キーワードを洗い出す理由は、メインキーワード1語だけだと情報が多く、読者の検索意図を把握しづらいためです。通常、キーワードは2語、3語と組み合わせて使用します。
今井まいさん
関連キーワードを洗い出すために使用するツールはいくつかあるため、のちほど紹介します。
ステップ2:カテゴリーごとにキーワードをまとめる
ステップ1で洗い出した関連キーワードをカテゴリーごとに分類します。
たとえば、メインキーワードが「インフルエンザ」の場合、関連キーワードは以下のようなカテゴリーにわけられるでしょう。
【「インフルエンザ」の関連キーワード】
・症状
・病態
・検査
・予防接種
・治療薬
・登園や登校について
上記のように、2つ目に選択する関連キーワードによって読者の検索意図が違ってくることがわかります。
今井まいさん
ここでもし検索意図が同じだと考えられるキーワードがあった場合は、一つのキーワードにまとめておきましょう。
たとえば、メインキーワード「インフルエンザ」から洗い出した関連キーワードに「予防接種」と「ワクチン」があった場合は、「予防接種」にまとめます。
なお、同じメディア内で似たような内容の記事が複数あると、検索エンジンの評価が分散されてしまいます。書いた記事が上位表示されにくくなってしまうため気をつけましょう。
ステップ3:検索ボリュームからキーワードを選定する
次に、ツールを使用して検索ボリュームと競合性を調べ、記事で使用する関連キーワードを決めていきましょう。
今井まいさん
検索ボリュームが大きいキーワードは、多くの人に検索されているキーワードということです。
しかし、検索ボリュームが大きくても、上位表示されている競合記事が大手企業や国が運営しているメディアの場合、同じキーワードの記事を上位表示させることは難しいでしょう。
逆に、競合が少なくても検索ボリュームが小さすぎるキーワードは、検索する人が少ないため、記事が見られない可能性があります。
そのため関連キーワードは、検索ボリュームがなるべく大きく、競合が強すぎないものを選びましょう。
今井まいさん
はじめは適切なキーワード選定が難しく感じるかもしれませんが、徐々に慣れていきますよ。
初心者医療ライターにおすすめキーワード選定ツール3つ
初心者医療ライターでも使いやすい、おすすめのキーワード選定ツールを3つご紹介します。
今井まいさん
どれも無料で使えるため、ぜひ試してみてください。
キーワードの洗い出しに便利な「ラッコキーワード」
ラッコキーワードは、関連キーワードの洗い出しに便利です。
メインキーワードを入れて検索するだけで、関連キーワードが一覧で表示されます。
今井まいさん
アカウント登録不要で操作も簡単なため、初心者医療ライターにもおすすめです。
アカウント登録せずに使う場合は、1日5回まで関連キーワードの検索が可能です。無料版のアカウントに登録すると、1日50回まで検索が可能になります。
また、アカウント登録すると使える「全キーワードコピー」は、洗い出したキーワードを1クリックでコピーできます。自分なりにキーワードをまとめたいときにぜひ使ってみてください。
競合性がわかりやすい「Ubersuggest」
関連キーワードのほかに、検索ボリュームや記事を上位表示させる難しさを示すSEO難易度を知りたいときにおすすめなのが、Ubersuggestです。
検索ボリュームやSEO難易度が視覚的にわかりやすく表示されるため、初心者医療ライターでも使いやすいでしょう。
今井まいさん
ただし、無料版は1日3回までの利用となるため、計画的に使うことをおすすめします。
多くのプラットフォームに対応「Keyword Tool」
Keyword Toolは、Googleだけでなく、YouTubeやX、Instagram、Amazonなど、さまざまなプラットフォームに対応しています。
関連キーワードの抽出ができるほか、有料プラン登録で検索ボリュームも調べられるツールです。アカウントを登録しなくても、無料で750以上の関連キーワードを抽出してくれます。
今井まいさん
関連するキーワードをたくさん抽出したいときに便利です。
医療ライターもキーワード選定の考え方を知っておこう
キーワード選定をすると記事内容がブレず、読者の検索意図が反映された記事が書けるようになります。
今井まいさん
キーワード選定が適切な記事は、検索エンジンで上位表示される良質なコンテンツと評価されるでしょう。
しかし、関連キーワードを詰め込みすぎた記事は、伝えたいことが読者に伝わりづらい内容になってしまいます。
この記事でご紹介したキーワード選定方法やツールを使って、読者の検索意図やニーズに応じた重要なキーワードを選定していきましょう。
キーワード選定ができるようになると、構成作りから記事執筆まで1人でできるようになり、仕事の幅を増やすことができますよ。
今井まいさん
ぜひキーワード選定の考え方を知り、良質な記事が書ける医療ライターを目指していきましょう。
医療ライターの基礎から薬機法などの専門知識も学びたい方には、初心者医療ライター向けオンライン講座 「医療ライターのはじめかた」もオススメです!
薬剤師ライター/医療ライター:今井 マイさん
薬学部卒業後、調剤薬局で薬剤師として多くの科の処方を扱い、のべ6万人の服薬指導を経験。患者と話をする中で、誤った健康情報や治療方法が数多く出回っていると実感。正しい知識を知ってほしいという思いで、「難しい専門用語をわかりやすく解説」をモットーに医療ライターとして活動しています。
Twitter(X):https://twitter.com/ma_imaima_i07
今井さんも受講、添削付きオンライン講座「医療ライターのはじめかた」
今井さんも参加中、医療×Webクリエイターコミュニティ「MediWebラボ」