運営局
こんにちは!「医療資格は、ずっと味方」をテーマに医療資格保有者専用の働き方の選択肢を広げるスクールプラットフォームを運営しています、Medi+です!
「医療系取材ライターのはじめかた」講座内課題のペアインタビュー&取材記事をご紹介していきます✨
今回の記事では、第1回医療系取材ライター講座を受講した臨床検査技師の森居あんみさんにインタビューしました。
なぜ臨床検査技師として勤めながら医療ライター活動をしているのか?取材ライターを志したきっかけとは?今後の展望についてなど、たくさんのお話を聞かせていただきました。
臨床検査技師23年目!森居あんみさんの自己紹介
ーー本日は取材協力ありがとうございます。はじめに、簡単な自己紹介をお願いします。
大学附属病院にて、現役の臨床検査技師として勤務しております、森居あんみ(以下、あんみさんと表記)です。
血管のエコー検査をはじめとした、脳神経領域のエコー検査を専門にしています。書くことに思い入れがあり、本業の傍らブログ運営や医療ライター活動もしています。
2000年4月に臨床検査技師の資格を取得し、健診施設や病院で勤務した際にエコー検査に興味を持ち、転職を決意しました。中途採用かつ未経験となるとなかなか就職先が見つかりませんでしたが、ある日派遣会社から大学病院のエコー検査技師の求人があると連絡が来て、早速応募しました。運良く担当の教授と先生に気に入っていただき、見事採用していただいたのが今の職場です。
先生方の教えの元、エコー検査技術を修得し、2007年6月に脳神経超音波検査士の資格を取得しました。現職に就いて16年目になりとなり、脳神経領域のエコー検査ではスペシャリストと言われるレベルまで成長しました。そして、脳神経領域のエコー検査を広く周知してもらうための活動も、ブログ運営や医療ライター業を通して行なっています。
【森居あんみさんの、臨床検査技師ブログ】
画像引用:https://anmi-morii.com/
理系の学者になりたかった学生時代
ーーどうして臨床検査技師を目指されたのか教えてください。
中学生の頃は周囲より勉強ができたため、漠然と理系の学者になりたいと思っていました。「私は白衣を着て、学者みたいなことをするんだろうな」と思っていましたね。
ですが、高校に進学後その考えは打ち砕かれました。高校が進学校だったため、周囲も勉強できる人ばかりだったんです。「私、別に周りほど勉強好きじゃないな」と気づき、学者や研究者には向かないかもと考え直しました。
でも、子供の頃に夢見た「白衣を着てる自分」というイメージが強く残っていたんですよ。 職業紹介本で「白衣の仕事」には何があるのか調べてみたところ、「臨床検査技師」を見つけました。白衣を着て検査をする仕事だということがわかり、子供の頃にイメージした夢に近いぞと思って、この道を志すことになりました。
脳神経領域のエコースペシャリストとしてのやりがい
ーー臨床検査技師として脳神経領域のエコー検査に従事されていますが、やりがいを教えてください。
やりがいは、脳神経領域のエコー検査の有用性を知ってもらった時です。まだマイナーな検査であるため、他の医療職だと知らない方もいますよね。
ーーそうですね。私は看護師ですが、頸動脈のエコー検査は知っていましたが経頭蓋エコー検査は初耳でした。
そうなんです、実を言うと脳神経内科や脳外科の医師でさえ知らない方も多いという現状です。
医療職の方々に、脳神経領域のエコー検査は診断に有用性があると知ってもらえると嬉しいです。
ーーちなみに、働くなかで大変だと思うことはありますか?
経頭蓋エコー*検査は、高齢女性に弱い[1]という明確な弱点があります。残念なことに、全く見えないことが多いですね。
脳梗塞などは高齢の方が多いということもあり、経頭蓋エコー検査が広がりきらない理由かなと思っています。
せっかくドクターが依頼してくださったのに「見えませんでした」と言うのは辛いですね。
医療系取材ライターを目指した理由
ーー脳神経領域のエコー検査スペシャリストとして活躍するあんみさんが、なぜ医療系取材ライターを目指されたのか?ぜひ深ぼらせてください!
はい、よろしくお願いします!
「書くこと」のきっかけは漫画家(原作者)を目指した過去から
ーーブログ運営や医療ライター業をはじめたきっかけを教えてください。
実はすごく若い頃、妹と一緒に漫画家を目指していたんです。具体的には、妹が漫画を描いて、私が原作を書いていました。
ですが、私は途中で臨床検査技師に専念するため書くことを辞めたんです。一方、妹は夢をあきらめず継続した結果、今は漫画家として活躍しているんですよ。
妹をすごいと思う一方、「自分は書くのをやめてしまった」というコンプレックスを抱えてましたね。
そんな折、臨床検査技師として23年間経験を積み、技術や知識も上り詰めて脳神経領域のエコー検査の分野でスペシャリストになったからこそ、行き詰りを感じてました。
臨床検査技師として飛躍するのであれば、研究に進むと思います。私は、臨床検査技師として新しいことを勉強することが好きです。
けれど、学生時代を思い返してみても、純粋に勉強だけを続けることは好きじゃない。ましてや、自分で新しいことを発見するためにデータ解析するなどの研究をしたいかっていうと、違うかなと思っていました。臨床検査技師としては「これ以上どうしたらいいだろう」っていうところに来ちゃったんですよね。
スペシャリストは専門性が高い反面、活躍できる場が狭くもあります。加えて、自分がステップアップしていかないと性格上飽きてきちゃうんですよ。「書くことと臨床検査技師とで何かできないか」と考えて、ブログ運営をはじめたことが医療ライター活動のはじまりでした。
SEOライティングは研究者向き?面白いと思える文章を書きたい
ーー現在「医療系取材ライターのはじめかた」講座を受講されていますが、ブログ運営や医療ライターの活動もしている中で、取材もできるようになりたいと思った理由を教えてください。
ブログ運営をはじめて、検索上位表示のためにSEOライティングを実践したのですが、私には向かない、書いていて面白くないと思ったんです。SEOライティングって、すごい研究者向きだと思うんですよ。なぜかと言うと、キーワードを探して調べ、検証して書く。さらに新しく書いてまた検証し……と研究に似てると思ったからです。私は臨床検査技師の仕事を通しても研究は向いてないなと思っていたので、「あー、やっぱりこういうのが必要なのか」って気落ちしましたね。
あとは、SEOを重視して書かれた文章は似通って見えるので「美しい、楽しい」ってあんまり思えなかったんですよね。だからこそ「文才がなくても誰でも書けるよ」っていうのが利点でもあるとは思うんですが……。「AIの方がいい文章を書けるんじゃないか?」とか、「私が書く意義とは?」なんて感じてしまい、SEOライティングをずっと続けていくのはあんまり面白くないなって感じてしまったんです。
SEO以外のライティングスキルはないかと探していた時にタイミングよくMedi+の講座を知り、取材ライティングを勉強しようと決意しました。
ーーあんみさんが執筆した取材記事を読んだ読者に、どんな価値を提供したいですか?
私は、読者が「時間を潰せてもらえたら」それだけで嬉しいかな。つまんない記事だったら時間も潰せないと思うので、楽しく読むことが出来てためになる記事を書きたいですね。
記事を読むことは読者の時間を奪うことにもなるので、「いい時間潰しになるといいな」と思ってます。
ーー楽しく時間が潰せるようにという考えは、以前漫画家を志した経験が影響しているのかなと感じますね。
そうですね、漫画家を志していた影響はあると思いますよ。
Medi+医療系取材ライター講座との出会い
ーー今回のMedi+医療系取材ライター講座をどのようにして見つけて、どうして参加しようと決意したのでしょうか?
X(旧Twitter)にて、Medi+運営者である松岡さんが「医療従事者の働き方」に関するアンケートを実施していて、それに答えたことがきっかけでしたね。
しばらくして松岡さんから連絡が来て、zoomでお話をすることになったんです。そのお話の中で医療系取材ライター講座のことを知り、2日くらい悩んだ末に勢いに任せて「よし、受講しよう!」と決めました。
Medi+医療系取材ライター講座を受けてよかった点、大変だった点
ーーMedi+の医療系取材ライター講座を受けて大変だった点を教えてください。
今回の講座を受講して大変だったことは、「時間合わせ」ですね。
ーーそうだったんですね。取材の日程調整の際に、あんみさんのご都合で2回変更することになりました。ですが無事、本日開催できてよかったと思っています。
いいえ、スケジュール管理が不十分ですみません。というのも、多くの臨床検査技師は、中央検査部でチームとして仕事を分担して働いていると思います。一方、私は病院勤務ではありますが単独で仕事をすることが多く、スケジュールも自分で管理しています。
そのため、自分のスケジュール管理が甘くてトラブルが起こり仕事がたまったとしても、自分で調整して取り返せばいい環境で長年過ごしていました。それが災いしたのか、今回の時間合わせの件でご迷惑かけてしまい、自分のスケジュール管理が甘いことを痛感しました。
今後、気を引き締めて改善していこうと思っています。
ーー医療系取材ライター講座にチャレンジしてみて、良かったなと思ったことは何がありますか?
この講座を受講したことで「自分から具体的に動いてる」と感じています。
今までもクラウドソーシングサイトに登録してはしましたが、積極性に欠けていました。いろんな案件に提案文を出してきませんでしたし、ポートフォリオも書いていませんでした。
医療ライター活動をしても「これでいいのか?あっているのか?」と悩んでいて。やりたい気持ちはあるのに、あまり具体的に動けていなかった感じでしたね。
ですが 、「よし、やるぞ」と決めて受講費も払ったことで「動かなくては!」と思い、今は具体的に何をすると決めて動けてるので良かったと思っています。
医療系取材ライターとしての理想像
ーー今後、医療系取材ライターになったらどんな働きかたをしていきたいですか?
そうですね、私は医療従事者なので 医療に関わる記事が書けたらいいなと思っています。課題の中でいろんな取材記事を読みましたが、私は医療従事者の紹介記事執筆よりも、病院の紹介記事執筆の方が面白そうと感じることに気がつきました。
普段医師以外の医療従事者の働いたことがあまりないせいか、医師と話すのがとても楽しいんですよ。それに「場所の紹介」という視点も面白いと思いました。それこそ病院以外の何か他のお店でもレジャースポットでも、場所を紹介するって取材ライターとしていい経験になりそうだなと考えています。
なので、今後はまずクリニック紹介の案件に挑戦していきたいなと思ってますね。私は旅行も好きですし、将来は旅行先の取材とかもできたらいいなと思ってます。どこでも働けるのはライティングの魅力の1つですよね。
子供が小学生になったら働き方を変えるか検討していますし、夫も転職する可能性もあるので。ライフイベントで環境が変わっても、どこでも働ける点は魅力的だと思います。
新しいチャレンジをする医療者へメッセージ
ーー新しいことに挑戦される医療従事者に、メッセージをお伺いできますでしょうか。
なんでもいいから動いてみてほしいなって思います。
ですが、原動力がなくて1人で動けない人もいますよね。そんな時は、人とのつながりとお金の力を借りるといいと思っています。
具体的な人とのつながりとしては、講座を受けることやコミュニティに所属すること、SNSで他医療ライターとつながること。人脈を作るだけでも世界が広がり、原動力になりますよね。
お金の力を借りる方法としては、実際にライティングで稼ぐ経験をすることや有料講座などにお金を使い自己投資をしてやる気を出すことがいいと思います。
つまり、仲間を作って一緒に頑張るか、自分でお金を稼ぐか、自分にお金を使うかが何かをはじめる原動力になると思っています。新しいことに挑戦したい方は、ぜひできることからはじめてみてください。
ーーあんみさん自身が新しいことにチャレンジした結果、動けていると実感しているからこそ、説得力のあるメッセージだと感じました。本日はたくさんお話しいただき、ありがとうございました。
ペアインタビューをしてみて:取材ライターの感想
みどりこさん
実は、ペアインタビューでは先行でインタビューさせていただき、すごく緊張しました!今となっては、いい思い出です(笑)
文字起こし、取材記事作成、案件の取り方など、まいまいさんをはじめとした運営の皆さんに丁寧に教えてもらいました。そして、交流会では、一緒に頑張ってる仲間がいると感じることができて、モチベーションを保つことができました。
講座も終盤になり、こちらの記事を作成できたことで、私も医療系取材ライターとして活動していけると自信がついたと感じています。
これからは、取材記事も対応できる看護師ライターとして、活動の幅を広げていきます♪
看護師取材ライター:蛇原みどりこさん
2009年正看護師免許を取得。現在は認知症治療病棟で勤務しながら、執筆活動としてSEO記事と取材記事を主に行っています。取材では「和やかにお話できる環境」を重視し、インタビュアーからも話しやすかったと評価をいただきました。記事を通して読者に情報だけではなく「思い」も伝えられるよう心がけて記事作成をしています。
X(Twitter):https://twitter.com/IHjtaC2ektMFIoJ
蛇原さんも受講、Medi+「医療系取材ライターのはじめかた」とは?