子育て中の医療従事者の多くが、仕事と育児の両立に悩みを抱えています。限られた時間のなかで「キャリアも諦めたくない」そんな思いを持つ方もいるのではないでしょうか。
今回お話を伺った看護師よーさんもその1人。現在は2児の子育てをしながら、デザインの仕事を受注されているそうです。将来は、Webデザイナーを目指しています。
そんなよーさんが医療広告デザイナーとして活躍するきっかけになったのが、第1回「Medi+医療広告デザイナーのはじめかた講座」の受講。講座を受講した感想や、大切にしていることを伺いました。

看護師からWebデザイナーとして独立を目指すよーさん

ーー早速ですが、自己紹介をお願いします。
よーと申します。看護師と保健師の資格を持ち、看護師として10年ほど勤務していました。
第1子の妊娠を機に、自然豊かな場所で子育てしたいと思い、都内から神奈川県に移住しました。現在は2歳と0歳の姉妹を育てながら、Webデザイナーを目指しています。
ーー看護師を目指されたきっかけはなんだったのでしょうか?
小さい頃から母が「手に職をつけて、自立した女性になりなさい」と言っていたことがきっかけです。家族に医療従事者がいるわけではないですが、人の役に立てる仕事がしたいと思うようになりました。看護師は、家族や身近な人を健康にできると思い、目指しました。
都会から離れ自然豊かな場所に移住を決意
ーー移住しようと思ったきっかけはなんでしょうか?
もともと、私も夫もアウトドアや自然が好きでした。子育てを考えたときに、自然がある場所で過ごすことは、子どもたちにとっても良い環境ではないかと。
そのため都心から離れて、神奈川県の自然豊かな場所に移住しました。実際に移住して、とても良かったと満足しています。海も山もあり、子どもたちものびのびと過ごせています。
ーー職場は通勤に2時間程度かかることと、時短勤務での復帰が難しいと考え、退職したと伺いました。退職に迷いはありませんでしたか?
これまで看護師として、訪問看護ステーション*の立ち上げや管理職など、さまざまなことを経験しました。そのような経験ができたのは、本当に良かったと思っています。
だからこそ、次のステップアップとして、子育てをしながら自分の好きなことに挑戦したいと思い、在宅ワークに足を踏み入れました。看護師として一区切りついた今は、新たな方向性に挑む絶好のタイミングだと感じています。
出産をきっかけにキャリアを再考。Webデザインに挑戦!
ーーWebデザインを始めようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?
看護師は復帰しやすく、職場も選びやすいので、ずっと働くだろうと思っていました。看護師の仕事は好きでしたが、子どもが生まれたタイミングで、これからの仕事に悩んでしまって……。
2人目を出産して生後2か月ごろ、在宅ワークに関するリスキリングスクールに入り、SNS運用*やマーケティング*を学びはじめました。実際にInstagram運用に挑戦してみましたが、自分の目指す方向性とは違うことに気づいたんです。
スクールでは、デザインの基礎も学ぶ機会がありました。本格的にデザインに特化して学びたいと思うようになり、医療も絡めて学べる、第1回「Medi+医療広告デザイナーのはじめかた講座」を受講してWebデザインをはじめました。
ーー未経験でWebデザイナーを目指すことに不安はありませんでしたか?
子どもの頃、クリエイティブなことを考えたり、雑誌を見たりすることが好きでした。とくに芸術に長けているわけではありませんが、見た目や構成を考えることに興味がありましたね。
これまで看護師としての勤務経験しかないので、まったく違う分野に挑戦することに、とても不安を感じていました。しかし実際にはじてみると、ヒアリング力やマルチタスク能力など、看護師として培ったスキルが、デザインでも活かせることがわかりました。自分の強みを活かしてできるようになるのは、とても嬉しかったですね。
「医療広告デザイナーのはじめかた講座」で学んだ『目的』を持つ大切さ

ーーなぜ「Medi+医療広告デザイナーのはじめかた講座」を受講しようと思いましたか?
自分の強みを活かしながら何かできないかと悩んでいたところ、「Medi+医療広告デザイナーのはじめかた」講座を見つけ、第1回の講座がはじまる間際に申し込みました。
当時、デザインの知識がない状態でしたが、実践的な指導や講座中は無制限に質問できるところが決め手となり、受講を決めました。
ーー実際に講座を受講されてみて、良かったことや学びはありましたか?
デザインスクールはたくさんありますが、医療に特化しているデザイン講座は「Medi+医療広告デザイナーのはじめかた講座」しかありません。
講座では、デザインの技術に加えて「なぜこのデザインが効果的なのか」「何を伝えたいのか」という目的や意図を学びました。単に見た目が美しいものを作るのではなく、ターゲットへ効果的に伝えるための本質的な考え方を教えてもらえたことが良かったです。
クライアントやターゲットの思いを汲み取って、デザインを作ることを心がけています。ただきれいなデザインを作るのではなく「なぜそのデザインにするのか」という目的を大切にしています。
行動力が身を結ぶ。身近な知り合いから仕事を獲得

ーー 講座を卒業されてから、どのように仕事を見つけていますか?
まずはクラウドソーシングサイトで案件に応募し、実績を積むところからはじめています。しかし実際に最初に受注した案件は、自分が通っていた治療院の先生からでした。
「Webデザイナーとして活動しているんです」と伝えたところ、「Instagramの広告に興味があるからお願いしようかな」と先生から話をいただきました。さらに「広告掲載の方法もわからない」とのことだったので、配信まで巻き取る形で、今は一緒に取り組んでいます。
ーー通院されていた治療院から仕事につながったのは素晴らしいですね。講座を受講されているときから考えていたのですか?
実は通っていた時から、まさに一番のターゲットだと思っていました。講座の中でも「自分が医療系のデザインをしていることを、積極的に周りに発信してデザイナーの中でも差別化していこう」という話もありました。
それもあり、講座を受講している間に「今Webデザインを学んでいるんです」と話をしていたんですよね。実際に活動をはじめたことを伝えたところ、依頼をいただいたんです。
とても優しい先生なんですよ!先生の知り合いにも紹介していただいています。信頼関係があったからこそ、つながったお仕事だと思います。
看護師✕Webデザイナー・よーさんの1日のスケジュール
ーー講座卒業後、一つひとつ実績を積み上げているよーさん。1日のスケジュールを教えてください。
【1日のスケジュール】
5:00〜6 :00 | 起床 |
6:00〜8:00 | 仕事 |
8:00〜10:00 | 子ども起床、朝食、身支度 |
10:00〜17:00 | 子どもと外出(自主保育に参加) |
17:00〜21:00 | 夕食、入浴、子ども就寝 |
21:00〜24:00 | 仕事 |
24:00 | 就寝 |
基本的には、子どもが寝ている間に仕事をしています。夜中に子どもが起きることもあり、なかなか計画通りにはいきません。余白を持たせつつ、臨機応変に対応しています。
ーー 子育てと在宅ワークの両立について、どのように考えていますか?
この働き方を選んだ理由は、子どもとの限られた時間を大切にしたいという思いがあったからです。同時に、自分の理想のキャリアも諦めたくないという気持ちもあり、どちらも実現したいと思っています。
何もせずに家にいることもできるかもしれませんが、子どもの将来の選択肢を狭めたくありません。かといって外で仕事をすると、子どもが小さい間は、働く時間も仕事内容も限られてしまいます。それなら、自分の使える時間でやりたいことができる、在宅ワークという働き方を選びました。
看護師としての経験をWebデザイナーの強みに
ーー今後、デザイナーとしての目標を教えていただけますか?
直近の目標は、LP*制作のスキルを身につけることです。まだデザイナーとしての実績や経験は少ないので、LP制作の技術を磨きながら、どうすれば心に響くデザインが作れるかを学んでいきたいと考えています。
医療といっても美容や医薬品などさまざまな分野がありますが、今は医療を問わず、幅広い分野に挑戦したいですね。とくに美容系のLPは需要が多く、見た目の美しさや細部へのこだわりが求められるので、実績を通してデザインスキルを磨いていけたらと思っています。
今はとにかく実践あるのみです。まずは手を動かして経験を積みながら、一つひとつの仕事を丁寧に仕上げていきたいですね。ただ、あれもこれもと手を広げすぎず、自分のできる範囲で、目の前のクライアントに注力することを大切にしています。これからも誰かの役に立てる人材でありたいという思いを、忘れずに進んでいきたいです。
ーー講座を受けようか迷っている方へメッセージをお願いします。
未経験でWebデザインをはじめ、最初は不安でした。しかし、医療者としての自分の強みをWebデザイナーという仕事に掛け合わせていくことで、不安が自信に変わりました。これまでのスキルや経験を仕事に活かしていきたいという方に、ぜひおすすめしたいです。
講座では、デザインを作る前の「なぜ」「誰に」「何を伝えるか」という基本的な考え方を丁寧に教えてくれます。遠慮せずにどんどん質問して、できるだけ多くの知識を吸収してください。デザインの見た目だけでなく、その奥にある本質を学べる貴重な機会だと思います。
ーー本日はありがとうございました。
医療広告デザイナーのはじめかた講座
医療広告ガイドラインや、デザインの法的側面を知り、Figmaで課題制作をし営業も学ぶ実践的な講座です。未経験からクリエイティブを通して、医療/美容/健康/ヘルスケア業界で活躍したい方におすすめです!