初心者Webライターの中には、「ポートフォリオという言葉を耳にするようになったけれど、作り方がよくわからない」という方もいらっしゃるでしょう。
メグミさん
ポートフォリオとは、クライアントに自分の魅力をアピールできる、名刺のようなものです。
ポートフォリオがあれば、クライアントが仕事依頼するときの判断材料となり、案件を獲得しやすくなりますよ。したがって、実績の少ない初心者Webライターこそ、ポートフォリオを作ることがおすすめです。
今回の記事では、初心者Webライターの方に向けたポートフォリオの作り方をご紹介します。ポートフォリオを作って、新しい案件獲得につなげていきましょう!
Webライターにとってポートフォリオは名刺代わり
ポートフォリオとは「作品集」のことですが、自分の作品とともに経歴や得意ジャンルなどを載せて自己アピールとしても使えます。
メグミさん
Webライターにとって、自己アピールのできるポートフォリオは名刺代わりとなり、案件獲得に非常に役立つツールと言えるでしょう。
とくに実績が少ない初心者Webライターの方は、ポートフォリオを使って、案件獲得の確率を上げることが大切です。
ポートフォリオに載せたい7つの項目
ポートフォリオに載せておきたい7つの項目について、一つひとつご紹介します。気をつけてほしい注意事項も解説しますので、しっかり確認してくださいね。
自己紹介・経歴
自己紹介では、今までの経験や趣味など、Webライターとは直接関係ないことも書いても大丈夫。自分の経験や趣味を書くことは、クライアントが「あなたがどのような人なのか」を判断する材料となります。
メグミさん
もし、何年も続けている趣味があれば、その知識や経験が強みとなって、趣味ジャンルのライティング案件獲得につながるかもしれません。
経歴は、学歴やこれまでの仕事歴などを書きます。Webライター歴も経歴に盛り込んでおきましょう。
保有資格・得意ジャンル
Webライターの活動で活かせる資格や得意ジャンルを載せておけば、クライアントが仕事依頼をしやすくなります。
メグミさん
たとえば、筆者は薬剤師の資格を持っており、健康・美容・薬剤師業界に関するライティングが得意なので、以下のような記載ができます。
例)
【保有資格】
・薬剤師
【得意ジャンル】
・健康
・医薬品
・美容
・薬剤師の転職
とくに、専門性が求められる記事では、資格を持つWebライターが重宝されます。資格を持っている方は、アピールポイントとしてぜひ載せておきましょう。
実績・サンプル記事
今まで書いた記事とその概要を載せておくことで、「自分はこのような記事が書けます」とクライアントにアピールができますよ。
例)
【実績】
・記事の掲載先:Medi Jump
・記事URL:https://〜〜〜
・どのような記事か、担当範囲や執筆中意識したことなどを記入
メグミさん
注意事項として、記事を実績として載せる場合は、掲載先からの許可を必ずもらってください。記事の中には、著作権がWebライターから掲載先に移っているものもあります。
自分が執筆した記事だからといって、無断で載せないように気をつけてくださいね。
まだ実績が少ない場合は、今後ライティングのお仕事を獲得したいジャンルのサンプル記事を、個人ブログやnoteに書いてみましょう。サンプル記事は、Webライター自身が構成作りから画像選定まですべて行うため、クライアントがWebライターのスキルを判断しやすくなります。
メグミさん
筆者も受講した動画講座「医療ライターのはじめかた」では、記名記事を執筆できます。実績を獲得できるだけでなく、医療ライターの先輩から記事の添削もしてもらえますよ。
講座で作成した、メグミさんの記名記事:https://medi-jump.com/menstrual-pain/
クライアントからの評価
今まで書いた記事についての評価やコメントがあれば、ぜひポートフォリオに載せましょう。
「記事が読みやすい」などの良い評価やコメントがあれば、クライアントは「このWebライターに仕事を依頼したら、こんなメリットがあるんだな」とイメージできます。
メグミさん
ただし、評価やコメントも実績と同じく、相手からの許可をもらってから載せるようにしてくださいね。
対応可能な業務範囲
Webライターに求める業務範囲は、クライアントによって異なります。
記事執筆しかできないのか、それとも構成作りや画像選定まで対応できるのかは、ポートフォリオに書いておきましょう。
さらに、イラスト作成やWordPress入稿ができる場合は、報酬アップや案件獲得のチャンスが増えるので、ポートフォリオに載せることをおすすめします。
例)
【対応可能な業務】
・記事執筆
・構成作成
・画像選定
・WordPress入稿
稼働時間・単価
普段の稼働時間と希望単価について書いておくと、クライアントがWebライターに依頼できる記事数を判断できます。
例)
【稼働時間】
平日:2時間(20〜22時)、土曜日:8時間(9〜18時)
【文字単価】
記事執筆のみ:2円〜、構成作り+記事執筆:3円〜
連絡先
ポートフォリオを見たクライアントから、直接仕事を依頼される場合もあるので、仕事用のメールアドレスやSNSアカウントなどの連絡先を載せましょう。
メグミさん
個人情報の流出を防ぐためにも、プライベート用の連絡先は載せないよう注意してくださいね。
ポートフォリオ作成におすすめのツール5つ
いざ、ポートフォリオを作成しようと思っても、「どのツールを使ってポートフォリオを作成すれば良いかわからない……」という方もいるでしょう。
Webライターのポートフォリオ作成では、以下のツールがよく使われています。
ツール | 特徴 |
WordPress | 世界で人気の高いサイト作成ツール サイト運営には維持費用が発生する[1] |
はてなブログ | 無料でブログの運営ができる(有料版あり) WordPressなど他社ブログからの引っ越しも可能[2] |
note | 無料の文章、画像、動画、音声投稿ツール 気軽な投稿から有料記事の作成まで、幅広い使い方が可能[3] |
edireco | Webライター・編集者専用のポートフォリオ作成ツール 無料でライターとしての細かいスキルが登録できる[4] |
foriio | 無料のクリエイター向けポートフォリオ作成ツール 文章以外にも、イラストや映像作品も登録可能[5] |
普段から、WordPressやはてなブログ、noteでサイト運営している方は、自分のサイトでのポートフォリオ作成が簡単でおすすめです。
自分のサイトを作る予定のない方は、無料でポートフォリオ作成ができるedirecoやforiioを利用しましょう。
ポートフォリオの作成例/edirecoにて作成:https://matsuokamaiko.edire.co/
ポートフォリオ作成時のポイント3つ
最後に、ポートフォリオを作成するうえで気をつけたい3つのポイントを解説します。ポートフォリオが案件獲得の手助けになるように、ポイントをしっかり押さえて作成しましょう。
誤字脱字・表現のチェックは必ずしよう
ポートフォリオは、クライアントが仕事を依頼するか判断するための重要なツールです。記事執筆のときと同じように、誤字脱字と表現のチェックは必ず行いましょう!
メグミさん
ポートフォリオで誤字脱字やおかしな表現があると、「仕事を依頼しても同じようなミスをするのではないか」とクライアントが不安になってしまいます。
自分の強みをアピールしよう
自己紹介や得意ジャンルの項目では、自分の強みをたくさんアピールしましょう。
例)
・好奇心旺盛でリサーチが得意
・連絡はすぐ返信できる
・〇〇の経験が豊富
・珍しい経歴や資格がある
強みは、Webライターに関係する内容はもちろん、まったく関係ないことでも大丈夫です。意外なところでクライアントの目にとまって、仕事を依頼されるかもしれません。
こまめに更新しよう
一度作成したポートフォリオは、定期的に更新しましょう。作成してから長い間更新されていないと、Webライターの活動を続けているかわからず、クライアントが別のWebライターに依頼を変更する可能性もあります。
「月に一度は更新する」など、自分で更新頻度を決めておきましょう!
Webライターはポートフォリオを作って案件獲得につなげよう
今回はポートフォリオについて、作り方とポイントを解説しました。
実績が少ない初心者Webライターでも、ポイントをつかめば充実した魅力的なポートフォリオを作れますよ。
メグミさん
この記事を読んで、自分らしいポートフォリオを作成して、新しい案件の獲得につなげてもらえると嬉しいです。
薬剤師ライター:松本 メグミさん
明治薬科大学卒業後、ドラッグストアでOTC(市販薬)専門薬剤師、調剤薬局薬剤師を経験。現在はWebライターをしながら心理学を勉強中。「自分で心と体を健康にする」サポートをするために、どんな方にもわかりやすい医療記事を執筆します。趣味は映画鑑賞・読書・旅行・note執筆。
X(Twitter):@motomi_slf
note:https://note.com/motomi_slf
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