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ママ✕病院薬剤師✕医療系取材ライター、3足のわらじで活躍中!潮見ゆうかさん

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「医療系取材ライターのはじめかた」講座内課題のペアインタビュー&取材記事をご紹介していきます✨

今回は、「医療ライターのはじめかた」第14回講座卒業生であり、「医療系取材ライター講座」第1回受講中の潮見ゆうかさんにお話をうかがいました。

潮見さんは病院で正社員として働きながら、2児の未就学児を育てるママライターです。

専門資格も持ち、病院薬剤師としてバリバリ働いている潮見さん。そんな潮見さんが、なぜ医療系取材ライターとして活動しようと思ったのか?きっかけをうかがいました。

出産、子育てを経験して感じた病院薬剤師としてのマインドの変化や、仕事と子育ての両立、将来の夢など、興味深い内容がもりだくさんです。

ママ✕病院薬剤師✕医療系取材ライター、潮見さんの自己紹介

ーー本日はお忙しい中ありがとうございます。さっそくですが自己紹介をよろしくお願いします。

現在、本業で病院薬剤師、副業でライターをしています、潮見ゆうかと申します。

私は薬学部が4年制から6年制になった年の一期生です。薬剤師になる前から色々と変化のある環境でした。

薬学部を卒業後、臨床に興味があったので、病院薬剤師として就職。そこからはずっと病院薬剤師一筋でやってきました。

医療系取材ライターは、結婚、出産をきっかけに始めたばかりです。

ーー病院薬剤師さんが医療系取材ライターだと、取材記事に説得力が生まれそうです。まずは、病院薬剤師の仕事について聞かせてください。

病院薬剤師の特徴的な業務は、病棟業務やチーム医療*だと思います。実際にカルテを見た上で、病態と薬物治療を直結して確認するなど、薬剤師から医師や他職種に提案ができるところにとてもやりがいを感じています

チーム医療に関しても、多職種の個性や強みを活かして仕事ができることで、薬剤師としての職能をしっかりと出せている気がします。

チーム医療*:1人の患者さんに、さまざまな医療専門職が連携、コミュニケーションをとって治療にあたること。お互いの職能を理解、尊重し、それぞれの専門性を発揮することによって、より良い医療を提供することができる。

ーー他の職種の方々が近くにいると、色々な職種の目線で物事が見れますね。取材ライターの仕事にもつながっていきそうです。

医療系取材ライターを目指したきっかけ

医療系取材ライターを目指したきっかけ

ーー少しおうかがいしただけでも、臨床でバリバリ働いているのが目に浮かぶのですが……。そんな潮見さんが取材ライターを目指したきっかけをおうかがいできたらと思います。

結婚、出産で病院薬剤師の一線を外れてしまったという虚無感

結婚、出産で、病院薬剤師としての一線を外れてしまったことがきっかけですね。今は時短勤務なのですが、病棟業務やチーム医療にあまり関われなくなってしまいました。

後輩の後方支援が主になってきたんです。その時に「同じように結婚、出産を経た病院薬剤師って何をしているのだろう」「どうやってキャリアを積んでいったんだろう」って思いました。インターネットとかで調べたのですが、ロールモデルが見当たらなくて。

子育てとキャリアで悩む女性薬剤師にむけて発信したい

ーー潮見さんと同じように、子育てとキャリアで悩む女性はすごく多いと思います。

そうですね。薬剤師を含め医療関係って、閉鎖的だったり封建的だったりするところがあると思います。発信している人がいないんですよね。でも、悩んでいる人って結構いるんじゃないかと思って。

悩んでいる人の声を拾い、目標になるような人物像を届けられたらいいなと思います。

単純に人に興味もあるので、取材ライターって面白いんじゃないかな、と思ったのがきっかけです。

ーーぜひ同じ悩みを持つ方々のために発信してもらいたいです。

潮見さんの1日のスケジュール

潮見さんの1日のスケジュール

ーー多忙な潮見さんの1日のスケジュールや執筆にあてる時間を教えてください。

6時くらいに起きて、子供と自分の身支度をして保育園へ送ります。9時半に出勤して16時半までが病院の仕事です。その後、保育園にお迎えに行き、夕飯の支度、子供をお風呂に入れる、寝かせるまでを一気にやります。

子供が寝るのが、9時過ぎてしまうので、そこから片付けをして自分がお風呂に入って。

その後の寝るまでの2時間、多くて3時間が副業としての医療ライターにあてる時間です。

ーー聞いているだけでも目が回りそうです。実際に医療ライターの仕事をされて、副業にあてる時間を捻出する工夫を教えてください。

時短術とかタイムマネジメントの本も読んだのですが、やはり子供ありきなのでなかなか難しいです。どんなに効率よく時間を短縮していっても、子供がぐずったら全部消滅なので、今はもう諦め気味です。

でも、主人が仕事について、かなり理解してくれているので助かっています。家事を協力してくれるので、寝るまでの時間をなんとか医療ライター業務にあてれています。

主人の協力があってこそですね。本当に感謝しかないです。

医療ライター活動を開始して変わった心境の変化

ーー医療ライター活動を始めて、心境など、ご自身の変化を感じたところはありますか?

1人目の子供を産んで、育休が終わり職場復帰した時は、正直現場の一線を離れてしまったことへのネガティブな感情しかなかったです。モチベーションが上がらない日々が続きました。

そこで、2人目の子供の産休・育休のタイミングで「医療ライターのはじめかた」を受講して、医療ライター活動を開始しました。

今は時短で職場復帰をして、本業、副業という形で病院薬剤師と医療ライターをしています。

いまだに本業に対してのモチベーションは、子育てもあり一線を離れた状況は変わらず、あまり高くないです。でも、副業があるということで「私にはこれがあるから」とポジティブな気持ちになれています

副業をやることでもちろん、寝不足や疲れはあります。体調管理は今後のかなりの課題ですね。でも、気持ちはポジティブでいられているので、それだけでもやって良かったと思います。

ーー頑張って仕事をして能力があっても、時間が短いとやれることが制限されたりは臨床の現場だとありますよね。でも、気持ちが前向きになるきっかけになったのは良かったですね。

最初のイメージと現実のギャップ

ーー実際に医療ライター活動を始めてみて、やる前に抱いていたイメージと現実のギャップはありましたか?

医療ライターになるまでは、医療系記事を読んだ時に、薬剤師という専門職として「微妙な医療記事だな」と思うことが多かったんですよ。

でも実際に自分が医療ライターになってみると、クライアントさんの意向とか、希望とかがあるわけで。クライアントさん的には書いてもらいたい内容も、こちらからするとエビデンスが乏しいと感じるものもあったり。読者に誤解されそうな内容の要望もあったりするじゃないですか。

自分なら、こんな情報をもっと出したい、けれども出せないとか。その線引きが難しいですね。

ーーとくに広告になると、販売目的もありますしね。でも、クライアントさんに専門家としてきちんと意見を言えると、より信頼されますね。

女性薬剤師のロールモデルを届けたい!潮見さんの今後の夢

ーー潮見さんは、今後どのような仕事をやっていきたいですか。展望や挑戦したいことなどあれば教えてください。

取材を通して女性薬剤師の新しい働き方を届けたい

ライフワークとしてやりたいのは、女性薬剤師のロールモデルになるような取材記事を書くことです。

ただ、労力もいるし時間も費やすことではありますので。どのような形でやっていくかは、今後練っていこうと思っています。

女性薬剤師は結婚して出産したら、パートが当たり前という価値観が継承されている感じがします。他の働き方もあるんだよっていうことを届けられたらいいなと思っています。

ーー女性薬剤師の新しい働き方や、出産後のキャリアアップなど、潮見さんのビジョンはMediJumpの媒体にとても合っていますね。今後の発信予定をお聞かせください。

今思いつく限りだと、noteに発信するくらいなのですが。媒体やどのような形式でというのは全く未定です。何か良い形で発信できるといいのですが。

今はまだ自分の目の前の仕事をこなすので手一杯です。

ーー発信した際にはぜひお知らせくださいね。

「3足のわらじ」の潮見さん、頑張れる秘訣は?

ーー本業、副業に家事に子育て、本当にすごいです。頑張れる秘訣はなんですか。

知り合いにも同じような質問をされたことがあります。でも、特別なにかやっていることとかはないんです。他の人と違うところといったら、無趣味なことですかね。少し読書をするくらいです。なので、本来他の人が趣味に向かうエネルギーが仕事だけにいっているのかもしれないですね。

他の人から見たら、つまらない生活と思われるかもしれないですが。私は夜に仕事の勉強をしたり、医療ライター活動をしたりが楽しいので、それでいいかなと思っているんです。

ーー医療ライター活動を開始して、新しい趣味が見つかったという感じなんですね。

医療ライター/医療系取材ライターを目指している方へ

ーー最後に、医療ライターや医療系取材ライターを目指していて、これから新しい挑戦をしたいと思っている方にメッセージやアドバイスをお願いします。

まだ、言えるような立場ではない気がするのですが。でも、新しい挑戦ができていることが楽しいです。医療ライター活動を開始して、何歳でもきっかけさえあれば新しいことができるという自信になりました。

やりたいと思ったら、いつでもやっていいと思います。

医療ライターの仕事をやり始めた頃は大変でした。でも、ゆっくりでもいいから、とにかく1つ1つ積み重ねていくしかないかなと今は思っています。

副業だと、本業という柱が既にあるので、やめるのは簡単ですよね。気持ち1つでやめることもできてしまいます。でも、ちょっとしたことで諦めず、1つずつコツコツと取り組んでいきたいと思っています。逆に副業だからこそ、気楽にゆっくりでいいからやっていけたらなと思っているんです。

初心者医療ライターさんには、本当に医療ライターを頑張りたいなら、ゆっくりでもいいから簡単に諦めず頑張っていってほしいなと思います

ーーありがとうございます。共感しかないです。私もまだまだ1つの記事を作成するのにとても時間もかかるので、時給換算にするとやめちゃおうかなって思ってしまうことがあります。でも、初めて記事が載ったときは感動しませんでしたか?

達成感みたいな感覚がたまらないですよね。すごくうれしかったです

ーーですよね。お互いにコツコツと頑張っていきましょうね。今日は本当にありがとうございました。今後のますますのご活躍を期待しています。

ペアインタビューをしてみて:取材ライターの感想

ペアインタビューをしてみて:取材ライターの感想
薬剤師ライター

なつみさん

潮見さんのバイタリティ溢れる姿と、うちに秘める熱い思いを聞き、とても刺激を受けました。

今回は、ペアインタビューで、インタビュイー・インタビュアー両方を経験させていただきました。お互いにフィードバックすることでの気づきがたくさんあったので良かったです。

相手のインタビューから、「こういう質問いいな」「このリアクションしてくれるとうれしいな」という発見もあったので、今後に活かしていきたいと思います。

今回のペアインタビューでインタビューの難しさとともに、おもしろさも体験し、ますます今後頑張っていこうという気持ちになりました

この記事の執筆者

薬剤師取材ライター:岡田 なつみさん

薬学部卒業後、大学病院の薬剤部で研修を経て、病院薬剤師、ドラッグストア、調剤薬局と様々な職種を経験。現在は地域医療や在宅ケアに注力。
適切な情報をより多くの方へ届けるため、執筆活動中。さらに仕事の幅を広げるため、医療系取材ライター活動を開始。

趣味は旅行、ワイン、ネットサーフィン。最近フルマラソンに挑戦すべくランニングを開始。

X(Twitter):https://twitter.com/natsumi77102

岡田さんも受講、Medi+「医療系取材ライターのはじめかた」とは?

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執筆

京薬卒、(株)Medited代表取締役。 医療・取材ライターや医療系介護メディアの編集長業務、キャリアスクールでの講師メンター業などを経て2020年よりオンライン動画講座「医療ライターのはじめかた」メディア「MediJump」の運営を開始。2022年より医療×Webクリエイターの交流コミュニティ「MediWebラボ」をスタート。2023年に法人化し、経済産業省JStarX起業家プログラム等に採択。「医療資格は、ずっと味方」をテーマに活動しています。