「医療ライター」と「メディカルライター」って何が違うの?
医療系ジャンルでの副業・在宅ワークを探している方なら、一度は疑問に思ったことがあるでしょう。
ユカさん
この記事では、薬剤師資格をもつ医療ライターである筆者が、医療ライターとメディカルライターの違いや特徴について解説します。
未経験からWebライターを始めるおすすめの方法も紹介しているので、「医療資格を活かしてWebの仕事に挑戦したい」という方はぜひ参考にしてください!
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医療ライターとメディカルライターの違い
医療ライターとメディカルライターの違いはズバリ、「クライアント」と「仕事内容」です。
医療ライター | メディカルライター | |
---|---|---|
クライアント (依頼主) | ・病院・薬局・クリニックなどの医療機関 ・美容・ヘルスケア関連の会社やメディア ・医療者向けの転職・就職メディア | ・製薬会社・医療機器メーカー ・病院・研究機関・大学 ・医療専門誌・出版社 |
仕事内容 | 医療・健康・美容など幅広いジャンルについて 一般向けに分かりやすく執筆する | 医療関連の論文や文献に基づき、 より専門的な文章を執筆する |
ユカさん
医療ライターとメディカルライターの違いについて、項目ごとにそれぞれ見ていきましょう。
医療ライターとは
医療ライターとは、医療に関連する情報(病気・薬・美容・介護など)を一般の人にも分かりやすい文章で執筆する職業です。
クライアント (依頼主) | ・病院・薬局・クリニックなどの医療機関 ・美容/ヘルスケア関連の会社やメディア ・医療者向けの転職・就職メディア |
仕事内容 | 医療に関わる情報(薬・健康・美容・介護)について、 一般の方向けに分かりやすい文章で執筆すること。 |
ユカさん
それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
クライアント
医療ライターのクライアント(依頼主)は様々ですが、大きく分けると以下の3つです。
【医療ライターの主なクライアント】
・病院/薬局/クリニックなどの医療機関
・美容/ヘルスケア関連会社やメディア
・医療者向けの転職・就職メディア
ユカさん
上記以外にも、広告代理店やマーケティング会社から依頼が入ってくることもあります。
医療ライターは、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシング*サイトを通してクライアントからお仕事をいただくことが多いです。
仕事内容
医療ライターの仕事内容は、医療や健康に関する幅広いジャンルの情報を一般の人にも分かりやすく伝えることです。
薬や治療法についての情報をより専門的に詳しく書くメディカルライターと比べて、より多くの人に理解しやすい文章を書くことが求められます。
医療ライターが作成する記事について具体的な例を見てみましょう。
【医療ライターが作成する記事例】
・医療機関のホームページの記事
・病院やクリニックのコラム記事
・美容・化粧品関連の記事
・病気の内容や予防の記事
・医療に関する法律の記事
・医療体制に関する記事
ユカさん
この他にも、医療者の転職やキャリアアップなど、医療以外の記事作成を行うこともあります。
メディカルライターとは
メディカルライターとは、医療や薬に関する専門性の高い資料や論文の作成をする仕事です。
メディカルライターのクライアント(依頼主)と主な仕事内容はこちら。
クライアント (依頼主) | ・製薬会社・医療機器メーカー ・病院・研究機関・大学 ・医療専門誌・出版社 |
主な仕事内容 | 論文や文献の情報をもとに、 より専門性の高い医療情報を専門家・医療者向けに作成・校正すること |
ユカさん
それぞれ詳しく見ていきましょう。
クライアント
メディカルライターのクライアントには、以下のような会社・医療機関・大学などがあげられます。
【メディカルライターの主なクライアント】
・製薬会社・医療機器メーカー
・病院・研究機関・大学
・医療専門誌・出版社
またメディカルライターは、より専門性の高い知識・経験が求められるため、正社員として会社や組織に所属して仕事をする場合が多いようです。
ユカさん
そのため、未経験から副業として始めようと思っている方には少しハードルが高いかもしれません。
仕事内容
メディカルライターの仕事は、論文や文献の情報をもとに、より専門性の高い医療情報を専門家・医療者向けに作成・校正することです。
メディカルライターの具体的な仕事には、主に以下のようなものがあります。
【メディカルライターの主な仕事】
・治験を行う際の計画書の作成
・治験の報告書の作成
・新薬の承認時に必要な書類の作成
・学会の発表資料・論文の作成
・英字論文の翻訳
・論文の文章が法律上問題ないかの確認
・医薬品の広告やパンフレット作成 など
ユカさん
一般向け記事を書くことが多い医療ライターと異なり、メディカルライターは研究者や医療者など専門家向けの文章を書くことが多いです。
医療ライターやメディカルライターになるのに資格は不要!
医療ライターやメディカルライターには、医療資格や特別な資格は必要ありません。
しかし、両者とも専門性の高い仕事なので、医療系の資格を持っていると仕事の獲得や就職時に有利になります。
ユカさん
筆者も薬剤師資格をアピールして仕事をいただいた経験があります!
とはいえ、正確な情報を分かりやすく伝えるためには、最低限の読解力や文章力は必要不可欠です。
間違った医療情報を発信しないためにも、論文や文献を理解する読解力や正しい日本語を書く文章力は身につけておきましょう。
【医療ライター/メディカルライターに必要なスキル】
・文献や論文の情報を理解する読解力
・最新の情報や正確な情報を見つけるリサーチ力
・正しく分かりやすい文章を書く文章力
・誇大表現や違法表現を使わないための法律知識
ユカさん
筆者は、初心者向けのオンライン動画講座「医療ライターのはじめかた」を受講して、医療ライターとしての基本的なスキルを学びました。
未経験から挑戦するなら医療ライターがおすすめ
ここまで、医療ライターとメディカルライターの特徴や違いを解説してきましたが、もし未経験からライターの仕事に挑戦したいなら、
「まずは医療ライターから始めてみる」のがおすすめです。
医療ライターはメディカルライターと比べて、
- すきま時間でも始めやすい
- 医療現場での経験やスキルが活かしやすい
- 病気や薬に関する記事から美容・化粧品の記事など幅広いジャンルで執筆できる
などの特徴があります。
ユカさん
未経験から始めるなら、まずは副業で始められる医療ライターを目指してみるのが良いでしょう。
医療ライターに挑戦するなら、ユカさんも受講したMedi+の「医療ライターのはじめかた」講座がおすすめです。
医療ライターの基礎知識から実践的な営業スキルまで、網羅的に学べます。
医療ライターとメディカルライターに共通して必要なこととは
医療ライターとメディカルライターには、仕事内容や専門性の違いがあります。
しかし、共通して必要なことは「読者にとって分かりやすい文章を執筆すること」です。
ユカさん
専門性のある知識や資格を持っていたとしても、読者に理解してもらえる文章を書くことができなければ意味がありません。
また、「クライアントが何を求めて仕事を依頼しているのか」を理解することも重要です。
患者さん向けの記事を書いてほしいのか、医療者向けに専門的な記事を書いてほしいのかでも、文章の書き方は変わってきます。
ユカさん
医療ライターとメディカルライターは、クライアント・読者の両者が満足する文章の作成が大切ですね。