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医療系”取材”ライターのはじめかた卒業生座談会Vol.1【後半】

▼まずは前半の記事をチェック!

医療系”取材”ライターへ質問相談!

まいまい:ここからは、イベント参加者さんから事前にいただいたご質問をご紹介。仕事の流れや案件獲得方法、失敗談など、経験をもとにリアルな内容をお伝えしていきます!

質問①医療系”取材”ライターの仕事の流れとは?

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「医療ライターのはじめかた卒業生座談会Vol.1」の様子

まいまい:まずは、「取材ライターの仕事のイメージがあまり掴めていません。仕事の受注から納品までの大まかな流れが知りたいです」というご質問ですね。

私も医療系取材ライターを3年くらい前からやっていましたので、自分の実体験や現在依頼している取材案件から” 一般的にこうかな”というのをシェアします。補足や体験談ありましたらぜひ教えてください!

①まずはクライアント側より、取材相手、質問内容など、ある程度構成や軸が固まった状態で依頼をいただくことが多いです。

②共有内容を確認して、不明点があればメディアの意図(なぜこの人に取材しているのか、この記事は誰に向けて書いているのか)などすり合わせていきます。
「質問内容もライターさん側で考えてください」というメディアの場合は、取材ライター側で取材相手をリサーチして「この質問内容で大丈夫ですか」とクライアントに確認をし、当日取材に臨むイメージです。

③取材の当日は、ボイスレコーダーなどで録音をしながら、対面またはzoomなどのオンラインで、決められた時間取材を行います

④取材後、自分で録音した音源やクライアントから提供された録画などを確認しながら、文字起こし、 記事作成します。

⑤その後、クライアントにできあがった記事を提出して、添削、修正を行い、納品となります。

岡田:私はまだ経験が浅いのですが、大体まいまいさんが話された流れが多いです。取材日の日程調整や、企画書作成を取材ライター側でやってもらいたいというクライアントと、全てクライアント側でおこなってくれる場合と2パターンありました。

前者は取材相手とのやりとりは全て取材ライター側で、後者は取材当日以外は取材相手とは一切接触はなかったですね。

書き上がった記事の取材相手へのチェックも、取材ライター側で確認するもの、クライアントがやってくれるところがありました

潮見:私もまだそこまで案件を受けてはないですが、まいまいさんのおっしゃってたような流れ通りで取材をおこないました。

まいまい:たしかに岡田さんの言うように、 取材相手への記事内容の確認は私の経験ではほぼ100%、 取材相手に「この内容で大丈夫ですか」とWeb記事としてアップされる前に確認をします。

それをクライアント側が請け負う場合もあるし、取材ライターに依頼する場合もあるようですね。

②医療系取材ライターってどんな記事を書くの?

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「医療ライターのはじめかた卒業生座談会Vol.1」の様子

潮見:私がおこなった取材案件は、在宅医療関連のWebメディアでした。想定読者が在宅診療所の経営者と、あとはその医療現場で実際働かれる方向けのメディアです。

そのため今回取材した方も、経営コンサルタントもやっている在宅診療所の先生で、 在宅診療所を経営されている方向けの取材記事を書きました。もともとは対面の予定だったのですが、取材相手のご都合により今回はオンラインでした。

まいまい:潮見さんには弊社のメディアの取材も稼働していただきました。「MediJump」で「自分らしく楽しく面白く働く医療者の方々へのインタビュー」という形で取材記事をたくさん出しています。そちらで潮見さんと岡田さんには取材をしてもらっています。

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<講座卒業制作>岡田さん取材:潮見さんインタビュー記事
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<講座卒業制作>潮見さん取材:岡田さんインタビュー記事

岡田:取材記事はドクター紹介、クリニック紹介の取材記事をおこないました。 クラウドソーシングサイトでは、誌の授賞式で受賞者の医師や院長に受賞インタビューをする案件を稼働しました。「何月何日の何時に授賞式があるので、来れる人募集」という案件でした。
緊張しましたが、場の空気感や話の間合いは、やっぱり対面の方が感じ取りやすかったかなと思います!

最初は医療の取材案件がなかなか見つけられなくて「医療系取材ライターのはじめかた」講座が終わった後にMediWebラボでの取材案件を稼働したり、医療系ではないオフライン取材をしたりしていました。

③医療系”取材”ライターの案件の見つけかた

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「医療ライターのはじめかた卒業生座談会Vol.1」の様子

まいまい:「取材ライターの案件はどこで探していますか。案件の見つけ方が知りたいです」というところで、どうやって今まで案件を探してきたか聞かせていただければと思います。 

潮見:参加している卒業生むけコミュニティ「MediWebラボ」、Webサイト、Google検索で「 取材ライター」「募集」とかで探して、提案文*を出して案件に応募しています。

提案文*:Webライターが案件に応募するときに、応募先に提出する文章。

岡田:私も潮見さんと同じですね。クラウドソーシングサイトや、インディードなどの転職サイトでも業務委託で結構あったりするので、いろいろなサイトをちょこちょこ見るようにはしています。意外と「あれ?」っていうところにあったりする気がします!

あと、最初にやりたかった案件は、その企業のホームページに「業務委託の取材ライター募集」とあったので、直接応募をしました。

④地方でも取材ライターとして働ける?

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「医療ライターのはじめかた卒業生座談会Vol.1」の様子

まいまい:オンラインのZoom取材なら、場所は関係ないことが多いかと思うのですが、 地域に根付いた「こういう案件見たことあるよ」などありますか?

潮見:医療系ではないのですが、自分の住んでいる地域の広報誌に「ライター募集」「取材ライター募集」など見かけたことがありました。クラウドソーシングサイトでも「〇〇県にお住まいの取材ライターさんを探しています」という案件も見かけたことがあります。

まいまい:「医療系”取材”ライターのはじめかた」の添削サポーターでも鹿児島に住んでいる取材ライターさんがいらっしゃるのですが、 鹿児島の取材案件をたくさんやってる話を聞いたことがありました。地域に根付いている取材は探すと意外とあるのではと思うので、ぜひご自身の地元で見つけていただくのも1つの手かなと思います。 

WantedlySOKUDANでも案件を見つけたことがありますってコメントもありますね。Wantedlyは、フリーランスで働かれている方には馴染み深いですかね。

⑤医療系”取材”ライターとしての失敗談

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「医療ライターのはじめかた卒業生座談会Vol.1」の様子

森居:本業と育児もあるので、スケジュール調整が予想以上に苦労します。取材の日程を決めた後に、どうしても都合がつかなくなり、リスケジュールをお願いしたこともありました。

岡田:
私も平日は働いているので、やはり働いてると先方との日程調整が難しくて。本業の仕事のお昼休みに少し長くとれる時間があったので、オンライン取材の対応を行いましたが、バタバタしてしまいましたね。

まいまい:スポットで借りられるコワーキングスペースや駅前にあるミーティングスペースなども今は多いですよね。

潮見:私はオンライン取材で失敗経験があります。Zoomの無料プランだと40分しか通話ができないため、Google Meetを使ったのですが操作が慣れなくて。取材相手が画面共有したかった資料が結局できずに終わってしまったことがありました。使用するツールの特性や使い方を熟知していなければならかったということが反省点です。

まいまい:画面共有などの機能は、デバイスによってはやりにくい・やれない場合もあるので、初めて使うツールは1回練習をしておきたいですね……!

⑥医療系”取材”ライターの金額の相場は?

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「医療ライターのはじめかた卒業生座談会Vol.1」の様子

まいまい:「金額の相場」ということですが、皆さんの「講座卒業後3ヶ月のリアルな収益」という形でお聞きいただければと思います。副業で月にどのくらい稼げるか、案件の稼働量と金額等を教えていただけたらと思います。

森居:私は、本業と家庭に支障をきたさないことを大前提としてWebライター活動をしているので、現在は月に5000円稼げれば御の字と思っています。

潮見:私は「医療ライターのはじめかた」講座を卒業したのが2023年の5月末で、本格的に医療ライターの仕事を開始したのが6〜7月ころです。

「医療系取材ライターのはじめかた」講座は2023年11月末に卒業して、医療系”取材”ライターの仕事も開始しました。稼働量はまだ少なく、現在約週11~15時間ぐらいですね。

取材のお仕事は比較的単価が高いというのと、薬機法関連の案件をいただけたことにより、最近1~2か月は平均3万円くらい月にもらえるようになりました。大変ありがたいです。

岡田:私も体感的に、SEOよりも取材の方が単価が高いと思います。取材記事は大体1記事1~2万円くらいいただいています。ただ、対面取材だと交通費込みというのもありましたし、移動時間や事前準備に時間がかかることもありますよね。

現在の取材の仕事は、月に1件・多くて2件です。SEO記事執筆もしたいのと、本業に支障が出ない程度の量で考えています。

まいまい:取材は事前準備、取材相手のリサーチが必須ですよね。相手の出版物を読むなどの準備をしておくこともありそうです。

⑦副業での取材ライターのステップアップの方法は?

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「医療ライターのはじめかた卒業生座談会Vol.1」の様子

まいまい:心がけていたステップアップ方法や、卒業した後のステップアップについて、ぜひ教えてください!

岡田:私も本当に何もわからない状態からの挑戦でした。でも、とにかく「医療系”取材”ライターのはじめかた」講座が終わって、「卒業制作の記名記事を1本獲得したら応募したい!」と思っていた案件があったので、それを目標に動いていました。

講座が終わるまでの間にスキルをあげておきたいと思って、クラウドソーシングサイトの文字起こしの案件も講座と並行してやっていましたね。講座では質問無制限なので、案件についての質問相談もすることができました。

取材ライターの案件は1本でも実績を出してくださいといわれることが多いです。私は講座の記名記事を実績にできたのですが、いろいろと調べてみるとブログなどで友達に取材した記事を載せて実績にしている人もいるようでした。仕事としてじゃなくても、実績が1つでもあると応募しやすいのかなと思います。

まいまい:ご自身のブログやnoteでまわりの医療者や友人、例えば病院薬剤師さんであれば「 病院薬剤師としての働き方について、ぜひ教えて」と頼んでみて、自身のブログでインタビュー記事を作っておくだけでも「この人はどんな取材記事が書けるのか」伝えられますよね。

医療×Webクリエイターコミュニティ「MediWebラボ」でも、メンバーさん同士の相互インタビュー企画を不定期開催しています。そのような機会を使って、ポートフォリオに掲載できる医療者さんへの取材記事作成にチャレンジされても良さそうですね。

⑧<追加質問>ポートフォリオから案件につながる?

潮見:私はXもやっているのですが、Xの固定投稿にnoteのポートフォリオを貼りつけています。クライアントさんにXアカウントを見つけていただいて、ポートフォリオも確認してもらった上で「 こういう実績や経験のある方を探していたのでぜひ!」と薬機法ライティングのお仕事いただいたことがあります。

まいまい:SEO記事、薬機法、取材記事など医療ライターとしての働き方もいろいろありますよね。これから実績をポートフォリオに載せていくほど声をかけられる確率は高まると思いますので、ポートフォリオづくりはとても大切だと思います。

「医療系”取材”ライターのはじめかた」卒業生から最後に一言

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「医療系”取材”ライターのはじめかた卒業生座談会Vol.1」のスライド

潮見:こういう場をいただけてありがとうございました。今まで医療系”取材”ライターを目指してここまでやってきたところで、棚卸しができてよかったです。また今後も頑張っていこうと思います!

岡田:「医療系”取材”ライターのはじめかた」講座を卒業して3ヶ月ほど。まだ経験が浅いので私でいいのかなと不安だったのですが、すごく楽しかったです!

森居:新しいことに対してとても臆病なので、医療系”取材”ライター講座で学ぶことによる安心感はとても大きかったです。 ゆっくりではありますが、これからも案件数を重ねて成長していきたいです!

まいまい:実は今日、弊社のメディア案件で潮見さんの取材対応を拝見していたのですが、 講座受講時と比較してどんどん上手になられていました…..!!現在は弊社メディア「MediJump」にて、取材ディレクターとしても活躍していただいてます。岡田さんもあんみさんも回数を重ねるごとに上達されていて、みなさんがブラッシュアップしているのを多分1番近くで見れているのかなと思います。今後のご活躍楽しみにしてます、本日はお忙しいところありがとうございました!

3人が卒業された「医療系”取材”ライターのはじめかた」は、定期的に開催中です。最新情報は公式LINEから発信していますので、ぜひご登録お待ちしています!

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執筆

薬学部卒業後、大学病院の薬剤部で研修を経て、病院薬剤師、ドラッグストア、調剤薬局と様々な職種を経験。現在は地域医療や在宅ケアに注力。
適切な情報をより多くの方へ届けるため、執筆活動中。さらに仕事の幅を広げるため、医療系取材ライター活動を開始。

趣味は旅行、ワイン、ネットサーフィン。最近フルマラソンに挑戦すべくランニングを開始。