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ワクワクを求めて看護師からWebデザイナー/コミュニティマネージャーに!らむちぃさん

今回は、医療×Webクリエイターの交流コミュニティ「MediWebラボ」でコミュニティマネージャーをされている、旅するWebデザイナーのらむちぃさんにお話をうかがいました。

らむちぃさんが看護師から今の働き方に変わったきっかけや、コミュニティや旅に対する思いをたくさん聞かせていただきました。

らむちぃさんの自己紹介

ーーさっそくですが、簡単な自己紹介や経歴をお願いします。

らむちぃと申します。新卒では、看護師として2年間大学病院に勤めていました。救急外来、集中治療室、カテーテル治療を1つのチームで回している部署を担当していました。

病院で2年間働いた後に看護師を辞めて、デザインのオンラインスクールに通ってWebデザイナーとして独立したんです。オンラインスクールを卒業したのが2022年の9月〜10月頃で、それからすぐ独立してフリーランスになりました。

スクールでWebデザインとコーディング*を学んだので、今はWebデザイナーとコーダーとしても活動しています。

コミュニティマネージャー*として、本格的に依頼を受けたのはMediWebラボが初めてで、2023年の5月頃から関わっています。現在は、Webデザイナーとコミュニティマネージャーの2本で活動中です。

コーディング*:プログラミングの1つ。デザインをWebページに表示させるために必要な指示をプログラミング言語を使ってコードを作成する作業

コミュニティマネージャー*:コミュニティ内の情報の発信やイベントの企画など、コミュニティ内を管理する役割

陸上部で健康に興味を持ち、医療の世界へ

ーー看護師、医療業界を選んだきっかけは何ですか?

小学校から高校まで、かなり本気で陸上部で活動していました。当時は部活命でしたね。自分がスポーツをやっていたので、自分の体をより健康的なもので作り上げたいという気持ちがあって、最初は管理栄養士になりたかったんです

ただ、学生の頃は「1つの会社で一生働く終身雇用性が当たり前」「一生1つの職業で仕事をする」と思い込んでいたわりに、すごく好奇心旺盛で。マーケティングとか企画、人間工学など興味あることがいっぱいあり、どれを一生の仕事として選んだら良いのだろう?と色んな学部のオープンキャンパスに行っていました。

そんな中、センター試験の結果から、結局看護学科に行くことになったんです

看護も体全身のことを学ぶから、管理栄養士でなくても健康に繋がることができるなと思いました。

ただ、他の看護師を目指してきた人達のように、圧倒的な熱意を持って入った訳ではないので、勝手に申し訳ない・胸を張れないという気持ちもあったんです

コロナ禍で会いたい人にも会えない看護師時代

ーーらむちぃさんが看護師になられた頃はコロナの真っ只中だったと思うのですが、働いてみていかがでしたか?

すごく大変でした。私は2年で辞めたのですが、コロナ禍じゃなかったから、一般的に言われる「最低3年」は続けていたんじゃないかなと思っています。奨学金の返済もあるし、旅に出るための軍資金も貯めたかったので。

でも、コロナ禍だと旅行はもちろん、誰とも食事にも行けない。仲のよい友人の結婚式にも行けない、おじいちゃんやおばあちゃんの元にも顔を見せに行けない……

自分の大事なとき、大切な人に何かあったとき、すぐに駆けつけられないのが結構苦しいなと思いました。

仕事では集中治療室にいるので、自分が病原体を持ってきて患者さんにうつしてしまったら死に繋がってしまいます。

自分の行動にも責任があり、細心の注意は払っていましたが、会いたい人達に会えないモヤモヤもありました

らむちぃさんが旅するWebデザイナーになったきっかけ

ーー働き方を考えるきっかけになったのがコロナだったんですね

そうですね。実は私、旅にハマった大学生の頃から、いつかノマドワーカーになりたいって思っていたんです

なので、学生の頃から「3〜5年くらい看護師としてガッツリ働いたら一旦リセットして、自分が何に興味があるのか改めて考えるために旅がしたい」と考えていました。

ただ、今の仕事に大きく舵を切ったきっかけは、やっぱりコロナだったと思います。

ーー数ある選択肢の中からWebデザインを選んだ理由は何ですか

働き方を変えようと考えた時、何をしたらいいだろうと思って色々調べたんです。

旅をしながら仕事をしたかったので、「ノマド」とか「パソコン仕事」みたいな感じで調べたときに、動画編集やデザイン、Webライターなどがよく検索結果に出てきました。

大学生のときからSNSをフォローしていたノマドワークをされている方がいて、よく見るとその方がWebデザイナーをしていたんです。しかもその方がデザインスクールを立ち上げるってなって

SNSでその方の作品を見ていたのもあったので、実際にイメージしやすかったのと、ずっと追っかけていて信頼感があったので申し込みました。

ーー独学ではなくスクールに入ったのはよかったと思いますか

よかったですね!

よく周りから「ストイックだね」っていわれるんですけど、全くそんなことなくて。1人だとすぐなまけてしまいますでも仲間がいると頑張れるんです

「医療ライターのはじめかた」講座と同じで、スクール生が一緒に同じカリキュラムを3ヶ月半一緒に頑張るというシステムでした。

一緒に頑張れる仲間がいるのと、メンター*さんがいて、卒業後も繋がっていける仲間ができたのがすごくよかったです

今はYouTubeとか無料で学習できるものがいっぱいあるので独学でもできるとは思います。

でも実際に働き始めてからぶつかることっていっぱいあるんですよね。そのときに相談できる仲間や先輩ができたのは心強かったです。

同期が頑張っているから自分も頑張ろうとか、大変なのは自分だけじゃないんだって思って頑張れる。仲間がいなければ続けていけなかったかもしれません

メンター*:そのジャンルで経験や知識が少ない人達にアドバイスやサポートをする存在

仲間に救われた経験を還元したい。コミュニティマネージャーに挑戦

ーーらむちぃさん自身がコミュニティに救われたのもあって、コミュニティマネージャーに興味が出たんですか?

私が本質的にやりたかったことは、誰かの可能性が広がることに関わり、前より生きやすいと思える人が増えることだったんです。でも、何をしたらいいかわからなかったんですよね

それを探すために色々な地域に行ったり、色々な人と話したりして……。そんな中でコミュニティに出会い、コミュニティマネージャーという仕事があると知りました。

看護師時代に病んでしまったのもあり、辞めてからもなかなか回復できないでいたときにオンラインコミュニティに入ってだんだん元気になれたのもあって。

自分がコミュニティに助けられたから、今度は自分が還元したいという気持ちが芽生えました

看護師だった頃も、「三次医療*よりも、もっと未然に防いだり、予防医学や人の可能性が広がったり、その人がその人らしく生きていけるような場に携わりたい」と考えていました。それを叶えつつ自分も大切にしながらワクワク働けるコミュニティマネージャーは、とてもやりがいがあると感じています。

*三次医療: 特定機能病院や大規模病院など、高度で特殊な機器や専門の医療スタッフが対応を行う。特殊な診断や先進技術、特殊な医療機器の整備を必要とする高度・専門的 な医療。

ーーコミュニティマネージャーをやるなかで、工夫をしていることや円滑に回るように心がけていることを教えてください

今となってはオンラインコミュニティってすごく一般的だと思います。でも私が働きかたを変えた2020年ごろはまだ怪しいという雰囲気もあり、すごく不安がありました

なので、初めてオンラインコミュニティに参加する人ならこういう気持ちだろうなとか、メンションもあまり負担にならない程度にするとか「自分がもしここのメンバーだったら」という目線で配慮するようにしています

私自身、コミュニティマネージャーとして運営側にいるコミュニティもあるし、見るだけ専門のような形でいちメンバーとして入っているコミュニティもあります。

色々な立ち位置でコミュニティに所属することによって、色々な考え方を聞けるのがよいですね。さまざまな人達と交流することにより、自分にない感情を知れることがコミュニティマネージャーにも役立っているかなと思います

初めての旅で感じたワクワクを忘れられず旅暮らしへ

ーーMediWebラボでは「らむちぃさんといえば旅」のイメージですが、らむちぃさんが旅にハマったきっかけを教えてください

大学生のときに、自分の知らない世界がたくさんあることを知って、旅にはまったんです。そこで感じたワクワク感がもう忘れられなくて「このワクワクを一生感じていたいな」と思いました。もっと自分に合った世界があるかもしれないと思って、すごいワクワクしたんです。

旅によって私は生きやすくなったので、一生旅し続けたいと思うようになりました

今は、リモートワークの普及も進みましたが、私が大学生の頃はサラリーマンや看護師として医療現場で働いていたら旅暮らしは難しいと思っていました旅行はできるけど、現地の生活をするような深い旅は難しいなと思っていて。なので、いつかはノマドワーカーになりたいなと漠然と大学の頃から思っていたんです。

ーー私も含め、らむちぃさんのような暮らしに憧れている人って多いと思うんですけど、実際旅をしながら暮らすのはお金はかかりますか?

看護師時代は寮で家賃が2万円以下で、コロナもあり本当にどこにも行けなかったので、それに比べたらお金はかかりました

でも、当時は月3万円くらいで全国の拠点に泊まれるサービスがあり、それを使っていました

2023年は1週間から2週間くらいのスパンで短期移動していたので、その分お金がかかってしまいました。でも、今年は移動を少なくしようと思っているので、昨年よりはお金がかからないと思います。

私自身に物欲が全くなくて、化粧品とか洋服にお金を使わないんです。その分旅とか経験にお金を使いたい。

移動先でも基本自炊をしているので、イメージされているほどお金はかからないと思います

ーーすごく素敵な生き方で憧れます。看護師時代にはなかった大変さなどはありますか?

仕事の量、納期とかスケジュールとか、全て自分で管理しなければならないことろですね

看護師として働いていたら、月に最低このくらいの金額もらえる保証がありますけど、それがありません。

丸々1日かけて打ち合わせて、他の仕事を断って力を入れていた案件が飛んでしまった経験もありました

これはWebライターさんや他の仕事でもあると思いますが、自分で仕事をコントロールできないような大変さもありますね。

らむちぃさんの今後やりたいこと

ーーらむちぃさんが今後やりたい新しいことはありますか?

完全にオンラインで仕事をしているため、色々なところに行けてすごく楽しかったのですが、最近オフラインの仕事もやっていきたいなと思ってきています

リモートワーク独特の感覚なのかもしれないですが、自分の所属意識がなくなるような感覚がたまにあるんです。「自分はどこにいるんだろう」「何かに貢献できているのだろうか」みたいな感覚になる瞬間がありまして。所属意識が欲しくなってきているのかもしれませんね。

オンラインじゃないと繋がれなかった人達に出会えたことはすごくうれしいし、楽しかったのですが、やはり最近オフラインの繋がりはより深くて面白いと思うことが増えました。

具体的には決めていないのですが、オフラインの繋がりを活かした仕事を増やしていきたいなと思っています。今まで行った地域の方から色々なものをもらったので、自分も何か貢献したい気持ちです

医療従事者の新しい働き方にチャレンジする方へのメッセージ

ーーらむちぃさんのこれからの活動の報告も楽しみにしています。最後に医療従事者で新しいチャレンジをしようとしている人達にメッセージをお願いします。

私の場合は、看護師時代の最後の環境が正直辛すぎて環境を変えざるを得なかったのですが。当時は周りに医療現場以外で働いている人が誰もいなかったので、働きかたを変えることは怖かったです

でも、やってみて違うなと思ったらまた戻ってもいいし、あまり恐れずに挑戦してみてもいいんじゃないかと思います

今はSNSやネットの情報もたくさんありますし、イベントに参加してみたり、話を聞いてみたりするだけでも1歩の行動だと思うんです。

この記事を読んでくれていたら、それも1つの行動。その行動をした自分を褒めながら、恐れずに踏み出してもらえたらうれしいです。

ーー普段かららむちぃさんはとても仲間や周りの人達を大切にしているイメージがありますが、その根源に触れられたような気持ちになりました。たくさんのお話ありがとうございました!

らむちぃさんのSNS

X(Twitter):@Kaori_wede2
らむちぃさんが運営するMediWebラボの公式アカウント:@MediWeb_Lab

この記事の執筆者

薬剤師取材ライター:岡田 なつみさん

薬学部卒業後、大学病院の薬剤部で研修を経て、病院薬剤師、ドラッグストア、調剤薬局と様々な職種を経験。現在は地域医療や在宅ケアに注力。
適切な情報をより多くの方へ届けるため、執筆活動中。さらに仕事の幅を広げるため、医療系取材ライター活動を開始。

趣味は旅行、ワイン、ネットサーフィン。最近フルマラソンに挑戦すべくランニングを開始。

X(Twitter)https://twitter.com/natsumi77102

岡田さんも受講、Medi+「医療系取材ライターのはじめかた」とは?

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メディア運営・編集

京薬卒、(株)Medited代表取締役。 医療・取材ライターや医療系介護メディアの編集長業務、キャリアスクールでの講師メンター業などを経て2020年よりオンライン動画講座「医療ライターのはじめかた」メディア「MediJump」の運営を開始。2022年より医療×Webクリエイターの交流コミュニティ「MediWebラボ」をスタート。2023年に法人化し、経済産業省JStarX起業家プログラム等に採択。「医療資格は、ずっと味方」をテーマに活動しています。