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インタビューの文字起こしにおすすめ!無料で使えるツールを紹介

インタビュー記事を作成するとき、思ったより文字起こしに時間がかかった経験はありませんか?

文字起こしツールを使用すれば、圧倒的な速さでの文字起こしが可能です。

文字起こしの時間が短縮できれば、他の作業に時間をかけられるようになり、より質の高い記事を作成できます。納期にも余裕を持って記事作成ができますよね。

ですが「文字起こしツールの精度は高いの?」「お金はかかるの?」などの疑問もあるのではないでしょうか。

薬剤師ライター

なつみさん

今回は、医療系取材ライターに挑戦中の筆者が、実際に人気の文字起こしツールを試してみました
その中で、無料で使用できるおすすめの文字起こしツール(一部無料のツールも含む)をご紹介します。


文字起こしツールを選ぶときのポイント使用するコツもまとめてあるので、ぜひ参考にしてみてください。

文字起こしツールの必要性とは

文字起こしツールとは、音声もしくは音声データをテキストに変換するソフトです。Web上で使用できるものやスマホのアプリなど、多くのツールがリリースされています。

文字起こしが必要な場面はさまざまです。会議や講演の議事録、授業やセミナーをまとめることもできます。動画編集や字幕編集にも使用されます。

医療系取材ライターとしてインタビュー記事を作成する際、文字起こしは必ず行う作業ですが、手入力で文字起こしをすると膨大な時間がかかってしまいます

薬剤師ライター

なつみさん

試しに筆者が30分のインタビューを手入力で文字起こしをしてみたところ、2時間半もかかってしまいました

文字起こしの時間が短縮できれば、他の作業に余裕をもって取り組めます。さらに作業が効率化することで納期にも余裕ができるほか、時間単価のアップにもつながるでしょう。

文字起こしツールを選ぶ3つのポイント

沢山ある文字起こしツールの中で、どれを選べば良いのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

薬剤師ライター

なつみさん

ここからは文字起こしツールを選ぶポイントとなる、機能や料金、精度についてご紹介します。

どんな機能を持っているか

現在の文字起こしツールには多くの機能が搭載されています。

薬剤師ライター

なつみさん

数ある機能の中でも、とくに医療系取材ライターに必要と思われる機能をピックアップしました。

【文字起こしツールの機能例】
 ・リアルタイム文字起こし
 ・音声データ・動画ファイルからの文字起こし
 ・話者識別機能(複数人で話したとき、どの発言が誰のものが自動で識別してくれる機能)
 ・辞書登録機能(専門的な用語や変換がうまくできない語句を事前に登録する)

薬剤師ライター

なつみさん

これらの機能を使いこなせると、より効率的に文字起こしができるようになります

有料か無料か

文字起こしソフトには、完全無料、一部無料、月額料金、買い切りなどさまざまな料金プランがあります。一部無料は、使用できるツールが限られていたり、月に使用できる時間が限られていたりします。

薬剤師ライター

なつみさん

有料ツールでも無料期間が設定されていることも多いので、まずは無料で使用できるツールを試してみると良いでしょう

音声認識の精度

近年では人工知能が非常に発達しているため、音声認識の精度はかなり向上しています。

薬剤師ライター

なつみさん

実際に筆者が試してみましたが、あっという間に話した内容がテキスト化されました。

しかし、誤って文字起こしされた内容もあったため、修正もある程度必要となりました。

使いやすさは実際に試してみて、自分に合うツールを選択すると良いでしょう。

筆者おすすめ文字起こしツール5選

薬剤師ライター

なつみさん

ここからは実際に筆者が試してみて、使いやすい、コスパが良い、便利機能があると感じた文字起こしツール5選を紹介します。

※機能、金額等の情報は、2023年11月の情報です。

Googleドキュメント

Googleドキュメントの文字起こし機能はすべて無料で使用可能です。

文字起こしはリアルタイムで行われます。Googleドキュメント内の「ツール」から「音声入力」を選択し、マイクのマークをクリックしてから音声を読み込ませます。

音声データを文字起こしさせる場合は、パソコンのステレオミキサーを有効にしたり、パソコン内の音声データを録音するアプリをインストールしたりする作業が必要になります。

【筆者が使用した感想】
簡単に操作できました。インタビュー記事の作成でもGoogleドキュメントを使うことが多いため、文字起こししたテキストをそのまま使用できるのはとても便利ではないでしょうか。

ただ、音声データからの文字起こしは設定が少し面倒なので、他のツールの使用がおすすめです

CLOVA Note

LINEアカウントから使用可能な文字起こしツールです。月600分までの文字起こしが無料で使用できます

よく使う単語の辞書登録が可能なため、使っていくうちに文字起こしの精度もあがっていくでしょう。

【筆者が使用した感想】
ほとんどのツールでは、無料文字起こし時間は1ヶ月あたり60〜120分ですが、CLOVA Noteは月600分と圧倒的に長いことが特徴です。話者識別もかなり正確にできていました。

文字起こししたテキストごとに音声ファイルも保管されるので、テキストを見ながら音声も同時に聞くことができ、整文しやすいと感じました。

Notta

Google、Microsoft、Appleのアカウントで登録可能です。

文字起こし、デバイス間のデータ同期、画像収録、話者識別が月120分まで無料で使用できます。リアルタイム文字起こしと音声データからの文字起こし両方が可能です。

【筆者が使用した感想】
PC画面、Webカメラ、マイク音声を同時に収録して文字起こしをしてくれる画像収録機能が非常に便利です。
しかし、無料プランでは文字起こしした内容を冒頭の5分しか見られないため、有料のプレミアムプランに切り替える必要があります。

医療系取材ライターの仕事が多くなったら使用を検討しても良いと思います。

Vrew

Windows、Macから使用可能です。Vrewは、文字起こしだけでなく、動画編集などさまざまな機能が搭載されています。

無料プランでは「音声分析月120分」「AI音声月1万字」「翻訳3万字」「画像生成100枚」「3000字のテキストからビデオ作成」といった機能が使えます。リアルタイムと音声データ、動画ファイルすべてに対応しています。

【筆者が使用した感想】
テキストの音声読み上げ機能もあるので、インタビューの文字起こしだけでなく、執筆後の推敲*にも使えそうだと感じました。

とくに動画編集する人には便利なソフトだと思います。動画ファイルを文字起こしするのにはとても良いツールです。

推敲*(すいこう):誤字脱字をチェックしたり、読者に正確に伝わりやすい文章に直したりすること

Sloos

Windows、macOS、Google Chromeで使用可能な無料サービスです。リアルタイム文字起こし機能のみ、最大10人の話者識別機能があります。

【筆者が使用した感想】
無料ですべて使用できるのがとても良いです。

リアルタイム文字起こしは、インタビュー時に便利ですが音声データは保存されないため、別の録音機器も同時に使用することをおすすめします。

文字起こしツールをさらに快適に使うコツを紹介

クリアな音声だと文字起こしの性能も上がります。そのため、周囲の雑音を除去する工夫が大切です。インタビュー時は静かな会議室を利用するなど、クリアな音声を録音できる環境を選びましょう。

また、医療系取材ライターにおすすめな文字起こし機能に、辞書登録機能があります。

薬剤師ライター

なつみさん

よく使用される医療現場の専門用語や人名など、変換しにくいものを事前に辞書登録することで、高い精度での文字起こしが可能になるでしょう。

文字起こしツールを使って、自分の話し方の癖を発見することもできます

話している途中に「えー」など言いすぎていたり、インタビュー相手に失礼な話し方をしていないかなどを確認し改善していくと、インタビューの上達も早くなるでしょう。

文字起こしツールを活用して記事作成の効率を上げよう!

医療系取材ライターと文字起こしの作業の関係は切っても切れません。

とくに、文字起こしに苦手意識を持っている方やタイピングに自信がない方は、文字起こしツールを使用して記事作成の効率を上げていきましょう。

文字起こしの作業を外注する方法もありますが、自分で文字起こしをすることで、話し方の癖や無駄なケバ*を確認することもできます。自身のインタビューの振り返りのためにも、ぜひトライしてみてください。

薬剤師ライター

なつみさん

文字起こしのみの案件もあるので、文字起こしに慣れる、ツールを比べてみるために挑戦してみるのも良いですね。

ケバ*:「あの」「えー」などの意味のない言葉

この記事の執筆者

薬剤師取材ライター:岡田 なつみさん

薬学部卒業後、大学病院の薬剤部で研修を経て、病院薬剤師、ドラッグストア、調剤薬局と様々な職種を経験。現在は地域医療や在宅ケアに注力。
適切な情報をより多くの方へ届けるため、執筆活動中。さらに仕事の幅を広げるため、医療系取材ライター活動を開始。

趣味は旅行、ワイン、ネットサーフィン。最近フルマラソンに挑戦すべくランニングを開始。

X(Twitter):https://twitter.com/natsumi77102

岡田さんも受講、Medi+「医療系取材ライターのはじめかた」とは?

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メディア運営・編集

京薬卒、(株)Medited代表取締役。 医療・取材ライターや医療系介護メディアの編集長業務、キャリアスクールでの講師メンター業などを経て2020年よりオンライン動画講座「医療ライターのはじめかた」メディア「MediJump」の運営を開始。2022年より医療×Webクリエイターの交流コミュニティ「MediWebラボ」をスタート。2023年に法人化し、経済産業省JStarX起業家プログラム等に採択。「医療資格は、ずっと味方」をテーマに活動しています。