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【卒業生インタビューvol.39】地域の支えになりたい!医療系取材ライターで独立。臨床検査技師のエナさん

「家族と一緒の時間を大切にしたい」「臨床以外での働き方をしてみたい」

そんな思いを描いたことはありませんか。

今回お話を伺ったのは、第2回「Medi+医療系取材ライターのはじめかた講座」(2024年7月開催)の卒業生である猫乃エナさん。長年携わった臨床現場を離れ、現在は育児をしながら在宅ワークや新たなフィールドでの活動にチャレンジしています。講座受講の経緯から現在の活動、これからの夢や目標についてお話を伺いました。

さまざまな苦境を乗り越えて、現在は家族と一緒に過ごす時間を大切にした生活を過ごされているエナさん。家族との時間の在りかた、臨床以外での働きかたについて考えている方に、勇気とヒントをお届けします。

検査技師からフリーランスへ転向したエナさん

取材の様子

ーー早速ですが、自己紹介をお願いします。

はじめまして、猫乃エナです。臨床検査技師と、細胞検査士の資格を持っています

臨床検査技師の専門学校を卒業した後、地元へ戻り就職。精神科の病院や健診センター、ゲノムの遺伝子研究の専任事務など、さまざまな場所での仕事を経験してきました。臨床現場ではトータルで25年勤務し、2026年3月に病院を退職しました。

現在は育児をしながら在宅ワークに挑戦中です。家族は私と夫、義理の父、娘が2人です。

家族を支えるために。在宅ワークに挑戦

在宅ワークの様子

ーー現在の生活に至るまでさまざまなライフイベントがあったと思いますが、エナさんの人生のターニングポイントは何でしょうか?

私のターニングポイントは、母親の病気です。母は私が小さい頃から専業農家で、休みもなく、いつも元気に働いており、私のそばに居てくれる大きな存在でした。しかし、そんな母が急に「多系統萎縮症*」という、日本での発症率が10万人に1人といわれている神経の難病になってしまいました

病気が発覚する3〜4年ほど前から様子がおかしく、近医で検査を受けていましたが、原因不明でした。そんななか、農作業中の大腿骨骨折で緊急入院した際、手術後に昏睡状態となり、それがきっかけで病気が発覚したんです。さらに、母の病気は進行が早く、咽頭の機能が低下していることから突然死の可能性が高いと宣告を受けました。とても悲しくて、受け入れがたい状況でしたが、「母の看病をしながら生活したい」と考えはじめたのが、在宅ワークを目指した最初のきっかけでした。結局、退職が間に合わず母は亡くなってしまいました。

その後も、育児とバランスの取れた働きかたがしたいという想いや、臨床の仕事にはやりきった達成感もあったため、新しい人生を歩みたいと思い、在宅ワークへシフトすることを決めました。

多系統萎縮症*:脳幹・小脳の萎縮や線条体の異常などにともない、運動障害やパーキンソン病に似た症状、自律神経障害が起こる。進行性に増悪し、発症後平均約5年で車椅子使用、約8年で寝たきり状態、罹病期間は9年程度との報告がある[1]。

SNS、動画編集…スキルの壁を痛感

ーー大変なご経験をされたのですね。これまでどのような在宅ワークに挑戦されたのでしょうか?

在宅ワークをはじめようと考えたとき「そもそも家で働くって何だろう」と何からはじめればいいのか、まったくわからない状態でした。

まずは副業ではじめてみようと思い、インターネットで「在宅ワーク」というキーワードを検索しましたが、知らない情報ばかりで驚きましたね。調べていくうちに、SNS運用代行という仕事に興味が湧き、オンラインスクールに入会。実際に学んでみると、仕事の内容として、スマホやパソコンをずっと手放せないであろうことがわかりました。当時は育児にくわえ、フルタイムの勤務をしていたため、副業として時間を確保するのは難しいと感じ、数か月で退会しました。

その後、独学でSNSについて学ぶなかで、動画編集について興味を持ちました副業として動画編集を仕事にすることも考えましたが、活躍している方々のスキルの高さから、やっていける自信が見いだせませんでした

Medi+代表インタビューで受講を決意!

ーーなぜ、数ある在宅ワークの中から「医療系取材ライター」という職業を選んだのでしょうか?

これだと思う在宅ワークが見つからずに思案していたとき、改めてライティングスキルの大切さに気がついたんです。今後、自分が挑戦したい仕事を考える上で、ライティングスキルは欠かせないと思いました。そんなとき、SNSでつながっている知人がMedi+代表のまいまいさんを取材した動画を見つけました「こんな若い方が代表で、医療系のオンラインスクールを運用しているなんてすごい!」と感銘を受けたのを覚えています

インタビュー動画をきっかけに「Medi+(メディタス)」にはさまざまなオンラインスクールがあるのを知り、その中で「Medi+医療系取材ライターのはじめかた講座」を見つけました。「話をすることが好きな自分にピッタリ」「自分と同じように医療資格を生かした働きかたを考えている人の話も聞けるかもしれない」と興味を惹かれ、受講することを決めました

ーー実際に講座を受講してみていかがでしたか?

全体を通して、実案件につながる講義内容だったと感じています。まいまいさんや添削サポーターの方からのアドバイスが丁寧かつ的確で、とても勉強になりました。

おかげさまで、少しずつですが自分の成長も感じられるようになりました。課題で提案文を作成する課題があるんですが、以前は自分をアピールすることが精一杯で、相手のニーズを汲み取るところまで考えが及ばない状態でした。

しかし現在は、クライアントのニーズや、それに対してどんなことが力になれそうかを、少しずつ俯瞰して見れるようになってきました。実案件につなげられるような講座内容だからこそ自信につながったと思います。

楽しく働いている姿を見せたい。エナさんの1日

カフェでのアルバイトの様子

ーー家事や育児の傍ら、幅広く活動されていますが、1日の過ごしかたについて教えてください。

【1日のスケジュール】

6:00起床
7:15長女登校
8:15次女登園
カフェのアルバイト勤務
9:30~12:00作業時間
12:00~13:00昼食・休憩
13:30長女帰宅
宿題を見ながら、翌日の準備や洗濯片づけ
15:30次女お迎え
カフェのアルバイト勤務、買い物など
18:00夕食
19:00子どもたちと入浴
20:30子どもたちの寝かしつけ
21:00勉強
MediWebラボのイベント参加

夕方は長女と一緒に、次女を保育園のお迎えに行きながら、カフェのアルバイトに一緒に行くこともあります。実はカフェで働くのが夢だったのでとても楽しいです。子どもが一緒にいても良い仕事で、子ども達も、私が働いている姿を見るのが新鮮なようです。

夜は子どもを寝かしつけながら私も一緒に寝てしまうことも多いのですが、勉強したり、Medi+卒業生コミュニティ「MediWebラボ*」のイベントに参加したりしてます

ーー忙しそうですが、体調管理など意識されていることはありますか?

そうですね。「夜にしっかり寝ること」が一番ですね。あまり悩みすぎずに、夜はぐっすり寝て休息を取り、次の日に備えることを意識してます。また、自宅で過ごす時間は増えても食事はしっかりすることを心がけています。今まったく運動ができていないので、今後は運動する時間も確保したいですね。

MediWebラボ*:株式会社Medi+が運営する「医療×Webクリエイターのための交流コミュニティ」
医療者専用オンラインスキル学習プラットフォーム。「Medi+」卒業生だけでなく、卒業生以外の医療系クリエイターも参加し、さまざまな医療系クリエイターと交流できる場所として運営している。

私らしく「地域貢献」仕事と家庭のバランス

休日は家族との時間を大切にされているエナさん

ーー長年臨床検査技師として働いてきたエナさんですが、臨床現場を離れることに寂しさを感じることはありませんでしたか?

25年間臨床現場で働き、臨床検査技師としての仕事だけでなく、細胞検査士の資格を取得したり、論文を執筆したり、もう十分頑張ったと思っています。

これからは、今までの経験を活かしつつ、家族との時間を大切したバランスで仕事をしていきたいと考えています。

ーーこれからはどのような働きかたを考えているのでしょうか?

もともと、地域に貢献できる働きかたがしたいと考えていました

SNS運用サポートに挑戦したり、地域産業振興に取り組む団体に所属したり、と今は少しずつ「種まき」をしているところです。IT関係の仕事に関わる機会も多くなりそうなので、これからもスキルアップを積極的におこなっていきたいですね。地域貢献は業務内容が幅広いのですが、やったことのない仕事でも、どんどん手を挙げてやっていきたいと思っています。

いずれにしても育児中心の生活を考えているので収入的には安定しませんが、落ち着いたら自身のスキルをサービスやコンテンツにして収益を作れるような働きかたができたらと思っています。今はさまざまな方との出会いや新しい可能性について考えることが、とても楽しいです

ーー医療系取材ライターの仕事は講座卒業後、どのようにして案件獲得されましたか?

医療系取材ライターの案件獲得はけっこう難しく、募集がかかっている案件を見ても、ある程度の場数を踏んでる方が採用されやすいという傾向があります。そのため、同僚やオンラインスクールの同期に取材をお願いしたり、SNSを通じて取材を募ったりしましたが、まったく実現しませんでした。くわえて、講座卒業後に体調も崩してしまったため案件への応募もできず、実績づくりがなかなかできない状態でした。

しかし、地元の友達に自分が医療系取材ライターとしての活動を話していたことがきっかけで、中学生の教材に関わる仕事をいただけました。仕事の依頼をいただいたときはとても驚きましたが、ちょうど病院を退職するタイミングだったので、時間が確保できることもあり、二つ返事で快諾しました。地元のつながりで案件を獲得することができた、貴重な経験でした。

医療従事者の新しい働きかたを知るには

ポートフォリオ作成の様子

ーー最後に、医療系取材ライター講座を受講しようと考えている方にアドバイスやメッセージがありましたら、お願いします。

在宅ワークという働きかたを知らなかったころは、自分が独立して働くイメージはまったく持てませんでしたが、受講をきっかけに自分と似たような境遇の方が多くいることを知りました。講座には、同じように医療資格を活かしながら別の働きかたをしたいと考えている仲間が集まっているので、ぜひ交流してみてほしいと思います。

臨床現場では在宅ワークについて考えている方と知り合うこともないため、講座受講や卒業後のコミュニティを活用することで、環境作りに必要な情報や刺激を得られます。もし、受講に迷っている方がいたら、まずはチャレンジすることをおすすめします。やらずに後悔するのはもったいない、仮に失敗したとしても、挑戦した経験はのちのちに活きてくると思います。

ーー本日はありがとうございました!

医療系”取材”ライターのはじめかた講座
コミュニケーションが好きな医療者さんにおすすめ!医療業界の取材ライターを目指します。医師などの医療従事者、医療機関、医療業界の専門家や研究者への取材をする上での注意点や、具体的な取材の流れを学び実践する講座です。

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執筆

2003年に看護短大にて看護師免許取得後、大学へ編入し養護教諭免許を取得。卒業後は病院やクリニック、高校、大学の保健室にて医療や健康づくり分野に携わる。病気や健康について悩む人たちにもっと寄り添いたい、わかりやすく役立つ情報を提供してその助けになりたいと思い、医療系取材ライターに転向。
現在はフリーの医療系取材ライターとして、クライアント様の思いが読み手の心に伝わるような記事の作成、執筆活動を行っている。趣味はマラソンで、最近はトレイルやウルトラマラソンにもチャレンジ中。第5回Medi+医療系取材ライターのはじめかた講座卒業生。