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理想の働き方を叶えて、薬剤師×医療ライターへ!ふぁるまさん

こんにちは!”自分らしく、楽しく、おもしろく”働く、全国の医療従事者を紹介するメディア、「Medi Jump」です。

今回は、薬局薬剤師から医療ライターに転向し、旅しながら働くライフスタイルを実現させた「MediWebラボ」メンバー&2023年より「医療ライターのはじめかた」講座添削サポーターとして活躍するふぁるまさんにお話を伺いました。

薬局薬剤師から医療ライターになられた経緯、旅しながら働くためのスケジュールやお金の管理など、たくさんお話していただきました!

ふぁるまさんの自己紹介

写真提供:ふぁるまさん

ーーさっそくですが、簡単な自己紹介を伺ってもよろしいでしょうか。

薬局薬剤師から医療ライターに転向し、現在は日本全国を旅しながら働いているふぁるまと言います。

私は新卒で薬局薬剤師になりましたが、2020年3月に持病の再発をきっかけに退職し、場所に縛られない働きかたを実現するためにフリーランスになりました。

約1年半、派遣薬剤師と医療ライターを兼業してライティングスキルを磨き、今年の5月から医療ライターを専業に独立しました。今年の8月から旅をはじめて、好きなときに好きな場所で働いています。旅をメインテーマに雑記ブログを運営中です。

元医療従事者である知識と経験を活かして、医療従事者向けから一般向けまで、医療系の記事を執筆しています。また、学会の要約レポートを医師向けに執筆・編集しています。

人生を考えたきっかけ

写真提供:ふぁるまさん

ーー薬剤師から医療ライターへ働きかたを変えようと思ったきっかけは、どのようなことだったのでしょうか?

社会人1年目の終わり頃から、会社員の働きかたが合わないなと感じていたんです。

たとえば薬局薬剤師の働きかたでいうと、始業時間と終業時間が決まっていたり、昼休みは何時から何時までと決まっていたりしますよね。働く場所も特定の薬局に縛られ、必然的に住む場所も制限されてしまう。働く時間も、働く場所も、自分で決められる要素が少なくて窮屈に感じていました

さらに、2020年3月に持病が再発してしまったんです。当時は派遣薬剤師だったため休職制度がなく、辞めざるをえませんでした。持病による退職をきっかけに、働く場所も時間も縛られる会社員ではなく、自由度の高いフリーランスを目指して職業を調べたんです

「薬剤師 副業」や「薬剤師 フリーランス」など検索していたら、フリーランスの働きかたの一つにライターや、ブログがあることを知りました。ライティングに興味を持ってさらに調べてみると、当時医療ライターをしていた松岡さんが、派遣薬剤師をしながら日本全国をまわってる頃のnote記事を発見したんです。なんて楽しそうなんだろう、私もやってみようと思いました。

薬剤師やライターをしながら旅している人がいることを知り、「理想に近いライフスタイルを実現した人がいるなら、私にもできる!真似してみよう」とライティングの勉強をはじめました。

未経験から医療ライターになるうえで辛かったこと

写真提供:ふぁるまさん

ーー未経験から医療ライターになるうえで、辛かったことはありますか?

ライティングをはじめたばかりの頃は、時給換算すると300円や500円になってしまうことが辛かったですね。薬剤師として現場に出れば時給2000円程もらえると知った上で、時給が約1/8にまで下がる仕事を続けていると「ライティングに時間をかける必要が本当にあるのかな」と自信が持てなくなることもありました

当時は、週2日薬局で働いて生活費を稼ぎながら、ライティングスキルを磨いていました。お金をもっと稼ぐためには薬剤師の仕事を増やせばいいのですが、そうするとライティングの勉強をする時間は削られてしまいます。稼ぐための時間と、スキルを磨くための時間のバランスを取ることが、むずかしかったです。

ーー辛くても継続できた理由は、なんだったのでしょうか。

求めているライフスタイルが明確にあったので、諦めずに頑張ることができました。薬剤師の仕事を増やしても、理想とする旅しながら働くライフスタイルには近づけません。薬剤師として収入を担保するよりも、Webライターとして時給をどう上げて、どう効率化するか考えることに時間を使いました。

旅をしながら働いている人がすでにいると知っていたので、私にも実現できるだろうと自信を持てたことがモチベーションにつながったと思います。ライティングスキルを磨けば、理想とするライフスタイルが実現できると分かっているのに、諦めることはしたくありませんでした

現在の働きかた

写真提供:ふぁるまさん

ーー旅をしながら働くふぁるまさんは現在、どのようなスケジュールで1日を過ごしていますか。

現在は週に1日は移動日があるのですが、移動中は作業に集中できないので仕事は休んでいます。移動がない日は、朝9時くらいから仕事をはじめて午前中は学会レポートの編集業務を行います。午後は記事の執筆や構成作りをして、夕方5時くらいには終業していますね。

旅先で予定がある日は、いつもより早く起きて2時間だけ仕事してから出かけたり、帰ってきてから夕方に少し仕事をしたりして、調整しています。

ーー現在はWebライターの仕事の中でも、医療系の記事に絞られているのでしょうか。

Webライターをはじめたばかりの頃は、さまざまなジャンルに応募していましたが、今は医療系の記事に絞って受注しています。専門でないジャンルの記事を書いたこともあったのですが、医療系記事を書いた時と比べて、自分が満足のいく質の記事を納品できなかったんです

たとえば、マーケティングに関する記事を書いた経験がありますが、リサーチをしても専門用語が多いむずかしい記事がほとんどですよね。そのため、さらに調べる必要があり、リサーチに膨大な時間がかかってしまいました。締め切りまでに記事を仕上げようとすると、どうしても浅いリサーチで終わってしまい、浅い内容のまま納品せざるをえませんでした。

質の低い記事で報酬をいただくことに納得がいかなかったので、自信を持って書ける医療系の記事に絞るようにしています

旅しながら働いてみて感じた自己管理の必要性

写真提供:ふぁるまさん

ーー旅しながら働く暮らしかたを実際にしてみて、いかがでしたか。

旅をしていると、さまざまなイレギュラーな出来事があるため、定住している時と比べてスケジュールの自己管理能力がさらに求められていると感じました。

ーー旅しながら働く、ふぁるまさんの自己管理の仕方については別記事にまとめていただきました。具体例もありとても分かりやすくまとまっているので、気になる方はぜひご覧ください!

あわせて読みたい

▼ふぁるまさん執筆、タスク管理術について
現役Webライターのタスク管理術を紹介!効率化のポイントとは

①スケジュールの管理の仕方

ーー旅をしていると観光したり現地の人と交流したりする時間もありますよね。そんな中、どのように作業時間を確保されていたのでしょうか。

旅に出る前に、あらかじめ旅の行程を決めており、友達と会う約束も事前に入れていたので、突発的な予定はあまりありませんでした。受注した仕事に対してどのくらい作業時間が必要か計算した上でスケジュールを組んでいたので、大きく予定が狂うことはありませんでした

ただ、計画していたよりも作業時間が取れず苦労しましたね。1日おきに2週間移動し続けるハードな予定を組んでしまっていたので、毎日タスクに追われて過酷な日々でした……。

楽しかったですが、9月からはもう少し時間に余裕を持たせたスケジュールに変えました。週4日で仕事を終わらせるよう予定を組んで、さらに予備日として週1日は仕事が終わらなかったときに作業する日を作りました

ーー予備日を作ってスケジュールに余裕を持たせておくと、安心して旅が楽しめますよね。

そうですね。旅先でしかできない経験や、旅先でしか会えない人との時間も大事にしたいので、突発的な予定を楽しむためにも予備日は必要だと思いました。

②お金の管理の仕方

ーー旅にかかる費用はどのように管理されていましたか。

旅にかかる費用は、事前にざっくり予算を組んでいました。旅をするといっても、旅行のように非日常の贅沢を楽しむより、日常的な暮らしを日本全国でする感覚に近かったです。なので一人暮らしと変わらない予算を組んで、移動費を多めに設定していました。

ただ、旅に出てみると、ハプニングも多く想定外の出費がかさみました。突発的な出費があっても対応できるくらいの貯蓄は必要ですね。せっかく旅しているのに、お金がないから楽しめない場面がないように、予算にもゆとりを持たせておきたいです

私が旅をする目的のひとつに、将来定住する場所探しがあるんです。1週間ほど滞在してまちの雰囲気を肌で感じて、住みたいと直感的に思えるのか判断していました。外食もできる範囲で楽しみたいですが、できなかったことがあっても、また同じ場所に訪れた時に楽しもうと思えました。

まだ旅をはじめたばかりなので、これからも試行錯誤していきます!

今後挑戦したいこと

写真提供:ふぁるまさん

ーーふぁるまさんが、今後挑戦してみたいことはありますか。

旅しながら働くライフスタイルを続けながら、医療ライター以外にも、旅系の記事にも挑戦したり、旅先で薬剤師の仕事をしたりしたいです。

旅が好きなので、医療系以外にも旅系の記事も受注したいです。旅をメインテーマに運営している雑記ブログの内容もこれから充実させていきたいですね。また、今はライティングの仕事のみしていますが、薬剤師の仕事も好きなので週1日を目安に旅先で薬剤師の仕事ができたら嬉しいです

ーー私も旅や医療の記事執筆をしていましたが、ジャンルが違うと気分転換にもなりお仕事しやすかった印象があります!理想のライフスタイルに近づいていきそうですね。
ちなみに医療ライターとしては、今後挑戦してみたいことはありますか。

現在受注している医療系記事の中でも、学会レポートの編集業務が特に楽しいので、専門を深めてより分かりやすく書けるようになりたいです。学会レポートの業務をいただいているクライアントさんから、お医者さんに取材する記事もいずれ書いて欲しいとお願いされているので、取材記事も書けるようになりたいです。

ーーさまざまな記事を書くことでスキルが磨かれて、今後さらに業務の幅が広がりそうですね。

後進の薬剤師や医療従事者に向けてメッセージ

写真提供:ふぁるまさん

ーーふぁるまさんのように、今後働きかたを変えたい方に向けて、何かメッセージをお願いします。

「やりたいことをやろう」って伝えたいです。私の印象ですが、現場に入っている薬剤師さんは保守的な方が多く、やりたいことがたとえあったとしても「今の働きかたでも充分生活できているし……。」と枠に留まってしまいがちです。

もし理想が思い浮かんだのなら「まずは挑戦してみようよ」と。「やりたいけど、できないかもしれない」と不安に感じていることは基本実現しません。

自分がやりたいと思うライフスタイルをすでに実践している人がいるなら、同じように自分でもできるはずです。「私にはできない」と限界を決めるのではなく、やりたいと思う働きかたがあるならばその気持ちに素直に従って、何か一歩踏み出してみてほしいです。

薬局薬剤師だった頃の私が、医療ライターをしていた頃の松岡さんの記事を見て「やってみよう」と思ったように、この記事が誰かのきっかけになったらすごく嬉しいです!

ーーたくさんお話を聞かせてくださり、ありがとうございました!

取材:松岡マイ

ふぁるまさんのSNS

Twitterhttps://twitter.com/pharma_writer/
ブログhttps://pharma-ym.com/
▼ふぁるまさん執筆、タスク管理術について
現役Webライターのタスク管理術を紹介!効率化のポイントとは

ふぁるまさんも参加中、医療×Webクリエイター交流コミュニティ「MediWebラボ
2023年より、ふぁるまさんも添削・質問サポーターとして活躍!添削付き動画講座「医療ライターのはじめかた

この記事の執筆者

薬学生ライター:えみぞうさん

都内薬学部薬学科4年。大学を1年休学して日本各地を飛び回る。5歳から17年続けているダンスを強みに、旅先で出会った人とダンスでコミュニケーション。旅するダンサーえみぞうとして活動中。人と話すことと深く考えることが好き。「読んだ人の心を動かす記事」を目指して執筆しています。

Twitterhttps://twitter.com/amy_amy_twi
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メディア運営・編集

京薬卒、(株)Medited代表取締役。 医療・取材ライターや医療系介護メディアの編集長業務、キャリアスクールでの講師メンター業などを経て2020年よりオンライン動画講座「医療ライターのはじめかた」メディア「MediJump」の運営を開始。2022年より医療×Webクリエイターの交流コミュニティ「MediWebラボ」をスタート。2023年に法人化し、経済産業省JStarX起業家プログラム等に採択。「医療資格は、ずっと味方」をテーマに活動しています。