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休学中の薬学生ライター、えみぞうさんにインタビュー!【MediWebラボ企画vol.1】

こんにちは!MediJumpを運営しています、薬剤師ライターのまいまいです。

今回は、運営している「MediWebラボ(元:医療ライターの交流ラボ)」内で開催した「取材し合おう!イベント」にて、医療ライターであるラボメンバー同士で取材&記事作成した記事をvol.1〜4に分けて紹介していきます!

この記事では、ラボメンバーの薬学生ライターえみぞうさんに取材させていただいた内容を記事化しています。どうしてライティングを学びはじめたのか?薬学部進学の理由は?今後やりたいことは?など、気になる内容をたくさん聞かせていただきました!

薬学生ライター、えみぞうさんの自己紹介

ーー早速ですが、えみぞうさんの自己紹介をお願いします。

薬学部4年生で、現在(2022年8月)1年間休学中のえみぞうです。
ちょうどあと少しで休学期間が終わるところで、9月から復学予定です。

この1年間は、知り合った旅人さんの口コミを頼りに日本中の興味が湧いた場所に旅して、薬学以外にも将来やりたいと思えることがあるか模索していました

5歳からずっとダンスをしていて、中高ではミュージカルやダンスの振り付けもしていました。旅先では、コミュニケーションや思い出づくりとして、出会った人と踊った動画をInstagramに載せています。自分自身とても楽しい活動なので、「旅するダンサーえみぞう」という肩書きを使って旅をしています。

薬学部進学の理由は、楽しそうに働く母の背中だった

ーーありがとうございます。
休学をしていて、ダンスが好きで……と活動的なえみぞうさんですが、そもそもどうして薬学部に進学したのでしょうか?

私が薬学部に進学した理由は、薬局薬剤師として働いている母が、いつも楽しそうに仕事の話をする様子を見ていたからです

小さい頃からお母さんが話してくれる内容がすごく好きで、やりがいがある仕事なんだなと感じていました。薬のことになると「この薬がストロンゲストでね」とか、「こっちがジェルで、こっちがクリームでね」としゃべり続けるお母さんを見て、”何言ってるのかわかんないけど面白そうだな、お母さんが言ってる言葉の意味をもっと知りたいな”とずっと思っていました。

なので、自分の進路を考えたとき、良くも悪くも「薬剤師」しか思いつかなかったんです。薬学部のオープンキャンパスに行って「お母さんが言ってた薬がたくさんある!」とワクワクし、そのまま薬学部へ進学しました。

ーーお母さんの楽しそうな働き方がきっかけで、薬学部への進学を決めたのですね。

薬学部を1年間休学したきっかけ

写真提供:えみぞうさん

ーー念願の薬学部に進学したえみぞうさんですが、どうして休学をするに至ったのでしょうか。

私が薬学部を休学をしたきっかけは、去年(2021年)の夏にはじめて「旅」をしたことです。

旅をして多くの人と関わる中で、いろんな働き方をしている方や、いろんな考えを持っている方に出会いました。そんな中で言われた「薬学生なんだね。じゃあえみぞうは、将来薬剤師になりたいんだね」という言葉に疑問を持ったんです

私は座学が好きだし、お母さんが話している内容を知りたいという気持ちもあるので、薬学部で学ぶということに違和感はありません。でも、私には「薬学生」という肩書き以外にも、ダンスが得意だったり好奇心旺盛だったりといろいろな要素があります。なので、「私=薬学部=薬剤師」として見られることが絶対というわけではないと思いました。

そこで、もっといろいろな働き方や考え方、薬学部外の世界を知ってから、改めて自分の将来を考えたいと思うようになり、1年間の薬学部休学を決めました

休学をして「薬学生」でなく「旅するダンサー」になってみて

ーー薬学生としてではなく「旅するダンサーえみぞう」という肩書きにした経緯には、どんな思いがあったのでしょうか。

休学当初は「一旦薬学から離れたい」という気持ちがとても強かったんです。
なので、自己紹介ではあえて「薬学生です」と言わないときもありました。やっぱり「薬学生です」と言うと、どうしても相手から返ってくる言葉が「薬剤師になりたいんだね」「最近、こんな医療の話題があったよね」という内容につながっていきます。”この会話は、自分が旅先で求めている会話じゃないな”というギャップを強く感じていたので、”薬学生を前に出したくない”と思っていました

自分にとって”薬学生というアイデンティティは、全てではなくて部分的だ”と感じ、薬学生ではなく「ダンサー」を肩書きとして選びました。

ーー”薬学生だから”という固定観念ではなくて、えみぞうさん自身を多角的に見てもらえる環境で将来を考えたかった、ということでしょうか。

そうですね。やっぱり肩書きって、良くも悪くも先にイメージがついてしまう。それが自分にとって心地良い肩書きだったら良かったんですけど、当時は「薬学生のえみぞうちゃんは、将来薬剤師になりたいんでしょ」というイメージに対して、「いや、私は”薬学生だけ”でできていないのに」ともがいていました。

えみぞうさんが、取材ライターをはじめたきっかけ

写真提供:えみぞうさん

ーーえみぞうさんは、休学中に取材ライターのインターンもされていたとのことですが、えみぞうさんが取材ライターになったきっかけを教えて下さい。

「自分はこれからどう働きたいのかな」と思ったときに、「自分が好きで、できることで、人の役に立てること」がしたいなと思いました。でも、それってやっぱり見つけるのがすごく難しい。
休学中に、旅をしながらできるアルバイトをはじめたかったので、プログラミングやWebデザインなど興味の出たものをかじってみたこともありました。でも、”やってみたけど全然興味が湧かない。こだわりがなくて深掘りできない”という時期が続いてしまったんです。

「どんなアルバイトをしよう」と考えていた中で、たまたま周りに旅をしているライターさんが多くて「書いてみなよ」と声をかけてもらったことがあって。自分が作成した記事を褒めてもらえて「書いてよかったな」と感じたことが印象的で、ライティングを続けるようになりました

いろんな働き方を実際に試してみて、合う合わないを判断した結果ライターにたどりつきました。

ライティングの中でも「取材ライティング」が好きな理由

ーーライティングと言ってもさまざまな種類がありますが、えみぞうさんが「取材ライティング」を選んだ理由はどんなことだったのでしょうか。

私が「特に取材ライティングが好きだな」と思う理由は、人の話を聞くことが好きだからです。休学したはじめの頃は、自分一人で取材メディアを作ろうと思っていたほどでした。想像以上に大変で断念してしまいましたが……。

旅をしていろいろな人の話を聞いて、自分が視野を広げられたから、そんな内容を取材記事として多くの人に届けられたらと思います。「この人の話、大学の友達にも聞かせたいな」と思うことが多いので、取材記事として残せるようになりたいですね

MediJumpの取材ライターをして感じたこと

ーーえみぞうさんには、このメディア「MediJump」でも取材ライティングを経験してもらっています。MediJumpでは、いろいろな働き方や考え方をしている医療従事者さんにお話を伺うことが多いですが、MediJumpでの取材を通して感じたことはありましたか?

「医療従事者の中にも、働き方や考え方が多様にあるんだな」というのはすごく感じました
ゲストの皆さんには、最後に「読者へのメッセージ」を伺っているのですが、良い意味でいつも全然違うメッセージを共有してくださいます。毎回ゲストさんごとに違う内容になるので、取材記事を作成する私にとっても新鮮さがあります。

単純に、「読者さんも、やりたいことを挑戦してみてね!」というだけのメッセージじゃないんですよね。皆さん一人ひとりが歩んできた道を振り返った上で最後の「読者へのメッセージ」だからこそ、深みや説得力があるなと感じています

ーー皆さん経験を振り返って、失敗も成功も含めてお話ししてくれるので、とても深みがあるメッセージですよね。えみぞうさんもいずれ「経験を踏まえて、メッセージを伝える側」になっていきそうです!

自分を見つめ直したえみぞうさんが、これから叶えたい夢

写真提供:えみぞうさん

ーー1年間の休学を経て、えみぞうさんがこれから叶えたい夢や働き方はありますか?

正直、まだ若干ぼんやりとしています。
ただ、やっぱり大学の研究テーマでも「薬学」を前面に出すことは、自分のやりたいことと違うのかなと思いました。

私は、どちらかと言うともっと人の暮らしに身近なところで、自分の身の回りの人に対して「薬学」の知識を使いたいなと思っています。例えば、医療と暮らしの中間地点として「食と農業」みたいな分野が面白そうだなと感じています

食事って毎日食べるし、絶対になくならない普遍的なものでもある。”薬を飲んだらどう体内で動くのか”と同じで、食事も栄養や腸内細菌のことなどを絡めてみると面白そうだなと。

農業については、旅をしてから興味を持つようになりました。最先端の医療よりも”古く昔からある変わらない歴史”として、漢方や東洋医学など文化として残っているものに魅力を感じています。

ーー漢方や食というジャンルだと、薬膳料理などと相性が良さそうですね!
えみぞうさんは、以前「場づくりをしたい」と話されていた時もありましたが、やりたいことを組み合わせて活動できたら、というイメージでしょうか。

旅をして立場も年齢も全く違う方々と交流できたことが、人生の選択肢を幅広く考えるきっかけになりました。なので、さまざまな背景を持つ人が使いたい時に好きな利用方法で自由に滞在できる場を提供できたら嬉しいです。

例えば最近は、1階がカフェで地元の人もふらっと訪れつつ、2階はシェアハウス兼ゲストハウスになっていて、自分は3階に住んでいる、という妄想をしています。旅人も地元の人も長期滞在者もゆるっと交流できたら、固定概念に縛られない自分らしい暮らし方を、それぞれが追求できるのではないかと思います。

また、自分で農業をして、自分たちで育てた食材を使ったメニューを提供する。そこに漢方や栄養学など薬学の強みをプラスする。そんな働き方ができたら、自分に対しても豊かな気持ちになるだろうな、という理想はあります。

ーーえみぞうさんの薬学の知識も休学を通して得た経験や考え方も、巡り巡ってつながっていきそうですね。しっかり立ち止まって自分を見つめ直し、自分も周りも豊かな生き方を考えていることが、とても素敵だなと感じました。

ペアインタビューをしてみて:取材ライターの感想

薬剤師ライター
松岡マイ

今回は、MediWebラボ企画/取材ライティングをし合おう!イベント】として、いつもMediJumpで取材記事作成をしてくれているえみぞうさんにインタビューをしました!

1年間の休学を経て変わった考え方や、えみぞうさんの今後についてお伺いしましたが、改めて「薬学部を休学し、自分を見つめなおす」という決断力や、さまざまなことに挑戦した行動力がすごいなと感じました。

私も駆け出し取材ライターの頃に、自分の活動を取材していただく機会があったのですが、「他の人はこうやって取材しているんだ!」とたくさん学ばせていただきました。今回のイベントを通して、取材ライティングに興味がある方が何か得るきっかけになれば嬉しいです!

SNSの紹介

【えみぞうさんのSNS】
・Twitter:https://twitter.com/amy_amy_twi
・Instagram:https://www.instagram.com/tabi_amy_dancer_/

「取材し合おう!イベント」企画:MediWebラボ
医療×Webで活躍するクリエイターさんの参加をお待ちしています!🙌
https://community.camp-fire.jp/projects/view/577055

取材・記事作成:松岡マイ

ABOUT ME
運営・記事編集:松岡マイ
薬剤師webフリーランス。 医療・取材ライターや医療系介護メディアの編集長業務、キャリアスクールでの講師メンター業などを経て「医療ライターのはじめかた」というオンライン動画講座を運営中。医療×Webクリエイターチーム「MediWeb」運営・ディレクション担当。医療取材メディア「Medi Jump」を運営。Webエンジニアのブラジル人婚約者と海外移住めざして奮闘中。