医療ライターからのステップアップや収入アップのため「メディアディレクター」という働き方が気になりはじめた方もいるのではないでしょうか。
挑戦してみたいと思う一方で、「自分に向いているのかな」と気になり次の一歩を踏み出せない方は少なくありません。失敗して、時間やお金を無駄にしたくないと思うのは当然です。
実は、医療ライターはメディアディレクターとして非常に重宝される素質を持っています。エビデンスを重視して、正確な情報を届けるスキルが身についているためです。
本記事では、メディアディレクターに向いている人・向いていない人の特徴や目指し方を解説します。メディアディレクターに興味がある医療ライターの方は、ぜひ最後まで読み進めて、挑戦するきっかけにしてみてください。
薬剤師ライター河江いなさん
なお、本記事でのディレクターとは、メディアディレクターのことを指します。
メディアディレクターとは?仕事内容と役割


メディアディレクターは、Webメディアの運営・管理を統括する責任者です。メディアによっては、編集長と呼ばれることもあります。
プロジェクト全体を見渡しながら、企画から制作、運営までをディレクションする役割を担います。主な仕事内容は、以下のとおりです。
| 仕事内容 | 詳細 |
| 企画立案・設計 | 検索意図を整理し、メディアの方向性やテーマを決める |
| 制作進行管理 | 記事のスケジュールや納期を調整する |
| 公開・品質確認 | 記事の内容や品質をチェックする |
| SEO・アクセス分析 | 検索順位やアクセス数をもとに記事を修正する |
| 医療ライター・編集者との連携 | 指示出しやクライアントとの調整を行う |
ただし、全ての業務を担うというわけではなく、クライアントの状況やメディアの規模、チームの体制によって業務範囲は異なります。
メディアディレクターに向いている人の特徴3選


メディアディレクターに向いている人には、いくつかの共通点があります。
当てはまる項目が多いほど、メディアディレクターとしての適性が高いサインといえるでしょう。ここでは、メディアディレクターに向いている人の代表的な3つの特徴を紹介します。
人と関わり、チームで動くことが好きな人
メディアディレクターは、クライアント・医療ライター・編集者と連携して、ひとつのメディアを作り上げる仕事です。そのため、記事の方向性を伝えたり、納期を相談したりとコミュニケーションをとる場面が多くあります。
一人で記事を書き続けるよりも、複数の人と関わってメディアを育てるほうが楽しいと感じる人も多いです。実際に、医療ライターからディレクターへ進んだ人も少なくありません。
「Medi+医療系メディアディレクション講座」を受講し、メディアディレクターとしても活動する西みねこさんも、「クライアントと一緒にメディアを作っていける点に、やりがいを感じる」と話しています。
人と話したり、チームで何かを作り上げたりすることが好きな人は、メディアディレクターに向いているといえるでしょう。
ペースを崩さず、全体の進行を管理できる人
複数の医療ライターの進捗と納期を同時に調整する必要があるため、ペースを崩さずに進行を管理する能力が必要です。
進行管理といっても、スケジュールの確認だけではありません。テーマが被らない記事設計や季節に合わせた企画など、メディア全体のバランスを取るスキルも求められます。
多くの医療ライターと仕事をするディレクターには、ペースを崩さない進め方が欠かせません。クライアントの求める質を保ちつつ、メディア全体を見渡してバランスの良い記事になるよう、個別の指示出しも必要です。



河江いなさん
納期から逆算して段取りを組み、コツコツ進めてきた医療ライターの経験は、ディレクションでも十分に活かせると考えられます。
相手の要望に柔軟に対応できる人
メディアディレクターは、クライアントの要望や進行中の変更に合わせながら、より良い形を提案する力が求められます。そのため、相手の要望に柔軟に対応できる人も、メディアディレクターに向いているといえるでしょう。
西みねこさんは、「クライアントから受けた相談に対して、提案して関われる点に、メディアディレクターの面白さを感じる」と話しています。
また、「Medi+医療ライターのはじめかた講座」を卒業し、医療ライターやメディアディレクターとして活動している松本メグミさんは、「美容系の案件が多かった時期に、たまにいただく医療系の案件が気分転換になった」と振り返っています。案件ごとに求められるものが変わる状況を、負担ではなく楽しみとして受け止めている一例です。



河江いなさん
このように、変化を楽しめる人や変更を柔軟に調整できる人は、メディアディレクターの仕事を前向きに楽しめるかもしれません。
医療ライターは、クライアントごとのルールや修正依頼に応じて原稿を調整してきました。その積み重ねが、要望に合わせて動く柔軟さとしてすでに発揮されているのです。
メディアディレクターに向いていない人の特徴


ここからは、メディアディレクターに向いていない可能性がある人の特徴を紹介します。
ただし、当てはまったからといって「向いていない」と決まるわけではありません。今は苦手でも、学びや経験を積むことで補える部分は多くあります。
メディアディレクターへの道をあきらめるのではなく「どこを克服すればいいのか」という気持ちで確認してみてください。
一人で黙々と作業する、シングルタスクが好きな人
メディアディレクターは、チームの調整役として複数の人を動かす力が求められます。そのため、一人で黙々と作業するのが好きな場合は、負担を感じやすいかもしれません。
メディアディレクターの仕事は、執筆のみで完結しません。以下のような人とやりとりする機会が日常的にあります。
- 医療ライターへの指示出し
- 進捗の確認・スケジュール管理
- クライアントへの報告
自分の作業だけに集中したい人にとっては、こうしたやりとりの多さが気になるでしょう。
ただし、一人での作業が好きな人でも、人と一緒にメディアを作る楽しさを知れば見方が変わります。最初からチームでの調整が得意である必要はありません。



河江いなさん
まずは添削や少人数でのやりとりなど、小さな調整役から慣れていく方法もあります。
スケジュール管理やマルチタスクが苦手な人
スケジュール管理やマルチタスクが苦手な人も、はじめは戸惑いやすい傾向があります。複数案件の進捗や納期の同時管理などが、メディアディレクターの仕事の中心になるためです。
実際の現場では、記事の制作をしながら次の企画の準備や、修正の対応を並行して進める場面も少なくありません。同時並行で物事を進めるのが極端に苦手だと、大変さを感じやすくなります。



河江いなさん
とはいえ、もともとスケジュール管理が得意でなくても心配はいりません。
クライアントのペースに合わせて調整しながら進めているメディアディレクターもいます。進行管理は、ガントチャート*のようなツールや型を使えばカバーしやすい領域です。管理の方法を身につければ、克服の道は十分にあります。
医療ライターからメディアディレクターを目指すには


メディアディレクターは、医療ライターの経験を土台にして目指せる仕事です。
正確な情報を届けるための情報源の確認や納期から逆算する進めかたは、ディレクションでも欠かせません。ディレクション自体が未経験でも、医療ライターとして記事を書いてきた経験は、メディアディレクターの仕事場面でも活かせます。
医療ライターからメディアディレクターを目指す流れは、以下のとおりです。
- 医療ライターとして記事制作の実務経験を積む
- 記事の添削や小さなディレクションなど、まとめ役の仕事から少しずつ関わる
- SEO・進行管理・チーム運営など、ディレクションに必要なスキルを動きながら学ぶ
実際に、添削のサポートやディレクションの一部からはじめて、メディアディレクターへと活動を広げた医療ライターもいます。最初から大きな案件を任される必要はなく、今の仕事の延長線上で少しずつ経験を積んでいくと良いでしょう。



河江いなさん
ただし、進行管理やチーム運営には、独学では判断が難しい場面もあります。
実務に近い流れを学べる講座を活用することも、選択肢のひとつとして挙げられます。
メディアディレクターに挑戦してみよう


メディアディレクターは、クライアントや医療ライターなど、さまざまな人と関わりながらメディアを作り上げていく職業です。
人と関わることが好き・柔軟な対応で全体の進行を管理できる人はメディアディレクターを目指しやすいでしょう。もし苦手な部分があっても、学びと経験で補える部分が多いため安心してください。
とはいえ「独学で学ぶのが不安」と感じる方もいるかもしれません。その場合は、ディレクションの基礎から学べる環境を活用するのもひとつの方法です。



河江いなさん
医療ライターとして積んできた経験は、ディレクションの確かな土台になっています。
自分の適性を確かめて、メディアディレクターへの一歩を踏み出してみましょう。
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