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働き方を変えたい医療従事者へ|在宅ワークを実現したリアルな声を紹介

医療従事者として働くなかで、「このまま現場で働き続けられるのだろうか」と不安を感じたことはありませんか。

収入面や人間関係の悩み、心身の疲れ、ライフスタイルの変化など、働き方を見直したいと感じるきっかけは誰にでもあり得ることです。

とくに近年は、「在宅で、自分のペースを保ちながら働きたい」と考える医療従事者も少なくありません。

薬剤師ライター

伊東ひなさん

この記事では、薬剤師で現役医療ライターでもある筆者が、医療資格を活かして新しい働き方を実現した医療従事者の事例を、悩みやきっかけ別に紹介します。

医療資格は、在宅ワークにおいても大きな強みになります。この記事を参考に、自分が今の働き方で何に悩んでいるのか、これからどのように働きたいのかを整理するところからはじめてみましょう。

働き方を変えたいと思うのは自然なこと

「子どものそばにいたいけれど、自分のキャリアも諦めたくない……」
このように子育て中に悩むママは、多いのではないでしょうか。

筆者も出産・育児を経験し、働き方を変えたいと思った経験があるひとりです。しかし、働き方やキャリアに悩むのは、子育て中のママだけではありません。

厚生労働省が医療・介護分野の就職者857人を対象に実施した調査では、前職の離職理由として最も多かったのは「職場の人間関係の難しさ」で、約3人に1人が挙げていました。[1]続いて、「仕事内容への不満」「昇進・昇給・給与への不満」「休暇の取りづらさ」「勤務時間の長さ」などが上位を占めています。[1

このように、多くの人が職場環境や働き方への悩みをきっかけに新たな道を選んでいます。今の働き方を見直したいと感じるのは、自然なことといえるでしょう。

とくに、医療従事者の場合は「このまま現場で働き続けられるのだろうか」と不安になることも少なくありません。

薬剤師ライター

伊東ひなさん

人手不足による忙しさや不規則な勤務、子育てとの両立のむずかしさなどから、現在の働き方に不安や迷いを感じている方も多いでしょう。

【悩み別】働き方を変えたいと思ったきっかけとは?

「働き方を変えたいけれど、一歩踏み出す勇気がない」
働いていると、誰しも一度は悩んだ経験があるのではないでしょうか。

この章では、実際に医療従事者が働き方を変えたいと思ったきっかけと、どのように変わったのかを、以下の4つに分けて、事例を紹介します。

  • 育児とキャリアの両立がむずかしいと感じたから
  • 現在の職場や働き方に限界を感じたから
  • 家族の環境の変化があったから
  • 心身の不調から退職し、現場以外で働きたいと思ったから

今の自分の状況と似ている方の事例を、ぜひ参考にしてみてください。

育児とキャリアの両立がむずかしいと感じたから

「職場の人に迷惑をかけてしまう罪悪感、会社に連絡するのがつらい」
「子どものそばにいたいけれど、自分のキャリアも諦めたくない」
このように、育児との両立に悩む医療従事者は少なくありません

ここでは、育児をきっかけに働き方を見直した3名の事例を紹介します。

職種働き方を変えたいと思った理由選んだ働き方変化

河江いなさん
(薬剤師)
子どもの体調不良のたびに会社に申し訳なさを感じることがストレスだったため医療ライター自宅で自分のペースで働けるので、精神的なストレスが減り、働きやすくなった

朝倉りんさん
(理学療法士)
「子どものそばにもっといたい」と思ったため医療ライター
Webデザイナー
リハビリサポート(オンライン)
フリーランスのため、自分で調整し、子どもとの時間を確保できるようになった

潮見ゆうかさん
(薬剤師)
育休明けに病棟業務や多職種連携といった「花形の仕事」から外されてしまい、キャリアアップの壁を感じたため病院薬剤師
医療ライター
医療系取材ライター
臨床でも在宅でも働けるスキルを身につけたことで、「何があっても乗り越えられる」という自信がついた

河江さんのように、「子どもの急な発熱にも対応しながら働きたい」と悩む方もいるでしょう。医療ライターは、働く時間を比較的調整しやすい仕事のため、自分の生活に合わせて働きたい方に向いている働き方です。

薬剤師ライター

伊東ひなさん

子育てと仕事を両立したい方にとって、医療ライターやWebデザイナー、医療系取材ライターは、新しい働き方の選択肢となるのではないでしょうか。

現在の職場や働き方に限界を感じたから

「毎日の残業に追われてつらい」
「がんばりに見合わない給与にモヤモヤ……」
このような悩みを抱えていませんか。不安や不満を抱えたまま働き続けるのは、心身ともに疲れてしまいますよね。

ここでは、現在の職場や働き方に限界を感じたことがきっかけで、新たな一歩を踏み出した3名の事例を紹介します。

職種働き方を変えたいと思った理由選んだ働き方変化

うみのさん(薬剤師)
長時間の残業に疲弊したため薬局薬剤師(フルタイム勤務)
Webデザイナー
医療職の経験を活かし、憧れだったデザインのスキルを身につけられた

速水愛さん(薬剤師)
薬剤師の臨床業務に魅力を感じられなかったため医療ライター「なりたい自分」を発見し、自分のペースで働けるようになった

あさみさん(管理栄養士)
当時の職場がハードな環境で、休暇の取得や給与面で不満があったため特定保健指導*
医療ライター
ヘルスケア関連企業のアドバイザー
本来やりたかった「予防医学」につながる仕事ができるようになった

特定保健指導*:40~74歳において健診で生活習慣病のリスクが高いと判断された人に対して医師や保健師、管理栄養士が行う生活習慣の改善に関わる指導のこと。

職場環境や仕事内容に悩んでいても、資格や経験を活かせる働き方はひとつではありません。

今回紹介した3名も自分に合った環境を見つけ、新しいキャリアに挑戦しています。

薬剤師ライター

伊東ひなさん

今の働き方に違和感を感じている方は、視野を広げて別の選択肢を探してみるのも良いでしょう。

家族の環境の変化があったから

結婚や転勤、子どもの成長など、家族の環境が変化すると、これまでと同じような働き方を続けることがむずかしくなる場合があります。

ここでは、家族の環境の変化により働き方を見直した3名の事例を紹介します。

職種働き方を変えたいと思った理由選んだ働き方変化


佐藤おさむさん
(放射線技師)
子どもの塾代などでお金がかかるようになったため病院勤務医療ライタ
薬機法チェック
サイト制作
自分のペースで在宅ワークができるため、すきま時間も活用し週30時間ほど稼働できるようになり、副収入を得ることに成功した


ゆうさん
(薬剤師)
家族の転勤をきっかけに、転職のたびにキャリアがリセットされてしまう虚しさを感じたため薬局薬剤師(パート勤務)
SNS運用サポート
薬機法チェック
転勤に左右されにくい働き方を実現し、パート薬剤師と在宅ワークを両立薬機法*の専門性を身につけ、継続案件の獲得につながった


なかのふみさん
(看護師・助産師)
国際結婚を機に、病院勤務を続けるのはむずかしいと感じたため医療ライター
助産師相談サービス*
ライフスタイルの変化に対応できる在宅での働き方を実現病院以外にも活躍の場があると知り、新たな挑戦への意欲が高まった

助産師相談サービス*:企業の委託を受け、「助産師コンシェルジュ」として相談サービスを提供すること

薬機法*:医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器などの品質、有効性、安全性を担保するための法律。広告の規制に関しても定められている。

実際に今回紹介した3名も、家族の環境の変化に合わせて働き方を変えたことで、自分らしいキャリアを築いていました

薬剤師ライター

伊東ひなさん

医療ライターや薬機法チェック、SNS運用サポートなどの在宅ワークは、場所や時間に縛られにくく、ライフスタイルの変化にも対応しやすい働き方のひとつです。

心身の不調から退職し、現場以外で働きたいと思ったから

医療従事者として働くなかで、心身の不調をきっかけに、「このまま現場で働き続けるのはむずかしいかもしれない」と感じる方もいるでしょう。しかし、体調を崩したからといって、これまでの臨床現場での経験や知識が無駄になるわけではありません。

ここでは、体調不良や働きづらさをきっかけに、現場以外の働き方を選んだ2名の事例を紹介します。

職種働き方を変えたいと思った理由選んだ働き方変化

松本メグミさん
(薬剤師)
体調不良を機に、新たなスキルを身につけたいと思ったため医療ライター
オンライン診療の事務職
現場以外でも専門知識を活かせると実感できた在宅で働きながら新たなスキルを習得できた

なかこまさん
(薬剤師)
医療従事者の一般的な働き方が自分に合わず、体調不良により働けなくなったため医療ライター
病院薬剤師
自分のペースで在宅ワークに挑戦できるようになった

医療ライターやSNS運用代行、オンライン事務職など、医療知識を活かせる働き方は多様です。

薬剤師ライター

伊東ひなさん

今の働き方に悩んでいる方は、新たな選択肢にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

本業がある中で新しい働き方の準備をする方法

「医療職として働きながら、新しい働き方の準備をするのは大変そう……」

そのような不安を感じている方は、以下に示す3つのステップに沿って準備すると、効率が良いでしょう。

  • ステップ1:在宅でできる仕事の選択肢を知る
  • ステップ2:これまでの経験や得意なことを整理する
  • ステップ3:今の生活に合わせた学ぶ方法を知る

ひとつずつ順番に解説します。

ステップ1:在宅でできる仕事の選択肢を知る

「医療従事者は現場でしか働けないのでは?」
そのように思っている医療従事者は少なくありません。

ここでは、医療資格や臨床現場での経験を活かせる在宅ワークの例を紹介します。
在宅でできる仕事の一例は以下のとおりです。

在宅でできる仕事内容
医療ライター医療・健康に関する記事やコラムを執筆する仕事。医療知識を活かして、正確でわかりやすい情報を発信する。

メディアディレクター
Webメディアの記事企画やライターへの依頼・進行管理・品質チェックなどを行い、メディア全体の運営をサポートする。

Webデザイナー
Webサイトやバナー*、SNS画像などのデザインを制作する仕事。デザインツールを使って見やすく、魅力的なページを作成する。
オンライン服薬指導ビデオ通話を通じて患者さんへ服薬指導を行い、薬の飲み方や副作用などを説明する。
オンライン漢方相談オンラインで相談者の体調や悩みをヒアリングし、一人ひとりに合った漢方薬や養生法を提案する。
ブログ運営医療や健康、子育てなどのテーマで記事を発信し、広告収入やアフィリエイト収入*を得る働き方。
コールセンター電話やチャットで問い合わせや予約受付、カスタマーサポートなどをする仕事。
データ入力指定されたデータをExcelや社内システムへ入力し、整理する仕事。

バナー*:WebサイトやSNS、広告などで使われる画像付きの広告。

アフィリエイト収入*:商品やサービスを紹介して、その紹介経由で購入や申し込みがあると得られる成果報酬。

たとえば、薬剤師として患者さんにわかりやすく病気や薬の知識を伝えてきた経験は、誰でもわかりやすい文章を書けるスキルにつながります

薬剤師ライター

伊東ひなさん

また、医療現場で培ってきた「正確な知識」や「細やかな変化に気づく観察力」は、医療ライターやメディアディレクター、コールセンターなど、さまざまな在宅ワークで活かせる強みとなるでしょう。

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ステップ2:これまでの経験や得意なことを整理する

患者さんに喜ばれたこと、職場で感謝されたこと、自分がうれしいと感じたことなど、なんでも構いません。これまでの経験やできること、自分の得意なことを書き出してみましょう

これまでの人生を振り返ってみると、自分の強みが見えてくるためです。

薬剤師ライター

伊東ひなさん

筆者もこれまでの経験や得意なことを整理したところ、「人にわかりやすく説明することが好き」といった強みがわかりました。その結果、医療ライターという新しい働き方を見つけるヒントを得ました。

さらに定期的に自分自身を振り返ると、その時々で新たな気づきが生まれることもあります。[2]すぐに行動したくなる気持ちもわかりますが、働き方を変えるために自分を見つめ直すことは、大変重要なステップなのです。

今の生活に合わせた学ぶ方法を知る

新しいスキルを学ぶ方法は、大きく分けて独学と講座受講の2つがあります。

独学と講座受講には、それぞれメリット・デメリットがあります。大切なのは、「どちらが優れているか」ではなく、今の自分の生活に合わせた方法を選ぶことです。

独学のメリットとデメリットは、以下のとおりです。

独学のメリット独学のデメリット
費用を抑えてはじめられる自分のペースで進められる情報収集や学習計画は、すべて自分で行う必要があるモチベーションを保つのがむずかしい孤独を感じやすい

「自分で調べながら学ぶことが苦にならない」
「学びたいことがはっきりしている」
このように思う方は、独学でも学習を進めやすいでしょう。

おもな勉強ツールとしては、書籍や経験者のブログなどがあります。

薬剤師ライター

伊東ひなさん

またYouTubeでも、ライティングやブログ運営、Webデザインについての知識が無料で公開されていることもあるため、活用するのも良いですね。

Medi+の講座受講のメリットとデメリットは、以下のとおりです。

講座受講のメリット講座受講のデメリット
現役のプロから、短時間で効率よく知識を得られる
テキストで無制限で質問できる
モチベーションが保ちやすい
動画講座なのでスキマ時間で視聴し自分のペースで進められる
卒業後の案件獲得で活用できる
実績がもらえる
同じ目標を持つ仲間と一緒に頑張れる
医療に特化しているので専門性が高い
ほかの受講生の課題や添削まで確認できる
添削の質や質問への回答など、サポートが手厚い
最初にまとまった費用がかかる
3ヶ月などの受講期間が決まっているため、講座を有効活用するために意識的に時間を空ける必要がある

講座では、実際に仕事につながる知識やスキルを体系的に学べるため、効率的に進められます。また、講師や仲間の存在が学習のモチベーションアップにもつながる点も大きなメリットです。

「まずは独学で情報収集からはじめたい」という方は、以下の記事も参考にしてみてください。

一方で、「現役のプロから実践的に学びたい」「最短距離で学びたい」という方は、講座を受講してみるのもひとつの選択肢です。

薬剤師ライター

伊東ひなさん

自分に合った学び方を選び、無理のないペースで新しい一歩を踏み出してみましょう。

あわせて読みたい

働き方を変えたいと思った今が、準備をはじめるタイミング

誰しも新しいことに挑戦するときは、不安を感じるものです。

薬剤師ライター

伊東ひなさん

筆者も薬剤師から未経験で医療ライターをはじめましたが、最初は不安な気持ちが強く、はじめの一歩をなかなか踏み出せませんでした。

しかし、「働き方を変えたい」という気持ちが、新しい一歩を踏み出す原動力になると感じています。

医療資格や臨床経験は、現場以外でも大きな強みになります。まずは、自分の経験や得意なことを整理し、どのような働き方が自分に合うのか考えてみましょう

自分に合った働き方がイメージできたら、無理のない範囲で少しずつ準備をはじめてみてください。その一歩が、理想の働き方につながるきっかけになるはずです。

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執筆

明治薬科大学卒。大手調剤薬局で小児科、整形外科、眼科、内科と多種多様な処方を扱い、幅広い年代の服薬指導を経験。現在は薬局勤務をしながら医療ライターとして活動中。執筆では、「人の気持ちに寄り添う心」を軸に、誰でもわかりやすく、安心できるような優しい文章を意識しています。「第22回Medi+医療ライターのはじめかた講座」卒業生。