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薬剤師の医療ライター、モトミさんにインタビュー!がんばりすぎない働き方を目指して【MediWebラボ企画vol.4】

こんにちは!MediJumpを運営しています、薬剤師ライターのまいまいです。

今回は、運営している「MediWebラボ(元:医療ライターの交流ラボ)」内で開催した「取材し合おう!イベント」にて、医療ライターであるラボメンバー同士で取材&記事作成した記事をvol.1〜4に分けて紹介していきます!

この記事では、ラボメンバーの薬剤師ライターモトミさんに取材させていただいた内容を記事化しています。どうして薬剤師から医療ライターになったのか?今後目指す働きかたは?など、気になる内容をたくさん聞かせていただきました!

薬剤師の医療ライター、モトミさんの自己紹介

ーー最初に、モトミさんの自己紹介をお願いします。

薬剤師の資格を活かしながら医療ライターとして活動している、モトミです。
薬剤師のキャリアとしては、卒業後の4年間はドラッグストアでOTC医薬品の専門の薬剤師として勤め、その後半年間(2021年末まで)は同じ会社の調剤薬局で勤めていました。

医療ライターとしては、今年(2022年)の4月に「医療ライターのはじめかた」講座を受講後、今年の5月から少しずつ活動を始めています。

OTC:「Over The Counter オーバー・ザ・カウンター」カウンター越しにお薬を販売する形式に由来。 OTC医薬品は通称、市販薬を指します。

ーー薬剤師として4年半働かれたのですね。主にどのような業務をされていたのですか?

ドラックストアでOTC専門の薬剤師として働いていたときは、服薬指導をがんばっていました。具体的にいうと、お客様から健康上の相談を受けたり、困っているお客様に自らお声かけしたりして、内容に応じて市販薬をこちらからご案内するような業務です

幅広い客層の方が来られるのでご相談内容はさまざまで、症状をはじめ健康上のお悩みを根掘り葉掘りお聞きして、私がお薬や健康食品のおすすめをしていくんですね。なかには、スキンケアの相談などもありました。皆さんがよく想像されるであろう、薬局にいる薬剤師の働き方とは少し違うかも知れません。

ーー職場によって、薬剤師の業務内容に違いがあるのですね。

薬剤師としてやりがいを感じていた瞬間

ーー薬剤師として働くなかで、モトミさんがとくに意識していたことはありますか?

私は薬剤師なので服薬指導する立場ですが、特段薬をおすすめしたいわけではないんです。病気の予防に興味があり、たとえば栄養剤やスキンケア商品など、悩んでいる症状が出にくくなるような成分が入っているものをお伝えすることが大事だと感じています

もちろん、症状にあわせて薬をおすすめすることはありますが、「特別これがいい」という話をすることはありませんでしたね。まんべんなくドラックストアで扱う商品のことを把握して、その人に合ったものやご要望に応えるようにしていました。

ーーたしかに、初期症状の改善や予防のためにドラックストアでの薬剤師の役割は重要だと思います。お客様のご要望にお応えするために幅広い知識が必要ですね。

そうですね。お客さんによっては、同じ症状だとしても「こちらの商品のほうがいい」「これは買いたくない」とおっしゃる場合があるので、状況に応じておすすめしていきます。大変ではあるのですが、丁寧に接客してきたことで感謝してもらうことも多く、やりがいを感じていました。

わざわざ購入後に来店してくださって、「ありがとう、相談するならモトミさんですね」と直接お礼を言われたときはめちゃくちゃうれしかったですね

ーー「相談するならモトミさんですね」という言葉は、とてもうれしいですね

モトミさんが医療ライターになったきっかけ

ーーモトミさんが、医療ライターを学びはじめたきっかけや経緯など、お伺いできればと思います!

はい、よろしくお願いします!

薬剤師をやめて、自身の働き方を見直した

ーー薬剤師としてのやりがいを感じていたモトミさんが、医療ライターに転身したきっかけは何だったのでしょうか。

私が薬剤師をお休みして、医療ライターに転身したきっかけは、適応障害になってしまったことです。OTC専門の薬剤師のときは楽しい反面、かなりハードワークで朝7時半に家を出て23時ごろに帰宅するような長時間労働がありました。

体力に限界を感じたので調剤薬局へ異動したのですが、異動先の環境が私には合わなくて、今度は精神的に不安定になってしまったんですよね。

そのため、一度薬剤師はお休みすることを決め、別の働き方に目を向けるようになりました。仕事を探しているなかで、私は人の話聞いたり相談に乗るのが好きなことから、最初はカウンセラーの仕事に興味を持ちました。

まず、心理学の勉強を始めたのですが、その方面で働けるとは限らないなと感じたので、自分に合った働き方は何かをずっと考えていましたね。すると、たまたま医療ライターについて知ったんです。

私は元々、趣味で2年間くらいnoteで文章を書いてたので、「書くこと」があまり苦じゃなかったんですね。「へえー、そういう道もありかも」って思ったときに目に留まった「医療ライターのはじめかた」講座を受講してみようと決めました。

ーー体調不良がきっかけでご自分にあった働き方を探されたのですね。「医療ライターのはじめかた」講座を受けた感想を教えてください。

とても楽しかったです。講座を受けて初めてSEOライティングの書き方などを知って、新鮮でした。今まで好き勝手にnoteに書いていたので、書き方が全然違いました。SEOライティングに慣れるまでは時間がかかりましたが、とても楽しく受講できました

講座では、SEO記事を一本書いてみようというカリキュラムがあり、私は女性の生理に困っている人に向けて執筆をしたんです。私自身も生理の悩みを抱えていた時期があり、実際に対策をして改善した経験があったので寄り添う記事が書けると思いました

ーーモトミさんが講座で執筆された記事は、ご自身の経験をもとにしたとても親身な内容だと感じました。薬剤師としての知見が盛り込まれており、おすすめされた改善策をすぐにでも試したくなりました!

医療ライターとして、一歩踏み出してみて

ーー講座を通して初めて医療記事を書かれた感想は、いかがでしたか?

そうですね……やはり薬剤師としての知識はあってもリサーチは大変だと感じました。記事をまとめるために確実な情報を集める必要があるし、間違っていないか不安でかなり調べるので時間がかかります

でも、専門的なライティングほど難しい点はあるんですが、薬剤師の経験を活かして執筆できる記事って薬に関する知識だけではないのだなと知りました。講座受講後ありがたいことにすぐにお仕事をいただけたのですが、その内容は薬剤師の転職に関するものでした。

ーー医療記事の大変さはあったものの、講座受講後すぐにお仕事ゲットされたのですね。すごいです!薬剤師の経験を活かせる内容だったんですね。

はい。今までの経験をいろいろな方面から活かせるのはとてもうれしいなと感じます。今、医療ライターを始めて3か月ほどになりますが、今後は私が関心の高い病気の予防に関する記事にも携わりたいですね。それから心理学の勉強をしているので、メンタルケアの記事にも興味があります。

体調が悪いと感じる人や気分が優れない人が私の書いた記事を読んで、セルフケアを始めたり、病院を受診したりなど、何かのきっかけになればいいなとも思います。それは、私のように体調を崩す前に、早めの対策を練ってほしいという思いからです。

自身の経験をもとにした、目指したいライター像とは

ーー体調を崩された経験が医療ライターとしての活動のモチベーションになっているのですね。

そうですね。もっとたくさんの人が、体調不良にすぐに対策したり、勇気をだして誰かに相談したりできるようになってほしいと感じます。先ほどお話した私が適応障害になった経緯ですが、特別仕事場でいやな経験をしたわけではなかったんですよ

でも、今振り返れば、がんばりすぎてしまう性格が病気につながってしまったのだと思います。働いているとき、なんか変だなと気づいていたものの、すぐに病院に行けなかったんです。それこそ何か月も悩んで、誰かに相談する勇気がありませんでした

また、私の同僚にも数名、精神的に不安定となり休職した人がいたので、そんな経験から勇気がなくて悩んでいる人はたくさんいるんじゃないかと感じています。だから、早い段階で不調に気づき、対処できるような知識をみんなそれぞれに持つ必要があると思います

そのために、病院に行くまでのステップとして、医療記事や相談できるようなプラットフォームがあるといいですよね。状態が重篤化する前に、予防や受診のきっかけになるような記事をいつか執筆してみたいです。こうして自分の考えを話すのは、なんだか気恥ずかしいですね。

ーーいえいえ、お話を聞いていてモトミさんならきっと、読んだ人が自分の体調に目をむけるきっかけになる記事を書かれるだろうなと感じました。
最後に、モトミさんが今後叶えたい夢はありますか。

働き方としては、医療ライターとOTC専門の薬剤師を掛け持ちできると理想的です。やはり書くことも好きだし、OTC薬剤師としての接客も大好きなので、自分のやりがいと働きやすさのワークバランスを整えていきたいです。

私はコンディションを整えるために、しっかり睡眠をとったり労働時間を調節したりすることを意識しています。薬剤師をお休みして医療ライターとして働くようになってから、自分で労働時間を決められることにとても感動したんですね。薬剤師を再開する場合もワークバランスを無理のないよう調整していきたいですね。

あと、プライベートでの時間も取りたいと考えています。旅行が好きなので今は海とか解放感のある場所に行きたいですね。みなさんもぜひ、がんばりすぎずご自分を大切にしていただきたいなあと思います

ーー温かいメッセージをありがとうございます。無理をしてがんばりすぎてしまう人にとって、励ましになるお話でした。ワークバランスを大切にしながら、医療ライターとして挑戦しているモトミさんがこれからどんな記事を書いていくのかとても楽しみです。

ペアインタビューをしてみて:取材ライターの感想

元理学療法士ライター
みっこさん

MediWebラボ企画/取材ライティングをし合おう!イベント】にて、はじめてペアインタビューを経験させていただきました。

メンバーの新たな一面を知れてとても新鮮でしたし、医療ライターとしてどんなことをお考えなのか聞くことができ、とても勉強になりました。

また、私は医療・福祉系の取材ライターとして経験を積みたいと考えているので、貴重な機会をいただけてうれしく思います。まずは一本、自力で執筆することがいい学びになりますし、さらにお互いの記事の感想を述べたりアドバイスをし合うことで精度が上がります。

元理学療法士ライター
みっこさん

今後も、コミュニティのメンバー同士で活発に高め合いたいです!

SNSの紹介

【モトミさんのSNS】
・Twitter:https://twitter.com/motomi_slf

「取材し合おう!イベント」企画:MediWebラボ
医療×Webで活躍するクリエイターさんの参加をお待ちしています!🙌
https://community.camp-fire.jp/projects/view/577055

取材・記事作成:みっこ

ABOUT ME
運営・記事編集:松岡マイ
薬剤師webフリーランス。 医療・取材ライターや医療系介護メディアの編集長業務、キャリアスクールでの講師メンター業などを経て「医療ライターのはじめかた」というオンライン動画講座を運営中。医療×Webクリエイターチーム「MediWeb」運営・ディレクション担当。医療取材メディア「Medi Jump」を運営。Webエンジニアのブラジル人婚約者と海外移住めざして奮闘中。